オレンジ再挑戦〜ミッション成らず〜 10.5/15

この日は、前々から企画していた一大イベント。
信州でオレンジチップに挑戦しちゃおう企画なのです。ドンドンパウパウ♪
メンバーは、「蝶に遊ぶ」のma23さん、「ノゾピー蝶観察・撮影の部屋」のノゾピーさん、
スギ丸さん、そして不肖ワタクシのいつもの不思議なカルテット。
狙うはオレンジチップ。そう、クモマツマキチョウです。
昨年の挑戦とは別の場所で、早い時期に発生する個体群に挑戦する
という企画ですが、私以外の3名は初挑戦ということでテンションも高め♪
いつもどおり、前夜のうちに大阪に集結し、一路信州へ向かってみると、
朝っぱらは、雲ひとつない青空と雄大な景色に惚れ惚れし、
これは条件ばっちりすぎ、ウハウハ間違いなし!と叫んでいたのですが…
いやはや、さすが強敵、と溜息をつく結論になったのでした(笑

<1>信州某所

  
というわけで、期待を膨らませまくってポイントに到着すると、
まだ花盛りのキブシ(左)やら、咲きたてのフキ(右)やらがあってちょっとビックリ。

  
クサソテツの芽生え(左)はあちこちにあっていい感じでした。いわゆるこごみですね。
沢沿いでは、えらく堂々とさえずり続けているキセキレイ(右)にも遭遇。

  
まだ時間が早いので周辺をうろうろすると、かわいらしいヤブレガサの芽生え(左)や、
こんな場所にもあったのね、のコタニワタリ(右)なんかにも遭遇します。

  
かなり距離がありましたが、エドヒガンらしきサクラ類(左)も大満開に咲いていましたし、
ハシバミ(右)も、ものすごい花つきのいい株を発見。

  
周辺では夏鳥もにぎやかで、キビタキ(左)のほか、オオルリ、サンショウクイなども
見れました。林縁には、シロバナエンレイソウ(右)も見つかったり出会いが濃いです。

  
さて、少しずつ暖かくなると、舞い始めたのはスギタニルリシジミ(左)。
しばらく見ていると、フキの花で吸蜜する個体(右)にも遭遇してみたり、
今年は地元で惨敗しているだけに嬉しい出会いでした☆

  
よく見ると、いい感じの花芽をつけているトチノキ(左)もありました。
あとは多かったのは、コツバメ(右)。暇つぶしに飛ぶ瞬間を撮ろうと散々がんばりましたが
やはりそうまくいくはずもなく、バッテリーを浪費しただけでした…

  
うろうろすると、ツリアブ類(左)に続いてスギタニルリシジミ(右)もキブシに訪花を
している個体がいました。正面顔しか取れませんでしたが。
んで、側面からも撮ろうと頑張っていると、ふと視野にオレンジ路の光。
「いたっ!クモツキっ!」
思わず発した大声にみんながワッと集まりますが、これがひたすら
林道をフワフワと舞ってノンストップのままフワッとまた飛び去りやがりました。
出るには出ましたが、これじゃぁ撮影なんてできるのか?

  
悔し紛れに周辺をうろうろすると、怪しい影を発見。
……うぉっ!これは、コルリクワガタじゃないですか!

  
ひそかにお初だったので大興奮、バシバシと撮影しまくりました。
もっともチョコチョコ動くのでくのでまともに撮れたのは数枚だけで飛び去られましたが…
ブナ帯ではそんなにまれな種類ではないはずですが、私はこの時期に
ブナ帯に挑戦する機会がなく、ようやくの出会いです。嬉しい限り♪

  
その後もスギタニルリシジミ(左)を追い掛け回して、開翅(右)を撮ろうと
頑張りますが、これがなかなか敏感でこんなのがなんとか撮れただけ。
そうこうするうちに、今度はスギ丸さんの「出た〜〜!」という絶叫が聞こえて
一同騒然。でも、今度もフワフワと林道をノンストップで飛び、
一度だけスミレに止まりそうになるも、ちょうど近くにいたスジグロシロチョウに
追い立てられてフワッと沢をあがってしまいました。と・ほ・ほ。

  
悔しいのでさらにうろうろすると、吸密中のルリシジミ(左)も発見。
ヒメギフチョウ(右)も登場したのですが、飛ばれる前に1枚、とシャッターを
押したらそのままフワッと舞い飛んで消えちゃいました。

