夢のお告げに〜3度目の正直?〜 10.3/12

この日は、なんとも不思議な展開をした一日でした。
そもそも翌日に地元で所用があったので、この日は近場ウロチョロの予定で
前夜は珍しく自宅でビールなんぞかっくらてっておりまして、
酔った頭の中にふと空振り続きの北陸遠征に思いが至り
「いやいやいや、だって向こうに行くには3時に起きなきゃいかんもんナァ」
などと笑いつつ寝たのですが、夢の中で師匠に、鍋田に
珍シギが越冬中だよと教えられて、「じゃぁ石川からそちらに変更します」
と叫んだところで目が覚めたら、なんとジャストAM3時(笑
……こういう展開って何かありそうかも。
ということで、そのまま家を飛び出して北陸まで行ってみると
予想通りささやかな幸せ一杯のステキな一日となったのでした(^-^)♪

<1>石川県某所

  
というわけで、8時前に前回粘りまくったポイントに到着。
「いやいやいや、いるわけないんだし」と自分でツッコミ入れながらのぞくと、
初手から目の前になんか怪しい影。まったく期待してなかったので
しばしその情報が脳みそに上手く伝わらずにポカンとしたあとで、全身鳥肌!
いるジャン!フラレまくったヤマヒバリがそこに!

  
というわけで、大慌てでデジスコを振り回しますが、これがチョロチョロ素早いし
すぐに物陰に隠れやがります。オマケに日陰で暗いので、本当に四苦八苦しまくり。

  
しかも彼は愛想良く一直線にこちらに近づいてきてくれたのですが、
デジスコはグングン近づいてくるものって撮れないのよね〜、と嘆いていたら
突然向こう側から散歩客がやってきて、真横を通ろうとしたんです!
「あ、あの!スイマセンちょっと!」
という私の魂の叫びも空しく、彼はビュイとヤブの中に飛び込んだのですが、
さらにその散歩客はグルリと回ってそのヤブの前を歩いてくれたので…
というわけで、ようやく訪れた幸運な時間はほんの2〜3分で終了したのでした(ToT)
まぁ、見れましたし、一応撮れましたから、ラッキーなんでしょうけど(^^;

  
悔しいのでうろうろすると、離れたヤブの中で何度か声がしましたが、それっきり。
ひたすらうろつけども、ツグミ(左)やらホオジロ(右)やらが出るばかりです。

  
下手な角度で見るとけっこうドキっとさせられるのはホオジロ♀(左)。
こんな感じで枝どまりしてくれたりしたらもうサイコ〜だったんだけどなぁ…
ちょっと面白かったのは、芝生の上に落ちていたハリセンボンの干物(右)。
こんなとこにナゼ?ですが、カラスの落し物ってことでしょうかね。

  
うろつくと、なんとルリシジミ(左)が登場。この北国にも春の訪れなんですね。
本当は翅表が撮りたかったのですが、フラフラとヤブの中に飛んで消えちゃって…
周辺をながめると、あちこちにミチタネツケバナ(右)が咲いていたりします。

  
でも、他に咲いていたのは辛うじてセイヨウタンポポ(左)と、ウシハコベ(右)って
くらい。やはり北国、まだまだ春爛漫には遠いのですね。

  
その後も粘れど全く成果はなく、とりあえず海岸部へ移動することに。
すると以前にもまして強烈な海風にふらつきそうになりましたが、それでもナニクソと
あちこちにいるヒバリ(左)を撮ったりしていると、ふと怪しい影(右)を発見。
おっと、いきなりツメナガホオジロ(右)のご登場じゃないですか!

