謎のGWオフ会C〜石垣への渡島〜 10.5/2

この日は西表島最終日かつ石垣島への渡島日。
本来であれば、ラスト西表島ということで全力疾走するトコロですし、
実際そう思ってアレコレ考えてもいたのですが、
残念ながら天気予報は「ダメダメ諦めなさい」と全力で主張してる感じの
大雨マーク。むむぅ、ちょこざいな。
それではということで、実はひそかに依頼されていた宿題を片付けようと
少々努力してみましたが、予想以上に早い時間から到来した
大豪雨に全身ずぶ濡れになってみたり、
その割りに成果がなくて涙ぐんだりといった散々なスタート。
結局、諦めて早めに石垣島に渡ったのですが、それがよかったのか
夜の林道巡りでは予想外の成果に小躍りした、そんな不思議な一日でした☆

<1>西表島各所

  
さて、ちょいと気合を入れて夜明け前に沢沿いを歩くと、モンヘビトンボ?(左)に
遭遇したり、妙に色鮮やかなモリゴキブリ系幼虫(右)に逢ったりします。
んで、気合を入れてスタートしたのはヤゴ捕り。
某筋から依頼があったので、一応網から胴長から一通り持ってきていたのですが
なかなか挑戦し損ねたままだったので、この貴下に頑張るぞ!

  
ということで網を入れると、いきなりキバラヨシノボリ?(左)が捕れました。
なんだか妙に扁平な格好のサワガ二類(右)なんかも見つかります。

  
しばし汗だくで挑戦してみると、まず捕れたのはホソアカトンボ(左)やら
ベニトンボ(右)やらといった種類。この手はアチコチでパラパラと捕れました。

  
オオシオカラトンボかな?シオカラトンボ系のヤゴ(左)も捕れましたが、
この手はこの島じゃ選択肢が広すぎてよくわからんなぁ…
弱齢でしたが、ヤエヤマサナエ(右)も数匹だけ登場しました。

  
こちらもいずれも超小型のド弱齢だったのですがイリオモテミナミヤンマ?(左)と
ワタナベオジロサナエ(右)も1匹ずつ捕れました。
#左はオニヤンマ、右はヒメホソサナエ弱齢だそうです。むむ、難しいモンだ。
しかし、こいつらはいずれも沢の落ち込みの溜まりで捕れたんですが、
それではと気合を入れて沢を遡上しても1匹も捕れないんです。なんで?

  
さらに場所を変えると、オオハラビロトンボ(左)が捕れたり、これまた極小サイズ
でしたが、コナカハグロトンボ(右)が見つかったりします。

  
嬉しかったのは、リュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウ。
素早く泳ぎ回るので、薄暗く小雨の振っている中での撮影は難儀しましたが…

  
物憂げにたたずむリュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウ(左)を眺めていると、
あたりの水溜まりにヒメアマガエル幼生(右)がやたらいることに気付きます。

  
こいつがよくよくみると、実にいい表情をしていて惚れ惚れ。
アップで撮ると、古いギャグ漫画に出てきそうな表情じゃないですか?

  
同じ水溜りにサキシマヌマガエルの幼生(左)もいましたし、
道端ではヒメカミキリ類の死骸(右)を拾ったりもしましたが、なんだかさらに
薄暗くなってきたかな、と思ったら、風呂釜の底が抜けたような大豪雨が来訪!
雨は昼からの予報だったため、油断して傘も持っていなかったので、
林道を泣きながらひた走る怪しい不信人物約1名となったのでした。
それも結構奥まで来ていたので、当然ながら全身上から下まで徹底的にずぶ濡れ…
#右はニセフトガタヒメカミキリだそうです。Mikiさんありがとうございます!

  
宿で服を乾燥機にかけたり、荷物を整え直したりしながら待ちますが、
待てど暮らせど雨は収まりません。少々の雨なら歩くんですが大豪雨じゃなぁ…
悔し紛れに周辺をうろつくと、民家の軒先に、幻のニュウメンラン(左)があってビックリ。
こいつはもう野生では見れないという噂ですが、昔山取りしたものなのかな?
  ホウライカガミの花上にウスカワマイマイ?(右)が集まっているという奇景も見れました。

  
その後も雨はやまず、それではということで西表野生生物保護センターに行って、
憧れのヨナグニサン(左)やら、イリオモテヤマネコ(右)やらを見物したあとで、
思い切って昼の船で石垣島まで渡ってしまうことに方針変更したのでした。

<2>石垣島各所

  
石垣島に到着すると、雲の加減かこちらは雨が上がっていて二度ビックリ。
それではとさっそく山の方へ行ってみると、窓に止まるオキナワイチモンジハムシ(左)を
発見。そして、お次に登場したのは、なんといきなりキミスジ(右)じゃないですか!
石垣島だともはや普通種という噂は本当なんだなぁとこれまたビックリ。

  
あたりではキキョウラン(左)も咲いていましたし、うろうろすると
カバマダラ幼虫(右)ものんびりしているヤツを発見。

  
オオイワガネの葉裏を見ると、これまたいきなりキミスジ幼虫が見つかったのでした。
あまりにものあっけなさに、嬉しいような寂しいような、ちょいとフクザツなキブン。
前回の八重山旅ではあれだけ探し回ったのになぁ。

  
あたりでは、ハラボソトンボ(左)がぶんぶん飛び回っていました。
なんかおもしろげな花をつけた樹(右)もありましたが、お名前は??

  
いきなり、リュウキュウアカショウビン(左)が2羽登場するという一幕も。
案外と警戒心が強く、こんなピンボケしか撮れませんでしたが。
 チョイとボロでしたが、ウラナミロチョウ(右)もご登場。

  
堂々としたクロセセリ(左)に続いて、登場したのは、一寸野虫さんの今回の
課題のひとつである、オオシロモンセセリ(右)。こちらも初手からの登場で興奮
しましたが、警戒心が強くてなかなかまともに撮影できずに残念。

  
あたりでは、カバマダラ(左)もふわふわと飛び交っていました。
スジボソサンカククチバ(右)も登場しましたが、これがなんともいえず
妖艶な模様でちょいドキドキ。「蛾の中に蛾がいる」みたいな模様ですねぇ。


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