宴の翌日〜播磨成果ナシ旅〜 09.12/18
この日は、意味もなく播磨方面をうろついた一日でした。
前日は、いきなり後輩のうちにお呼ばれして散々呑み散らかしたので
いつもどおり二日酔いを抱えながらの散策。
少し前に友人が 『小網代の谷のカニ図鑑』という本を上梓されたので、
その記念にカニでも探してみるかと、思いつきだけで、海辺をうろうろして
みたものの、折からのものすごい寒波で海辺は極寒状態。
カニの1匹すら見れず、網を入れたものの汽水魚の1匹も捕れず、
なんだか中途半端な一日となってしまったのでした。
<1>播磨地方各所 |
というわけで、朝一からやってきたのは、前から目星をつけていた干潟。
オナガガモ(左)なんかが飛ぶ中、うろうろすると、すでに枯れ穂のハマサジ(右)を発見。
この場所はシバナの生息地なのですが、うろうろすると
きっちりした保護区みたいなものができていて、実をつけた株が多数あったのに
ビックリしました。ここ数年花を見てなかったので、もうダメかと思ってたのに
来年は花の咲く時期に、またのぞきにこなきゃいけないですね〜♪
さて、周辺をウロウロするも、カニは一切見つからず。寒いモンなぁ。
紅葉したテイカカズラ(左)やら、実をたっぷりつけたアオツヅラフジ(右)があった程度。
面白かったのは、小さなアサリの中にあった、貝型の氷(左)。ほほぉ、こうなるのね。
あとは、オオタカか何かに襲われたらしきヒドリガモ(右)にちょいとビックリ。
さらにしつこく歩き回ると、ものすごいたっぷりの実をつけたマサキ(左)や、
すっかり紅葉した葉に1つだけ花を添えたユキヤナギ(右)があったりしました。
ものすごいギッシリと実をつけたヒメユズリハ(左)やら、こちらも
ぎっしりと実をつけたアキグミ(右)なんかも見つかりました。
さらに次の場所に移動すると、すっかり実になったウラギク(左)やら、
ヒトモトススキ(右)といったあたりも見つかりました。
周辺の岩場では、シマカンギクっぽい花(左)を発見。おおっと思いましたが、
周辺を見ると、えらくハンパな株(右)を多数発見。
そうなるとこれは純粋種なのか、それともイエギク系の逸脱モノなのか?
お次にやってきた干潟では、ものすごい大群落になったフクドを発見。
すっかり枯れ穂だったけど、いつか花の頃に来たいもんだなぁ。
などと思っていると、かすかに花の残りがある株(左)も発見。
近くには、まだ結構花の残ったハマサジ(右)もありました。それではと
意気込んで網を入れてみるも、これが驚くことに、ケフサイソガニの1匹すら、
そしてチチブの1匹すら入らないんです。増水気味だから?大寒波だから?
あまりの空振りッぷりにイヤになったので、少し内陸側の池に足を伸ばすと、
ヨシガモの群がいる池を発見!でも素早くてデジスコを出した頃にははるか遠くでした。
池のほとりを歩くと、少しだけ花の名残のあるツリガネニンジン(左)やら、
ワレモコウ(右)やらといったあたりを発見。まだ頑張っているのね☆
うろうろすると、立派な実をつけたミクリ(左)やら、オオアカウキクサ(右)も発見。
でも、キトンボをはじめとして、まだいるだろうと思っていた赤トンボ類は皆無。
ありゃ、まだ時期的にいけると思ったのに、この寒波で全滅したか?
空振りの連続ワザに疲れて、最後にもう一度やってきたのは別の河口部。
立派な実をつけたノイバラ(左)やら、ご立派なアメリカネナシカズラ(右)やらを
見つけたものの、それ以上はあまり面白い発見もナシ。
ってか、北風がすごすぎてもうどうにもこうにもな感じなんです
うろうろすると、弱っているっぽいユリカモメ(左)を発見。ダイジョブか?
カンムリカイツブリ(右)も悠然と川面を泳いでいきます。
ミサゴ(左)が何度も上空を舞ってくれたのは嬉しい出会いでした。そして
一番驚いたのは、風をよけてでしょうか、ものすご終結していたスズガモの群(右)。
寒いからかほとんどの個体が寝っぱなしで、なおかつ風で揺れまくって
撮影は難儀しましたが、しばらく結構楽しむことができました。
んで、よくよくみるとその中にウミアイサも1ペア発見!
ちょいと感激するも、急に暗くなった空と波に、ほとんどまともに撮れないまま
この日の挑戦は幕を下ろしたのでした。
というわけで、寒すぎてどうにもな一日でした。
そもそも、当初の目的のカニや汽水魚はこれっぽっちも見れませんでしたし…
いや、カニ狙うには寒すぎることは分かってたんですけどね、
せめてケフサイソガニくらい捕れてもいいと思いませんか?マジで!
来年の春頃にでも、徹底的カニ探しの日でも企むことにしようかなぁ…
ちなみに、友人の出版した 『小網代の谷のカニ図鑑』はamazonでも購入可能。
素晴らしい力作イラストのテンコ盛りな力作でして、
本気で一見の価値ありの超オススメ品ですぞ!
神奈川県にある小網代湾という非常に面白いフィールドを舞台とした図鑑
ですが、他の地域でも充分に活用できる内容です。
ご興味のある方はゼヒゼヒご購入くださいね♪