関東懐古旅A〜突発的房総特攻〜 09.12/13

この日は、またいきなり的特攻をやらかしてまいりました。
またぞろO氏に連れて行ってもらっての房総特攻です!
そう、時期的にやっぱりアイツに挑戦したくなったりとかしまして(笑
天気予報が少し不安な中、今回はツワモノであるK少年も引き連れて、
いつも以上に夢多き妄想をバンバンと四方八方放射しつつの
行き当りバッタリ的な突撃だったのですが、
大本命も意外にあっさりと見れたり、予想外の大物のオマケが
ついてきたり、かなり楽しい一日となりました。
いやいや、Oさん、いつもいつもありがとうございまする♪

<1>房総半島各所

  
というわけで、まずやってきたのは、ソテツのある場所。
そう、今年話題となったクロマダラソテツシジミをついでに見ていこう!という
計画だったのですが、やはりものすごい食跡(左)がありました。
んで、ちょいと驚いたのは、そこにまだ元気な幼虫(右)が1匹だけ見つかったこと。
この日は残念ながら見つかりませんでしたが、少し前までは成虫も
飛んでいたということですし、これは越冬しちゃいそうな予感がバキバキですな(^^;

  
周辺をウロウロすると、初手からホソミオツネントンボ(左)が登場してビックリ。
ソテツの葉上をじっくり見ると、あちこちにカネタタキ(右)がいることにも気付きます。

  
んで、今回ちょっとビックリしたのは、あちこちについていたオオカマキリの卵のう(左)。
産卵しやすい条件なんですかね?ベタベタついていて本当に驚きました。
卵のうを守るかのように鎮座している成虫(右)もいたりもしました。

  
近くの池をのぞくと、干上がった泥の上にイチョウウキゴケ(左)を発見。
見たことのない、あきらかに帰化植物っぽいタデ類(右)もありました。なんてお名前?

  
まだまだ元気に咲き誇っているリュウノウギク(左)もありましたし、真っ赤な実をつけた
オモト(右)も発見。そうこうするうちに、予想外に天気が良くなり気温が上がってきたので
ワクワクしながらルーミスシジミのポイントへ移動。
しかし、林の表側の葉で越冬している個体がいるだろうと思って頑張って探しますが
これが一向に見つかりません。うう〜〜ん、眼力が足りんのか?
しょうがないので、「去年はここで撮影したんですよね」といいつつ林内に入ると…

  
ありゃぁ!
そこには2匹のルーミスシジミが鎮座していたのでした。
去年と全く同じ葉上に、それも同じように2匹。
まさかの展開に、目をシバシバ。不思議なものですねぇ…

  
しかし、気温は充分だと思うし、薄日が差し込み始めたのに、
いっこうに開翅はご披露いただけないんです。ちょこちょこと動いたりはしてくれたんですが…

  
今回のメンツは、誰一人としてじっくり待機派ではないので(笑)、
待機時間でうろうろすると、たっぷり実をつけたイズセンリョウ(左)があったり、
沢沿いではこんな時期なのにフワフワ飛ぶホタルトビケラ(右)に遭遇したりします。

  
朽木を割ってみると、キマワリ幼虫(左)に続いて、クワガタ系幼虫(右)が登場。
ミヤマクワガタあたりですかねぇ?でも、期待していたオオゴキは出ませんでした。

  
んで、先ほどのルーミスを見にいくと、2匹とも開翅もせずにいきなり飛び去りやがって
驚いたのですが、そのうち1匹が少し高い場所でベタ開翅。
しかしゴチャゴチャの中のそれも高い場所なので必死に頑張ってもこんな程度…

  
その後、未練たらしく林の周りをうろつきましたが、ルーミス様は再登場いただけ
ませんで、かわりにホソミオツネントンボ(左)やらツチイナゴ(右)が見つかっただけでした。

