年始沖縄ド普通種旅A〜振るわぬ成果〜 10.1/3
  
<2>沖縄本島北部 続き

  
さて、お次にやってきた水田地帯では、シロガシラの大群(左)に遭遇。
少しびっくりしたのは、湿地の真ん中で大満開に咲いていたセリ(右)。すごいなぁ。

  
モミジバヒルガオ(左)も1花だけ咲いていましたし、あちこちでアキノノゲシ(右)が
さいていたり、さすが南国、季節感がいろいろイイカゲンでいい感じです♪

  
さて水田地帯では、この日も堂々と闊歩しているチュウサギ(左)や、サシバ(右)を見る
ばかりで昨日見損ねた大珍鳥は影も形もありません。
まいったなぁと思っていると、情報筋から「年末までいたけどここ2日ほど見つかって
いないみたいです」との話が舞い込んできて、唖然呆然。
初の飛行機遠征の珍鳥狙いで『前日終認』パターンとはこれまた見事過ぎです(ToT)

  
あきらめてさらに移動すると、道端に立派なオオバイボタ(左)がさいていたり、1花だけ
アリモリソウ(右)が咲き残っていたりするのに遭遇します。

  
結構驚いたのは、あちこちでまだ咲いていたハシカンボク。
いや、なんかいかにも南国風味な花なんだから、真冬に咲いてるのはいかがなもんかと(笑

  
さらに歩くと、なんか風景(左)の中に違和感を感じたので、そ〜っと近づくと、
そこには越冬中?のウスイロコノマチョウが隠れていたのでした。見事な隠遁の術!

  
沢に下りると、なんかあやしげな直翅目を発見。これは図鑑で見る
マングローブスズによく似ているのですが、この場所はマングローブ林とかではなく
山の中の沢なのでおそらく別種なのでしょう。誰か正体を教えて!

  
さてさて、さっそく沢の中に入って網を振るうと、初手から網に入ったのは
ご立派な体系のカラスヤンマじゃないですか!それも終齢(左)から弱齢(右)まで多数♪

  
オキナワサナエ(左)も結構たくさん捕れました。小さな弱齢のオキナワコヤマトンボ(右)も
採れたのですが、こちらはあまりに小さかったので、なにものかしばし悩むことに。

  
んで、こちらも当然ながら、オキナワオジロサナエも捕れました。
それもこれまた結構な数。これは夏ごろ来たらかなりウハウハなのかな?

  
小さな弱齢(左)も発見。ここらへんも案外イイカゲンなものなんかもしれませんね。
んで、面白かったのは、こちらもかなり弱齢のカラスヤンマ(右)。
このサイズの頃だと頭が黒いんですねぇ。頭巾かぶってるみたいで面白いです☆

  
さらに調子に乗って、別の沢まで攻めていくと、こちらでは立派なサイズの
オキナワコヤマトンボ(左)を発見。かわいらしいサワガニ類(右)も
みつかりました。これは…多分、アラモトサワガニってやつなのかな?

  
さらに遊んでいると、ここでもアオバラヨシノボリを発見!
結構広い範囲にいるみたいですね。期待していたアヤヨシノボリには会えなかったけど…

  
さらに、えらく色の薄いオキナワコヤマトンボ(左)も発見。
少し不思議だったのは、成虫はメチャクチャたくさんいるリュウキュウハグロトンボ(右)
がほとんど捕れず、弱齢が数匹捕れただけだったこと。なんでかなぁ?

  
少し大型のアラモトサワガニ?(左)に続いて、オキナワヘビトンボ(右)も
いたり、粘っていくほどにささやかな成果が続きます。

  
少しよどんだ泥っぽいところでは、リュウキュウルリモントンボ(左)が結構捕れ
ましたが、やっぱりリュウキュウハグロトンボ(右)はごく少数。
まぁ、でもこれで流水系のヤゴはほとんど制覇した感じになりますね。

  
沢沿いには、実をつけたオナガエビネ?(左)も発見。最後に何気なく道端の小さな流れを
すくってみると、かわいらしいモクズガニ(右)も登場したのでした。

  
その後は毎度のごとく、日もとっぷり暮れた林道をうろうろすると、
これまたお初にお目にかかるリュウキュウアカガエルに遭遇!
でも、意外にも爬虫類系などは他には出会えなかったんです。

  
でも、自動販売機の脇では、オオゴマダラエダシャク(左)やら、
リョクモンエダシャク(右)といった蛾にあうことができました。さすが南国。

  
その後も、あちこち夜の林道をうろうろすると、幸運にもヤマシギ(左)やら、
リュウキュウアオバズク(右)といったあたりに遭遇することができましたが、
私のデジカメでは少し距離があると夜間撮影はほぼ不可能だと再認識。
そして、今回も憧れのヤンバルクイナは遭遇できないままの〆となったのでした。

というわけで、ヤゴ方面はそこそこ成果のあった一日でした。
といっても、流水系普通種をコンプリしたってだけですし、
なんといっても、今回の主眼であるところの大本命珍鳥が、『前日終認』パターン
というのはあまりにもいただけません。超楽勝のハズだったのに!
さて、この日の夜の宿は実はまだ決めていませんで、名護辺りまで戻ればマンガ喫茶も
あることだし、テキト〜にそういうところに入っちゃえばいいや!という
ものすごくイキアタリバッタリな計画だったのですが、しばらく林道を流してから
麓に戻ったころにはかなりヘトヘトになっており、とりあえず車ン中で仮眠して…
と思って次に気づいたら、いつの間にか朝5時近くという素敵な展開に。
さすが沖縄、正月でも寝袋なしの車中泊ができるくらい暖かいのか、というと
この日は放射冷却で相当寒かったのですが、疲れてると「寒くてどうにかしなきゃなぁ」
と思いながらもそのまま寝れちゃうというのは大いなる発見でした(笑
さて、あとは泣いても笑っても最終日。逆転満塁ホームランは出るのかどうか!?


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