  
これまたいつも通り愛想なかったのですが、幸運にも比較的近くで数枚だけ撮影成功♪
海岸部まで歩いていってヒマそうにしている鳥屋さんたちに「ツメナガ撮れましたよ」
というと、みなさんワラワラッと草地に散っていかれたのですが、
自分でも二度と見つける自信がなかったので悪いコトしたなぁと思ってみたり(^^;

  
ところが、その中の1人が草地の中でハマヒバリ(左)を発見されたんです。
こちらは朝から海岸のポイントには出てなかったということで、みなさん待ちくたびれてた
とのことで、なんかラッキーな展開を喜びつつバシバシ撮影♪
ちなみにナナメ後ろからだとツノ状の羽(右)が結構目立ちますねぇ。

  
んで、彼はそのままグント飛んで砂地に移動。みんなで大興奮しながらバシバシと
撮影しまくります。いやいや、こいつはかわいらしい♪
以前三重県に出ていた個体よりも色が鮮やかなので本当に見ごたえがありますね。

  
その後もハマヒバリ(右)はしばらく近場で楽しませてくれた後で、ビュンと飛び去りました。
再び出ないかなぁと期待しつつ、浜辺を見ると、なんか大きなものを争っている
カモメ類(右)を発見。……それよく見るとハマグリだけど、食えるのか?

  
ちなみに、争いの主はカモメ幼鳥(左)と、セグロカモメ(右)でした。正確には
セグロ君が一方的に茶々入れてる雰囲気ではありましたが。

  
さてさて、その後も成果はなかったので、とりあえず幻の出逢いよ再びと
朝っぱらのポイントまで戻りますが、これがまたキョ〜レツな風!
松の木なんて、おおきくたわんで(左)しまうほどで、朝っぱらのポイントは吹きっさらし
なのでちょいと期待薄な感じ。それではと裏手に回ると、目の前で
キョトンとこちらを眺めるヒヨドリ(右)に遭遇。

  
その後も、ここらかなぁと予想したあたりを何箇所もクルクルと回りますが、
地面で餌とってるのはスズメ(左)ばかり。飛交うのはコゲラ(右)ばかり。

  
あとは、ツグミ(左)やらジョウビタキ(右)といったあたりも登場しましたが、
なんせ全体的に鳥影が少なくて、特に地面で採餌するようなシーンは皆無。
まぁ、デジスコが三脚ごとトトッと歩くほどの強風でしたからねぇ…

  
アカゲラは今回もなんども出現してくれましたが、一度はゴチャゴチャの中(左)。
お次は相当薄暗くなり始めた時間帯の逆光(右)でなんともイマイチ。

  
やがて夕陽は盛大に自己主張しながら沈んで(左)いってしまいました。トホホ。
んで、最後に冗談で海岸をのぞくと、なんと目の前にハマヒバリ(右)。

  
んで、これがものすごい至近距離に登場してくれたのですが、この時点で
既にどうしようもないほどに薄暗く、SSは1/4秒とか。大量の幽霊写真の中に数枚だけ
辛うじて見れるものがありましたが、中途半端なままの〆となったのでした。チャンチャン。

というわけで、なかなかに盛りだくさんな一日でした。
ちなみに、3度目の正直で出逢えたヤマヒバリ君は、地元の鳥屋さんに聞くと
1週間以上情報がなかったのにマダいたんだ〜、と驚かれていたくらいでしたので
やはり数分間とはいえ、相当に幸運だったようです♪
最近、薄々分かってきたんですが、必勝パターンとして『神様の裏をかく』という
方法があるみたいですね。神様が油断してる隙を狙う、みたいな。
問題はそれが狙い澄まして行くと読まれてしまうので、
予想外の「そうきたか」的行動で、かつ本人もほとんど期待していない
なんていうケースは、高確率でヒットするようです。
ま、この法則は応用が利きにくいトコが問題ですが(笑
ちなみに、翌日は昼から家族関係のイベントがあったので、この日は早々に
帰路に着くも、寝不足で敦賀あたりまで戻ってきたあたりでダウン(-_-;
翌朝はゆっくりと車の中で二度寝してから帰路に着いたのですが、
今時の土日の都心部の乗り継ぎ場所って、ETCの列が大渋滞になるんですね〜。
それにさらに工事渋滞も重なりやがって、敦賀から大阪が2時間、大阪から神戸が2時間
というトんでもない展開に精根尽き果てました。皆さんもくれぐれもご注意を(>_<)!


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