女神舞えど〜遅い春?〜 10.4/18

この日は、昨日に続いての再挑戦☆
というわけで、懲りずに春の女神探しをやってまいりました。
やはり、春ともなれば、コイツとの出会い抜きではどうにも
気分が盛り上がらないというものですからねぇ…
ついでにということで前後にもチョコチョコと不可思議な挑戦も
手を出してきましたが、あちこち探求したての論としてやっぱり
今年の春は季節の進行が遅いんだなぁと実感。
全体的に辛うじて成果のあった、って感じの一日でした☆

<1>播磨地方各所

  
というわけで、初手から挑戦したのはこちらも春の恒例行事、雪彦山某所。
しかし、歩き始めると明らかに季節が遅い感じ。
コウライテンナンショウ(左)はようやく裂き始めたというあたりだし、
コミヤマスミレ(右)は花芽すらつけていません。

  
天下の珍品、オチフジ(左)も、例年ならばそろそろ咲き始めている
ところなのに、こちらもまだ花芽もついていないんですよ。
でも、シロバナネコノメソウ(右)は盛りを過ぎたあたりでしたが…

  
くやしいのでさらにうろうろしますが、ヤマネコノメソウ(左)が咲いているほかは、
パラパラとセントウソウ(左)が咲いているくらいで花は少ない雰囲気。

  
ミヤマカタバミ(左)もありましたが、まだ咲き始めた程度。
そうこうするうちにいい時間になったもので、今回の主眼である
スギタニルリシジミをがんばって探しますが、これがまた見事な空振り。
開翅狙いだったのですが、そもそも1匹も姿を現さなかったんです…
よくよく見ると、トチノキ(右)は、ようやく少しずつ新葉が展開し始めたくらいの
タイミングでしたから、まだ早かったということなのかなぁ(^^;

  
さてさて、すっぱり諦めてやって来たのは、昨日の場所と程近い山麓。
ふとみると、小さな湿地にサワオグルマ(左)が咲いていたり、
一面に大満開のキジムシロ(右)があったり、初手からいい感じです。

  
歩き始めるとすぐ、林床にヒメカンアオイの群落(左)を発見!
近くではすでにボロのミヤマセセリ(右)も飛び交ってました。

  
よくよく見ると、花芽をつけ始めたジュウニヒトエ(左)も発見。
マルバアオダモ(右)も大満開に咲いている株があったりします。

  
さてさて、少し斜面をのぼっていくと、コバノミツバツツジ(左)が見事に咲き誇り、
よく見るとその間にパラパラとヤマツツジ(右)も咲いています。

  
ホコバ?といいたくなるほど立派な葉形のスミレ(左)もありました。
クマバチ(右)もぶんぶん飛び回っているので、なんとか撮ってやろうと頑張り
ますが、無軌道に動き回るので私のポンコツデジカメではこんなのが撮れただけ。

  
んで、よさげなポイントに到着してきょろきょろしていると、
なんか怪しげな人を発見!
「なんかいました〜?」と声をかけると、振り返ったのは全員知人(笑)
んで、その視線の先を見ると……おおっ!交尾中のギフチョウ(左)じゃん!
大興奮したのですが、遠くからこの1カット取った次の瞬間にフッと
消えたんです。慌てて全員で探し回ること数分。
ふと気づくと、交尾中の体勢のまま、地面に刺さって(右)いました(^^;

  
そのままだと誰かに踏まれそう、ということで救い上げましたが、
よほど愛の深いカップルだったのでしょうか、♂♀が互いにしっかりと抱き合って
いるもので、どこかに止めてあげようとしても、しばらくすると
ズルズルと地面におっこちて再びバタバタ暴れることの繰り返し。
結局、わかりやすい交尾の写真は撮れないままでした……

  
やがてじたばたしてるうちに交尾は解けてしまったのですが、
そのカップルのうち♂の方は体力を使い果たしたのでしょうか、近くを何度もフラフラ飛んでは
そこらで休息するんです。よくみるとちょっとオシリがかけててボロですが。

  
しばらく眺めていると、何度かコバノミツバツツジにも止まりましたが
これが吸密しているわけではなく、ただ止まっているだけらしき雰囲気で
それもちょこまかするもんで、なかなかいい感じには撮影できません。

  
しばらく見ていると、キアゲハ(左)が訪花してくれましたが、これもボロだねぇ。
あとは、ハラナガツチバチ類(右)が登場したくらいで、結局ギフチョウはほとんど花には
とまってくれず、12時を過ぎた頃でしょうか、打ち合わせでもしていたかのように
一匹のこらずパサッと姿を消したのでした。面白いもんだナァ。


次へ⇒

topへ⇒