  
さらにうろうろすると、周辺のササの葉裏にヒメキマダラヒカゲの幼虫を発見!
黄色のラインが鮮やかやねぇ、といいつつバシバシと激写しました。

  
沢沿いにはニリンソウの大群落もあいrました。妙に華奢な気がしたので
憧れのサンリンソウか?と思いましたが、これはニリンソウの範疇なんですね。
そういえば、一度サンリンの方も見てみたいもんだなぁ…

  
さて、クモツキが再登場しないのでさらにうろつくと、ノジコ(左)がご登場!
驚いたのは、沢沿いを歩いていると、いきなり足元からビュッとミソサザイが飛んだ
ものでしゃがみこんでみると、そこに巣(右)が見つかったこと。
まさかこんな足元にあるなんて思わなんだ。脅かしちまってスマンね〜〜。

  
のんびりとキブシの花を見ていると、スギタニルリシジミが何度か登場し
吸蜜シーンもなんとか撮れました。ご開帳のオマケはなかったけど。

  
さらに、キブシの花上にはシータテハもご登場。
一同退屈気味だったもので、大喜びでバシバシと撮影まくったり(笑

  
その後、少し離れた沢に移動すると、ミヤマハタザオ(左)も咲いていました。
あたりでは、ニワトコ(右)もまだ花芽で、山深さを感じます。

  
フサザクラ(左)やら、オオカメノキ(右)やらも結構いい感じに咲いていて
ちょっと嬉しくなりましたが、オレンジの影はどこにもありませぬ…

  
ふ沢沿いでは、イワボタンでいいのかな?いい感じのネコノメソウ類が
咲き誇っていました。毎度ながらこの類は難しくてよくわかりません…

  
さらに移動すると、ようやくクモマツマキチョウに再会!
最所に登城したのは♀でしたが、相も変わらずノンストップに飛びまくって、
メチャクチャにシャッター押したら、1枚辛うじて飛翔写真(左)が撮れたのみ。
幸運にも、少し離れた草上に短時間だけ静止(右)してくれたので、
なんとかNULLは免れましたが、少し近付こうとしたら飛んで消えました。
その後も、♂が何度も登場するも、無軌道にビュンビュン飛びまくるので
メチャクチャにシャッターをムダうちしてみるもあえなく全滅。
ノゾピーさんはきっちりと証拠写真を確保されていてさすがだなぁと思いましたが…

  
悔しいので周辺をうろうろすると、流れの中にタゴガエルを発見。
ちょうど産卵期なんですね、あたりではググッて声も結構してました。

  
その後、コキンバイ(左)やら、ミヤマキケマン(右)やら眺めつつ
しばし粘るも、ある時点からパタッとクモツキの登場が途絶えてそれっきり。
翌日も天気がよさそうだし居残るか?という話も出ましたが、
この調子だと次の日も一日指をくわえて眺めることになりかねん、
ということで断念し、一路帰路に着いたのでした。

というわけで、「ミッションならず」な一日でした。
でも、えらい大量のスギタニルリシジミやら、コルリクワガタやら
夏鳥もなかなかいいものがそろってましたし、
オレンジの舞も写真には残せなかったけど脳裏には焼き付けれたし
なんとも楽しい時間をすごせました。うん、いい場所じゃ。
ちなみにあとで各方面からお話を聞くと、天気がよすぎたんじゃないかという説が
濃厚なようですが、こうなるとまたリベンジがしたくなりますね〜。
この蝶は、ありがたいことに標高を変えていけば狙える機会も長い蝶だし
またぞろ、怪しいカルテットで、遠征企画でもぶち上げましょう!
ちなみに今回の挑戦は夜10時大阪集合、軽い仮眠で一日走り回って
夕刻には現地を離れ、大阪10時帰着の24時間トライアルでしたが、
私は運転係を担当したのでほとんど起きっぱなし。
実際に運転している時はなんとも思ってなかったのですが、
弟宅に泊めてもらおうと一報を入れたところ電話の向こうで義妹が一言。
「あんたロレツまわってないよ、仮眠とってから来なさい」
…いやぁ、年食うと昔のようにはいかんモンですなぁ。とほほ(笑


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