アカネ再修業@〜丹後泣きべそ編〜 09.10/24

この日はこりずに丹後方面に足を伸ばしてまいりました。
そう、前回初めて大ヒットした飛来アカネに再挑戦なのです。
飛散してしまっている可能性はあるものの、まだ時期的には大丈夫なはず。
今回はタイリクアキとオナガの両方共バッチリ交尾や産卵まで狙って
あげくのはてに近畿初のイソアカネを狙うぞ!
などとムダに鼻息荒く意気込みまくっての挑戦でしたが、
この日は天気予報は「晴れマーク」だったものの、この空模様のどの部分に
晴れマークが内包されているのか、とクレームつけたいほどの
どうしようもなく薄暗く肌寒い、ド曇天。
というわけで、結論は言うまでもないですね。泣きべそ編でした。

<1>丹後地方周辺

  
まず朝一にやってきたのは、前々から目をつけていた湿地帯。
小さな池の中をのぞき込むと、タゴガエル(左)がぼんやりしていてちょいとビックリ。
当然ながら、ニホンイモリ(右)は何匹も悠々と泳いでいます。

  
ちょこっと網を入れてみるも、採れるのはオニヤンマ(左)やら、タカネトンボ(右)
やらといったヤゴが少々。期待していた辺りは見つかりませんでした。時期が早いか?

  
周辺を見ると、まだ咲き残りのツリフネソウ(右)がポツポツと逢ってびっくり。
オオユウガギクでいいのかな?かわいらしい野菊(右)もみつかりました。

  
続いて見つけたのは、なんか不思議なカヤツリグサ系植物(左)。
あまりお見かけしないお姿ですが、一体全体ナニモノでしょう?
周辺をうろうろすると、ホシヒメホウジャク(右)がみつかってさらにビックリ。
そういえば、この手って成虫越冬でしたっけね?

  
近くの水たまりで網を入れると、こんな時期なのにイモリの幼生(左)がいました。
ルリボシヤンマらしきヤゴ(右)もいたり、やっぱり面白そうな場所ですね。。

  
ちょっと面白かったのは、葉が真っ黒になっていたシロヤマギク(左)。
なんじゃ?と思いましたが、よくみると周辺の植物は全て真っ黒けで、これはどうも
アブラムシかなんかの寒露っぽいんですよね。壮絶だなぁ。
大満開でなかなか見ごたえのある、キクバヤマボクチ(右)も見つかりました。

  
さて、いい時間になったので前回イイ思いをした水田地帯に移動しますが、
しばらくまてども晴れ間は一切登場せず、薄ら寒くてヤバい雰囲気。
えらくいい感じに咲いてるツリガネニンジン(左)やら、器用にひょろ長い枝先にだけ
花の残っているマルバハギ(右)なんかはみつかりましたけど。

  
リュウノウギク(左)があったり、いい感じのコウヤボウキ(右)の群落が
あったりしますが、なんせ暗い。そして寒い。これじゃトンボなんか見れんなぁ。

  
面白い雰囲気になっているハゼノキの実(左)なんぞ見ていると、足元から
アキアカネ(右)が飛び出しました。しかし、これがものすごい意外だったんですが、
こんな天気なので活性はものすごい低く、近くまで行かないと飛び出さないんですが
一度飛び立つとブンブンと長距離飛んじゃうんです。そして、どこかにとまっても
敏感で全然近づけない。何匹も見たけど、撮れたのはこの1匹だけだったくらいですから…

  
ベソかきつつうろうろしますが、飛ぶのは全てアキアカネ。
ってか、あまりに敏感に飛ばれるので、正確に言うとわかったのは全てアキアカネ
というとこでしょうか。諦めて移動しようとすると、道端に
狂い咲きのノアザミ(左)や、タチツボスミレ(右)なんかを見つけました。

  
お次の場所では、えらく遠かったですが、コハクチョウ(左)を1羽発見。
水田地帯を歩くと、ハイヌメリ(右)が見事に群生していてビックリします。

  
もうボロボロでしたが、イチモンジセセリ(左)も発見。
林縁を歩くと、イキオイよく大満開なキヅタ(右)も見つかったりします。

  
パラパラとしか残っていませんでしたが、真っ赤なガマズミの実(左)があったり、
まだ咲いてるのね、と驚いたミゾカクシ(右)なんかも見つかります。

  
さて、あたりをうろうろすると、多数のアキアカネ(左)の中に、数匹だけ
オナガアカネ♂(右)がご登場。まだ健在なのに嬉しくなりますが、
これもまたメッチャクチャ敏感で、四苦八苦しながらようやくなんとか撮影成功。

