アカネ再修業A〜播磨大空振り編〜 09.10/25

この日は、さらなるアカネ修行に、今度は地元播磨で挑戦してきました。
実は今年は、こちら方面でも魅惑的な飛来種の情報があって…
とはいってもそうそう期待通りにいくわきゃねぇよな、と
自分でも苦笑いしながらだったのですが、
ただでさえコンマ何パーセントの確率のものが、
またぞろ天気予報はなにいってんだ的、予報大外れのドン曇りで
当然のごとく大空振りとなったのでした。
それでも、振り返ってみるとかなりの種類の面白いアカネ類に
逢えちゃったのは、播磨ならではの底力ってトコですかね?

<1>播磨地方各地

  
というわけで、朝っぱらからやってきたのは海岸の小さな池。
歩き回ると、フユザクラ(左)が、妙に違和感をかもし出していたり、驚くほど清楚な
白花のホトケノザ(右)に出会えたりします。

  
センナリホオズキ(左)の群落もありましたし、なんとも魅力的な雰囲気の
アキエノコログサの群落(右)なんかにも出逢えました。

  
池の中をのぞくと、巨大なソウギョ(左)が悠々と泳いでいてビックリ。
立派なアカミミガメ(右)もたくさんいて、ちょっと不安になってみたり。

  
さて、しばらくすると、ようやくアカネ類がご登場。
しかし、予想に反してこれがタイリクアカネばっかりなんです。しかも敏感だし。

  
池の中では、コサギ(左)が巧みな技で魚を捕っていました。
カルガモ(右)もかなりの数がいて、賑やかに鳴き交わしています。

  
ふと、そんな中にへんな顔つきのカルガモを発見。
よく見ると、くちばしが奇形になっている個体なのでした。すごい顔つき…
でも、メッチャクチャ元気に泳ぎまくって、投げられたパンに飛びついてました。

  
さて、周辺をウロウロしてみますが、ご登場いただけるのはひたすら
タイリクアカネばかり。予想に反して、アキアカネすら出ません。
もちろん、そんな状態では飛来種なんて期待も出来るわきゃない次第で…

  
のんびりと吸蜜中のウラナミシジミ(左)なんぞ見たあたりでギブアップ。
引き返していくと、草むらに怪しい物体(右)があるので、よくよく見ると、
こいつはシナガワハギの枯れ穂なんですね。さすがは沿岸部。

  
というわけで、ベニカタバミ(左)やら、ニワナズナ(右)やら、さすがは
こういう場所、という感じの面白い気化植物も見られました。
それでは、ということでお次はグンと移動して内陸部に。

  
うろうろすると、アチコチでキバナノマツバニンジンの枯れ穂(左)がお見事。
驚いたのは、この時期なのに、何を思ったか咲き残りの花(右)が1つだけあったこと

  
池の周りをウロウロすると、初手から登場したのはナニワトンボ(左)。
ツマグロ型のマユタテアカネ(右)なんかも登場されます。

  
んで、当然ながらということで、ノシメトンボ(左)やらコノシメトンボ(右)
やらといったあたりも姿を見せ、天気の割には賑やかな雰囲気に。

  
水面ギリギリで不思議なポーズをとるアオイトトンボ(左)にも遭遇。
薄暗くてろくに撮れませんでしたが、産卵中のコノシメトンボ(右)も見れました。

  
すぐ近くで産卵を繰り返すマユタテアカネがいたので、粘って撮影すると
何枚かピンとのきたものが撮れて大喜び。コンデジだとこのレベルでも結構難しんで…

  
水辺には、真っ赤に色づいたコウガイゼキショウ類(左)がお見事でした。
ミミカキグサ(右)がまだまだたくさん咲き残っていたのもちょいビックリ。

  
干上がりかけた泥の上に、咲き残りのキクモ(左)なんぞ見てると、
視界の端に黒い影。おおっ、これはもしかして!
ということで慌ててそちらを追いかけると、やっぱりマダラナニワトンボ♂(右)
でしたが、次の瞬間イキオイよく飛んでしまってロスト…
でも、前回に続き見れて本当に小躍りいたしました。
この場所にもいるという噂は聞いていましたが、やっぱりいるんですね。
案外、少しずつ復活傾向にあるものかもしれませぬ。

  
ほかにいないか、とウロウロすると、マイコアカネ(左)を発見。
立派なサイズのセグロイナゴ(右)がいたりもしましたが、それ以上の成果はなく
さらに別の場所へ移動してみることに。

  
お次の場所では、あちこちで見事に咲き誇っているホソバリンドウ(左)なんぞ
実ながら歩いていくと、狂い咲きのコスミレ(右)なんかにも出逢えました。

  
パラパラとヤマラッキョウ(左)があるなぁ、と思いながら歩いていくと、
奥のほうでは一面が紫色に染め上げられて(右)いて、大仰天。
ヤマラッキョウの絨毯状態ですね。こりゃぁ見事なスケールだわ。

  
ちょっとビックリしたのは、草むらの中に埋まっていて撮影しにくかったのですが
イヌセンブリの群落があったこと。この場所では初めての出逢いです。

  
ゴマクサ(左)も、まだまだ花の残っている株が多数ありました。
すごいなぁ、と感嘆していたら、ふいに目の前に登場したのはオオキトンボ(右)。
すぐに飛んじゃって、こんなの1枚しか撮れなかったけど…

  
結構驚いたのは、アライグマらしき足跡(左)があったこと。いるんですね、ここも。
ミズトラノオ(右)は、すっかり枯れ穂になっていました。

  
こちらも見事だったのは、真っ赤に色づいたホソバヒメミソハギ(左)。
これまた清楚でかわいらしい、白花のヤマラッキョウ(右)も見つかったりします。

  
道端の笹薮では、コチャバネセセリ幼虫(左)も発見。鮮やかに色づいた
アオツヅラフジ(右)なんかもありましたが、それ以上の成果はなく、いつの間にやら
グングンと日は沈んでいったのでした。

というわけで、主目的はスッ空振りでしたが、
どうしようもなさすぎる天気の割には、多種のアカネが見れて楽しめた日でした。
やはり播磨の実力はスゴいというとこでしょうかね。
よく考えたら、ナニワ・マダラナニワ・オオキと珍アカネ3種まとめて見れては
いるわけですから、修行の意味はあったというトコかな?
それにしても今年はいい風が吹いたようで、各地で飛来アカネの
いろんな噂は目を見張るものがあります。
数年ぶりのマンシュウアカネも記録が出たようですし、
なんとか今年のうちにもうちょっと挑戦しなきゃですね〜☆
ちなみに、この日成果が少なかったのは、天候のせいもありますが、
またぞろ若干体調を悪くしちゃっていたというのも密かな理由。
職場で新型インフルとやらが流行ってるんですよね〜
もうすでに、インフルに相手されるほどには若くないと思いたいですが(笑
まわりでも大流行の様相のようですから、みなさまご自愛を♪


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