  
それではということで、お次は少し面白そうな谷戸でタモ網振り回すことにして、
よさげな流れに網を入れると、お久しぶりのホトケドジョウ(左)に続いて、非常に不満げな
顔つきのツチガエル(右)が登場。睡眠中に大変失礼しまして。

  
谷戸を詰めていくと、いい感じの湿地を発見。でも先日の雨で増水してそうだなぁ…
などと思いつつ網を入れてみると、こういう場所のお約束、ヤマアカガエル(右)がご登場。
これまた叩き起こしてスマンね。続けて、オオコオイムシ(右)も結構捕れます。
これはいい雰囲気ジャン、などと思っていると網の中にヘンなもの発見。


……ネ、ネアカヨシヤンマじゃんか!
こいつは予想外のクリーンヒット!今回は多産する谷戸に行こうか、といっていたのを
ヤメてこちらに来ていたので、まさかここでヒットするなんて思ってもみませんでした。
しかも、大慌てでガサゴソやると、結構次々と網に入るじゃないですか(>_<)!

  
というわけで、3人でしばらくガサゴソすると、17匹(左)も捕れました!
ほとんどが極小サイズの弱齢だったのですが、少々大きめの個体(右)も混じりました。
しかし、「捕れない」イメージが強かったので、この成果は心底びっくりですね。
前回のアオヤンマといい、いる場所にはやっぱりゴソッといるものなのか?

  
いやはや、しかしじっくり見ると、これまた独特の風合いが何とも魅力的ですねぇ。
結構浅い湿地で、雨で増水しなかったらこの時期は網が入らないくらいの水位しかない
可能性もありますから、そういう意味でかなりラッキーだったのかもしれませぬ。
K少年は「よし、あとはサラサ狙いだ!」と夢多きことを言ってましたが…

  
谷筋には、ヒサカキ(左)が黒い実をいくつもぶら下げていたりもしました。
その後、周辺の谷戸をうろうろすると、流れの中でえらく白っぽい色のカワトンボ幼虫(右)が
捕れました。脱皮直後なのかな?場所が場所なんで「こいつはシロバネカワじゃねぇか?」
などと夢多き、というよりは妄想に近いことを言って笑ったりもしましたが(^−^)

  
さらに別の場所へ移動すると、車を止めた場所になんか小さな池を発見。なにげなく網を入れると
大量のコオイムシ(左)に続いて、いきなりガムシ(左)が網に入ったのでびっくり仰天!
すでにメチャ暗く、なおかつノンストップで歩きまくるのでろくに撮影できませんでしたが…

  
んで、そのあたりの川で、K少年が網を振り回して、小さなウグイ(左)なんかに混じって、
見事にギバチ(右)もGET。久しぶりに見るその姿に感動しつつ、
この成果多き1日の〆としたのでした。

ということで、妙に中身の濃い一日でした。
一番のびっくり大賞は、予想だにしなかったネアカヨシヤンマのザクザク大量でしょうか。
かなり粘っても捕れたことがなかったのに、いるとこにゃいるものなんですね〜。
そして、昨年と全く同じ場所にいたルーミスシジミもかなり仰天です。
もしかして昨年と同じ個体だったらどうしよう、などとバカバカしいことを考えましたが、
こいつらってさすがに1年以上生きないだろうから、別個体なんですよね。
あそこの葉っぱは、彼らにとってはよっぽど条件の良い物件なのでしょうか(^^;
でもよく考えたら、近場の開翅も、吸蜜も見れなかったし、また通わなきゃいけないな〜。
そう考えると、今回の隠れた成果は、やはり時間都合がよくて安い夜行バスの発見かな?
車を使わない(もしくはダレかを巻き込む)前提であれば、極めて気軽に行けてしまうことが
わかったのは大成果ですネ。来年はちょこまかと懐かしいヤツらに会いに来ちゃおう。
そして、究極的には目指せ、シロバネカワトンボとシャープゲンゴロウモドキかな(笑♪


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