突発的北陸特攻〜ヨミ違いな日〜 10.2/28

この日は、発作的に北陸某所に特攻してまいりました。
本来は特攻ではなくてのんびり旅の予定だったのですが、アレコレ計画ずれで…
というのも、本来は連続コンボの予定が、金曜のあまりにもの大豪雨に怖じ気づき、
土曜のあまりにも悪い天気予報にヤルキが完全に失せたアタリで計画変更。
本当に珍しく(数年ぶりか?)、土曜は旧友と街中で過ごしていたのです。
ところが、珍しいことをしたのがいけなかったのかもしれませんが、
大雨の予報の土曜が晴れ、晴れの予報の日曜は、現地で大豪雨を食らう裏目ップリ。
おまけにアレコレとタイミングも裏目に入り、なんか無駄特攻な雰囲気が
みっちりな、なんとも涙ぐましい展開となったのでした。

<1>石川県某所

  
というわけで、夜中に車をたたく大豪雨で何度も目が覚め、ヤバいなぁと思ってたの
ですが、とりあえず雨がやんだのでポイントまで行くと、そこで再び大豪雨を
くらって、2時間ばかり土砂降りの中で修行僧の如くたたずんでみたり。
ようやく雨が上がっても、登場するのはムクドリ(左)にコゲラ(右)ってあたり。

  
そうこうするうちに、藪の中から明らかに怪しい声がしてきた、と思ったら、私のいた
場所のちょうど対岸側で数秒間だけ登場したらしく、集まっていた鳥屋さん達が
活気づきますが、すぐさま藪にもぐってしまってそれっきり。うわ、愛想なさすぎ(^^;
んで、こちらにはホオジロ(左)が出現したので、デジスコでも撮ろうとしたらなぜか
シャッターが切れずにしばらくワタワタ。レリーズが部分的に壊れて伸びてしまった
のが原因と分かるまでに相当悩みまくりましたが、その後かなり四苦八苦して、
ビニールテープで修繕(右)。なんかこの手の展開はまずそうだぞ…

  
待ちくたびれたので周辺をうろうろして、なにげなく側溝のフタを持ち上げると、
そこにはすんばらしい光景が広がっていました。もさっと大量のゲジ。
お嫌いな方にはタマラない光景ですな、いやはやなんとも。

  
おもしろかったのでドアップ(左)も撮ってみました。背中のラインが案外きれいね。
近くには、マダラマルハヒロズコガの幼虫(右)も越冬中でした。
んで、さらにうろうろしていると、なんと向こうからY氏があるいてきて仰天。
3週連続でお逢いしていることになりますが、琵琶湖→長崎→石川とは
なんちゅうか、奇縁といってもいいくらいのすごい逢い方ですねぇ。
(ちなみに鳥屋でない友人にこの話をしたらメチャクチャひいてました ^^;)

  
デジスコを持たずにうろつくと、遠くにアカゲラ(左)が出現して悔しがったり、
デジスコいらずな距離にジョウビタキ(右)が登場したりもしました。
あとは、撮り損ねたんですが、オナガも何羽か登場して、関西在住の私としては
久しぶりの出会いに興奮したり。久しぶりに撮りたかったなぁ…

  
最初のポイントに戻ると、ミヤマホオジロの群れがご登場。
これがなぜか♂ばかり5羽くらい、しかも待ってると目の前に降りてきてくれたんです!

  
というわけで、かぶりつきでバシバシと撮影して遊んでみたり。
チョロチョロ動きまくるもんで、なかなか難儀しましたが…

  
これにつられて狙いの鳥も出てくれるんじゃない、と期待するも出てくるのはスズメ(左)
ばかり。このクソ曇天の中、気の早いことに朗々とさえずるホオジロ(右)なんか
みたあたりで、さすがにちょいとギブアップ。昼飯がてら河岸を変えることに。

  
お次にやってきたのは、海辺の広い草地。歩くと次々にツグミが飛び出してきたの
ですが、よくよく見ると、その中に鮮やかに赤いハチジョウツグミが
いてビックリしました。愛想が悪すぎて、こんなのが2枚撮れただけでしたが(笑

