女神舞えど〜遅い春?〜 10.4/18
  
<2>播磨地方各所 続き

  
さて、転戦するかということでみんなで山を下っていくと、道中でいきなり
ふわっとギフチョウ♀がご登場。どうも産卵中の休憩らしく、ぼんやりしているので
みんなで取り囲んでバシバシ撮影。いやぁ、やっぱ可愛いナァ♪

  
近くでは、トリガタハンショウヅル(左)も見つかりました。この辺りでは珍品では?
んで、お次に転戦してきた場所では、なにげなく適当にヒメカンアオイの葉を
数枚めくってみたら、初手からギフチョウの卵(右)がみつかってテンションアップ!

  
んで、ほどなく、ヒメカンアオイの群落上をふわふわと舞うギフチョウ♀(左)がご登場。
みんなで固唾を呑んで舞っていると、おもむろに産卵(右)をはじめて
くれましたが、むむ、手前の枯れ葉がじゃまだゾ〜〜!

  
しかし、そうこうしているうちにすぐに別の個体(左)がご登場。これがまた
じっくりのんびり産卵してくれたので、皆で交代しつつ思う存分撮影できました。
飛び立った後の葉裏には、9つもの卵が残されていて、
そりゃぁ時間もかかろうというものだと妙に納得してみたり。

  
んで、その個体は疲れたようで、付近で何度も休憩してから林の中に消えて
いきました。こりゃぁしばらくは楽しめそうだ、ということで一同気合が入りますが
悔しいことにこの直後から急に雲が厚くなってきて期待薄な雰囲気に。

  
別の林に転戦すると、こちらはヒメカンアオイのある林床に蝶屋道がくっきり
できていてちょいとビックリ。歩き始めると初手から、かわいくて大好きな
アカスジアオリンガ(左)を発見。林床にはチゴユリ(右)も大群生しています。

  
うろうろすると、かわいらしいイカリソウ(左)も咲き始めていましたし、
予想外に花ざかりのツクバネウツギ(右)なんかにも遭遇します。

  
大群生しているシハイスミレ(左)もありました。そして謎だったのは
林の中で見つけた不思議な植物(右)。雰囲気はマンリョウに似てますが、
みょうに鋸歯がはっきりしてるんです。個体変化範疇なのかなぁ?
んで、その後もしばらく粘りますが、天候は回復せず、諦めて移動することに。

  
最後にやってきたのは、少し離れた山裾。うろちょろすると、
大満開のハクサンハタザオ(左)やら、フウロケマン(右)やらがみつかります。

  
んで、この場所の主眼はというと、何度か見ているのに一度も撮影チャンスが
なかったヒカゲツツジ。最所のうちは、落石防止のフェンスに絡まった株(左)しか
みつからず、悔しいので花のアップ(右)なんぞ撮って遊んでみたり。

  
それでも、あちこち探すと、いい感じに咲いている株も発見!
ほとんどが高井崖の上にあったので、車の屋根に上ったりして四苦八苦しつつ
テレコンつけてなんとか無理やり撮影した感じですが…

  
探索範囲を広げると、ヒカゲツツジ(左)は予想以上にたくさん見つかりました。
近くのコバノミツバツツジ(右)はまだ固い花芽だったし、時期的には差があるんですね。

  
これもフイリシハイスミレでいいのかな?面白そうなスミレ類(左)も発見。
当然ながら、こちらも大満開のミツマタ(右)なんかも見つかります。

  
その後、仮眠をとってから夜は懲りずに春蛾探し。しかしこの日も冷え込んで
結局ほとんど成果ナシ。なぜか灯火にきていたトラマルハナバチ(左)と、
こちらはお久しぶりのミツボシキリガ(右)が成果だったくらいで、
今回も三大臣にはまったく挨拶できず、すごすごと帰路についたのでした。

というわけで、なかなか楽しめた一日でした。
一応、大本命のギフチョウについては、中途半端ながら
交尾&産卵まで撮れて楽しめましたが、最所の雪彦山系での挑戦は
まるったく完璧に空振りでしたし、最後には天気が崩れるし
やっぱりなんかイマイチいい感じとは断言できないのが寂しいトコ。
やはり今年の春はスタートは早かったのかもしれませんが、
現時点では遅めの展開と言わざるを得ませんかね。
そういえば、遅い春と言えば、mixiの日記にこの日のことを書いて
タイトルを「遅い春」としてみたところ、高校時代の友人から
『ついに身を固めたかと期待しちゃったじゃないか!』
と不可思議なお叱りをお受けしてビビッたりもいたしました。
そうかそうか、世の中的にはそんな感じなのか。
などと、世間様との乖離も寂しく実感する今日この頃なのでした(笑


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