  
さて、その後、愛を育んでいるコバネイナゴ(左)なんぞ見つつ、さらに周辺を
探索すると、再度オナガアカネ♂(右)がご登場。やはり今年は飛来数はハンパじゃ
ないんですねぇ。でも、相当粘っても他の飛来アカネは登場してくれず。

  
しょうがないので最初の場所に戻ると、いい感じで咲いているウリクサ(左)を発見。
草地には、あちこちにノビタキ(右)もいましたが、こちらも全然近づかせてくれずでした。

  
さて、気合を入れて水田地帯を歩きますが、登場するのはひたっすら
ずっとアキアカネばかり。それすら敏感でなかなか撮れません。

  
田んぼの中を敏捷に飛ぶものがいたのえ、ドキドキしたらナツアカネ(左)だったりとか。
なぜかこんな場所をアオイトトンボ(右)が飛んでいたりもしました。

  
名前は当然わかりませんが、和風な美しさのあるトビケラ類(左)にも遭遇。
なぜかのんびり佇んでいるオオトビサシガメ(右)にも出会ったりします。

  
さらにしつこくうろついて、ようやくこの場所でもオナガアカネ♂(左)を発見。
といってもこの1枚しか撮れませんでしたが。その後は、敏感に飛ぶアカネをひたすら睨んで
長時間追いかけて、ようやく正体がわかるとアキアカネ(右)という繰り返し。
薄ら暗いもので、目で追っていると本気で疲れてきて、ついにはギブアップしたのでした(ToT)

  
このまま帰るのもシャクだな、ということで場所を移動して山の方へ。
すると、ナナカマド(左)やらウラジロノキ(右)やらの色づいた実がなかなか見事です。

  
それでは、ということでウラジロガシ(左)の大木に登ってみることに。
そう、久々に例のゼフに再挑戦、ということなのですが、よじ登って3分もしないうちに
怪しい物体(右)を発見。おや、えらくあっけなくリベンジ成功じゃないですか。
お初にお目にかかります、ヒサマツミドリシジミの越冬卵です。

  
さらに調子に乗って周辺を探すともう1つ、ヒサマツミドリシジミの卵(左)を発見。
ちょいと疲れていたので、2つで満足することにして、
下で超ドアップ撮影(右)にも挑戦してみました。きれいな模様ですねぇ。
しかし2年前は、あわせて数時間かけて何本もの樹に登り、四苦八苦したのに
1つも見つからなかったのが、この日は合わせて5分かからなかったのだから不思議。
見る目が育った、というよりは今年は当たり年なのかもしれませんね。

  
気をよくして周辺をうろうろすると、見事にはじけたノササゲの実(左)を発見。
まだはじけていない実(右)もありましたが、こうやってみるとこのあたりの
やつはえらく紫が濃いんですね。前回のハチ高原のもこいつかな?

  
これも色鮮やかな実をつけたヤブムラサキ(左)も発見。
付近には、かわいらしいイシサワオニグモ(右)もいたり、楽しい出会いが続き、
ささやかに楽しい〆括りとなったのでした。

というわけで、一応飛来アカネは見れましたが、
なんとも中途半端な一日でした。どこが「晴れ」やね〜〜ん(>_<)!
ま、逆に言えばこの天気でも見れちゃうくらいに
今年はたくさん来てるみたいです、ってことなんですが、
私的にはオナガは毎年のように見てるから、今回の主目的は
久々のタイリクアキ、だったわけで、それがスッ空ぶりだったのは…(T_T)
ま、おかげで転戦して、あこがれのヒサマツ卵を見つけれたのですから
一応方向性としてはプラスマイナスゼロ方面で考えておきましょう。
ま、今年は飛来アカネ方面はいいウサワも多いですし、
久々のゼフ卵狙いやら、ヤゴ狙いやらも含めて、
但馬〜丹後辺りには何度か出没せねばなりませぬな♪
ちなみに懲りない私は翌日も別方面でアカネ修行を計画しておりました。
天気予報的には、少しはマシになるはずですが、さてその結果やイカに??


次へ⇒

topへ⇒