  
うろうろすると、ツメナガホオジロが2羽登場。しかしこれがハンパない
警戒心で、相当粘って撮れたのはこの2枚だけ。だって、30mくらいまで近づくと
飛んでしまって、それも100m以上飛んだとこの藪にもぐる、んでゆっくり
近づいても、結局飛ぶまでわからないような場所なので、同じことの延々とした
繰り返しなんです。大雨の後で足元も悪いし、さすがに根負け(^^;

  
さらに転戦してきたのは、某干拓地。広々とした草地をうろちょろすると、
キジが何羽も走り回るので、Powershotでちょこまかと撮影して遊んでみたり。

  
結構意外だったのは、干拓地の中におりているカモメ類が、ほとんどただカモメ(左)
だったこと。セグロカモメとかが全く混じっていないんですが、北陸だとこうなの?
んで、おもしろかったのは、カモメを狙っていて偶然見つけたハチジョウツグミ(右)。
これまた赤色の濃い個体ですねぇ…。ノドアカじゃないよなぁ?

  
気長にうろちょろすれど、しばらくはひたすらノスリ(左)ばかりしか見つからなかった
のですが、粘るとちょいと遠かったですが、畑の中にケアシノスリ(右)も発見!

  
そして…少し離れた電信柱の上に怪しい影(左)を発見!
いそいそと近づいてみると、おっしゃ、ケアシノスリ成鳥です!
それも、噂のカムチャッカ型じゃないですか!

  
数枚撮ると、彼はふわっと飛んで(左)、ビニールハウスの上に(右)。
案外警戒心も薄いようで面白いもんだなぁと思っていたのですが、見ているほどに
ふわっと飛んだので、再度探しに行ってみると…

  
うろうろしていると、めちゃ目の前の看板に彼がとまっていてビックリ仰天!
これ、デジスコじゃないんです。Powershotでの撮影。いいんですかこの距離?

  
驚いていると、彼はバサッと飛び立って(左)、少し遠くでホバリング(右)も
ご披露くれました。ド曇天でシルエットクイズになったのが寂しいところ。

  
さらに彼はついと飛ぶと、またえらく近くの電柱の上にとまってくれて
のんびりたたずんでくれました。曇天ド空抜けが残念ではありますが、嬉しい限り♪

  
やはりこいつは正面からの胸の黒帯が撮りたいねぇということで前側に回るも
電線がかぶってしまってちょい残念でも堪能させてくれました。
ちなみに、こういった個体は昔の図鑑だと「カムチャッカケアシノスリ」という亜種に
なっていたのですが、いまではこれが成鳥で、普通に見られる白いのは幼鳥だと
いうことになったそうで…なんか納得いくような納得いかんような(笑

  
というわけで、その説で行くと幼鳥という方の個体もご紹介。こちらはあまり愛想が
よくなくて、これくらいの距離からしか撮れませんでした。だいぶ白っぽいですね。

  
しばらく見てるとフワッと飛んで、遠くの草地に降り(左)たりとか。
その後は普通のノスリ(右)が何度か出るだけなので、朝っぱらいた公園に戻ると
先日の長崎でもご一緒したYさんがいらっしゃっていて、
「あら、今頃来たんですか。さっきまで30分間撮り放題だったのに」
……マジデスカ(ToT)
あな悔しや、などと涙ぐみつつとっぷり日が暮れるまで粘っても、
もちろんそんな幸運が二度と来るはずもなく日は沈み、
涙々の帰路となってしまったのでした。

というわけで、なんか半端な一日でした。最近負けがこんでるなぁ。
愛想悪すぎるという噂の珍鳥の、大サービスタイムを逃すなんて……
本来はこの鳥にはさほど執着するつもりはなく、オマケも多いみたいだから
行ってみるかぁ、という外れてもイイヤ的スタンスだったんですが、
これで“宿縁”になってしまいましたねぇ。
また北陸に何度か通わなきゃいけないのかもしれません(笑
しかし、今回学習できたのは、いつもこのあたりの冬鳥は雪が怖くて
敬遠していたんですが、思ったほどには雪深い場所ではないんですね。
湖北あたりからだと割と近いということもわかったし、
来年は早いうちから遊びに来てみるのもありだよなぁと夢想中です(>_<)!


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