突発的薩摩愚行旅A〜雨音に涙して〜 09.11/16

この日は、突発的薩摩愚行旅の第2日。
そもそも、もともとの天気予報でも下り坂ということだったので、
本来は初日で狙いをクリアして2日目はゆっくり
宿題のヤゴ捕りという予定だったのですが、前日があんなにもの
超冬日だったわけで、もはやどうしたもんだかってな一日。
ところが、前日よりも気温が低いはずが
風がなくなった分逆に体感気温は高くなる不思議な展開の中、
いくつかのささやかな出会いも果たしつつ、
午後からの大雨の中で、宿題のヤゴもきっちり捕れた、
少しだけいい気分になれた1日となったのでした。

<1>鹿児島南部某所

  
というわけで、朝一から狙いをつけていた山麓をウロウロすると、
サツマノジギク(左)に続いて、コバノタツナミになるのかな?
なんか面白そうなタツナミソウ類(右)も発見。

  
うろうろすると、あやしい残骸(左)を発見。あ、これはルリウラじゃん!
と思っていると、フワフワと近くからルリウラナミシジミ(右)が登場。
やっぱり大発生中というだけのことはありますねぇ。

  
調子に乗ってウロウロすると、ものすごい大群のヒヨドリ(左)にも遭遇。
ウラナミシジミ(右)なんかも登場して、続いて何匹もルリウラナミシジミが登場しますが、
これがこのクソ寒いのに元気にフワフワ飛び続けて降りないんです。
お前、南方系だろ、もちっとヘバってもいいんじゃねぇか?

  
周辺をながめると、不思議な感じの樹(左)も発見。これはなにもの?
これもお久しぶりのウスベニニガナ(右)もあってビックリします。

  
さて、そうこうするうちにルリウラナミシジミが何匹か登場。
今年は大発生で、少し前まで網を3振りしたら50匹入ったとか、そんな豪快な
話を聞いていましたが、この天気でもこんだけ出るんだから、
やっぱりすごいフィーバーぶりだったんですねぇ♪

  
さて、この種類は開翅をしてくれないのですが、何枚か撮っていると
チラ見せ(左)してくれた幸運に続けて、幸運にもシャッターを押した瞬間に
飛び立とうとした個体(右)がいて、辛うじて翅表のメタリック感の分かるショットも
GET成功。といっても当然ながらブレブレなのは笑ってご容赦を。

  
さて、その後もウロウロすると、真っ赤な実をつけたソクズ(左)とか、
こちらも実をたっぷりつけたカラスザンショウ(右)なんかも発見。

  
けっこうビックリしたのは、ジョウロウグモを食ってるジョウロウグモ(左)。
1月ほど前に同じような光景を見てビビッたのですが、案外あることなのか?
でも、それぞれ巣を張っているはずのものがどんな展開でこうなるんだろう?
何度見てもかわいらしい質感のサツマゴキブリ(右)も見つかりました。

  
さて、ついでということで面白そうな草地に再挑戦すると、
サンカククチバ(左)やら、チャバネセセリ(右)やらが活動していました。

  
まだ花をつけているアメリカネナシカズラ(左)なんか眺めていると、
ふいにツイと怪しい影。おおっ、やっぱり今年も出てくれました。
スナアカネ♀(右)です。すぐに逃げてこの1ショットだけだったけど。

  
まわりでツマグロヒョウモンがえらく飛びまくっているなぁと思ったら
それがカバマダラだったので仰天したりとか。
まぁ、鹿児島あたりでは発生することも多いみたいですが、
ちょうど大阪での発生という情報に間に合わなかったところなので嬉しかったり♪

  
さらにうろつくと、この場所でも何匹かルリウラナミシジミ(左)が登場。
センダングサでの吸蜜(右)なんかもご披露いただきました。

  
続けてクロホシセセリ(左)も登場。なんか面子が豪勢だぞ〜♪
などと思っていたらスナアカネ♀(右)が再登場!

  
というわけで、今年もばっちりと撮影することができました。
聞く話では今年は地元を含めた各地でスナアカネの記録が出たのに、本場
鹿児島では少ないという噂でしたが、たしかにこの日もこれ1匹。
ま、でもこんな日にも出たというのが正しい表現なのかもしれませんが。

  
そうこうするうちに、小雨が軽くぱらついてきたので、大急ぎで
狙いの池へ行くと、意外なことに草むらの中でベニトンボ(左)とハラボソトンボ(右)
を発見。どちらもつついても飛ばないほどの状態でしたけど…

  
さて、それではということで、ガシガシと網を入れてみると、
色鮮やかなグッピー(左)に続いて、ジルティラピアの幼魚(右)なんかご登場。

  
かなり粘って、ようやくヤゴがポロポロ網に入り始めたと思うと、
すぐさま目的のハラボソトンボの立派な個体が何匹か捕れたんです。

  
しかし、その後もハラボソトンボの弱齢(左)がやたらめったら捕れた
あとは、ムスジイトトンボ(右)が捕れたくらいで、ベニトンボとかのオマケは皆無。
宿題はクリアしたけど、なんかハンパだなぁという結末に。

  
網を片付けて周辺をウロウロすると、りっぱな花をつけたトウゴマ(左)を発見。
ボロッボロでしたが、ツマグロヒョウモン(右)も活動していました。

  
驚いたのは、ここでもかなりの数のルリウラナミシジミ(左)がいたんです。
といっても、ものすごい敏感で、かなり粘ってこの個体が撮影できただけでしたけど。
草むらの中にはすっかり睡眠中のハラボソトンボ(右)も発見。
これに気をよくして、次にホシボシの産地と言う場所を訪れたあたりから大雨になり、
それっきりどうにもならなそうな空模様に。むむぅ、最早これまでか。

  
というわけで、別の場所まで移動して傘さして粘ると、なんとか
もうひとつの宿題、ハネビロトンボもGETすることができたのでした♪

  
この場所でのオマケは、当然ながら多数捕れたベニトンボ。
でも、密かに期待していた珍品はまったく混じらずでした。

  
さらに粘っても、コシアキトンボ(左)やら、ショウジョウトンボ(右)やらが
捕れるだけ。そうこうするうちに、やる気がなくなるほどの豪雨となってきて、
今回の成果なき旅は、幕引きと相成ったのでした。

というわけで、トんでもない曇天→大雨でしたが、
それなりの成果があった一日でした。
まぁこの天気でもそれなりに面白いものが出たのですから、
逆に言えば前の日はどんだけ条件悪かったネンって話なんですが(笑
まぁ、1♀ですがスナアカネも無事に見れましたし、
大フィーバーのルリウラナミシジミも片鱗を感じれましたし、
宿題のヤゴも無事にGETすることができたし、メデタシメデタシかな?
それにしても、今回の旅で再度痛感したのは、
鹿児島南部あたりは何度も挑戦しながら、結局かすりもしていない
大物がまだまだ多数残っているという圧倒的事実。
迷蝶・迷トンボや、淡水魚系なども含めて、
高速道\1000のうちに、またぞろ挑戦しまくらなきゃいけないですね。
そして次回こそは、バッチリのお天気条件のもとでの挑戦としたいものです(^^;


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