予想外の島旅C〜要らないオマケ〜 09.10/19

<3>石垣島各地

  
さて、さらにしつこくウロウロすると、ウスキシロチョウ♀(左)が付近の小低木に産卵
しているのを発見。素早くて産卵シーンはこんな程度しか撮れませんでしたが、
あとで見ると、ベタベタと大量の卵(右)が付着していました。これって大丈夫なの?

  
といっていると、産卵しすぎてヘロッたのでしょうか、その個体はそのまま
センダングサで吸密(左)を披露してくれました。ありがたや。
あたりをさらにうろついてみると、タイワンクロボシシジミ(右)なんかも登場します。

  
前回マルバネルリのいたカラスザンショウ(左)を見てみると、すっかり花が終わって
実ばかりになっていて少し愕然。こりゃダメかも、と思っていたら
ふいにマルバネルリマダラ(右)が悠然と飛んできて、センダングサで吸蜜をはじめ
たんです。おおっ、と思ったけど敏感で、これ1枚が撮れただけ…

  
ツマムラサキマダラ(左)はいくらでも近づけるのに、ヒドいじゃんよ、などと
ベソかいていると、ウスキシロチョウ(右)が慰めるように至近距離に登場してくれました。

  
さらにうろうろすると、交尾中のツマムラサキマダラ(左)を発見!
花壇の花で吸蜜するヤエヤマカラスアゲハ(右)にも逢えました。

  
この日は、やたらと周辺でセミの声が賑やかなので、少し探してみると
あっけなくイワサキゼミを発見。前回より多かった気がしますが、今頃が旬ですか?

  
さて、その後ちょっと薄暗い林縁を歩いてみると、前回は会えなかった
ヒメウラナミシジミに遭遇。ちょっと感動しましたが、案外敏感で、アップ撮影は
ピンぼけ1枚撮れただけでふわっと飛んでそのままロスト…

  
この日は、マサキウラナミジャノメ(左)に続いて、リュウキュウウラナミジャノメ(右)も
見つかりました。前回は石垣ではマサキばかりだったんですが、時期的なズレ
でもあるんですかね?ちょいと不思議な気持ちです。
#ヤエヤマウラナミジャノメの書き間違いです。O氏ご指摘サンキュです!

  
さらにうろうろすると、クロアゲハ(左)がふわりと舞い降りたり、
全然落ち着きがなかったけどアサギマダラ(右)が姿を見せたりします。

  
す〜っと半開きになってくれたアマミウラナミシジミ♀(左)なんぞ見てると
足元に怪しい影。前回は全く姿をあらわさなかった、憧れの
クロテンシロチョウ(右)なのでした。これは嬉しい出逢いだぞ☆

  
ふと、葉上にこれもかわいらしいザオウテルオビハナノミ(左)を発見。
ドアップ撮ったろうと思ったら素早く跳ねられたけど。
近くでは、のんびりとこちらを見ているサキシマキノボリトカゲ(右)もいました。

  
さて、その後、少し高い場所だったのですが、花盛りのカラスザンショウを発見。
ミカドアゲハ(左)がいたりしてドキドキしていると、なんとここで何匹もマルバネルリマダラ(右)
が飛交っているのを発見!ところがこれが姿の見える場所には
ほっとんど出てこなくてこんな超証拠写真がとれただけ。とほほのほ。

  
さて、樹上をながめているとはるか高い場所ですが、オキナワビロードセセリ(左)や
密かにお初のネッタイアカセセリ(右)なんかも発見。
でも、あまりに高すぎて手も足も出ません。これは悔しい状況だなぁ。

  
サキシマアオカナヘビ(左)も1匹発見。チュウダイズアカアオバト(右)も
姿を見せましたが、ド逆光でこんなのしか撮れず。

  
周辺を見渡すと、キチョウ系の弱齢幼虫(左)を発見。ミナミキチョウでいいのかな?
さらに木の葉を手繰ると、ウラナミシロチョウの幼虫(右)も見つかります。

  
葉裏には、なんか面白そうなカメムシ(左)もみつかりましたし、
近くにはバッタの幼虫を食べているオキナワアズチグモ(右)も発見。

  
その後、また大きく移動して、朝っぱらのポイントに。ええ、タッパンが諦めきれず(^^;
歩き始めると、頭上を何度もカンムリワシ(左)が飛んだのですが、
それを見ていると、梢高くをマルバネルリマダラが何度かとんでビックリ。高すぎる…
付近には、この前と同じ名前のわからない赤い実をつける樹(右)がありました。

  
道端をにらみつけながらウロウロすると、いきなりふわりと
ヤエヤマイチモンジ♀がご登場。嬉しくなってバシバシ撮りましたが、
その後登場した♂ははるか梢の花にいるばかりで撮影は総NG。

  
うろうろすると、ヤエヤマムラサキ(左)は何度もご登場。
少しボロでしたが、ここでもクロテンシロチョウ(右)に逢えましたが、
ここらですっかりタイムアップ。泣く泣く帰路に着くことに…

  
ところが、道中でツマベニチョウ(左)がかなり集まっているポイントを発見。
しかも、見ていると1匹の♀に対して数匹の♂が求愛(右)していて、なかなか見事。

  
これがメチャクチャ落ち着きがなくて四苦八苦しましたが、なんとかかんとか
求愛シーンらしいところも数カットだけ撮影成功。
しかし、これですっかり時間切れとなり、大急ぎで空港方面へひた走ることになったのでした。
超々不完全燃焼じゃ、このやろ〜〜〜(ToT)!

というわけで、本当に「要らないオマケ」な一日でした。
まぁ、そうは言ってもいくつかの嬉しい出会いはあったのですが、
コストパフォーマンス的なコトを考えると、今でも本気で頭痛がいたします。
ちなみに、現地でお会いした人の話だと、今年は台風の直撃が今まで皆無なので、
蝶は非常に個体数が多いとのコトなんです。このまま行くと、
春先なんかにはさらににぎやかなことになるんじゃないかな?
逆に、台風が来ないので迷蝶はほとんど記録されておらず、マルバネルリも実は昨年から
発生していたようですとか、いろんな興味深い話を聞くことが出来ました。
でも、そう考えると、大きな宿題となったタッパンルリシジミとの遭遇は謎となりますが、
各地でスナアカネの記録されている今年、こいつは季節風で来そうな顔してるしなぁ…
いや、実際はホリシャやらなんやらの可能性もあるわけですが、
タッパンルリは「本土土着種全種制覇の夢」の中の最終関門として意識していただけに
このトんでもないチャンスを活かせなかったのは、思い出すだに涙が出ます。
しかし、今回でやはり痛切に感じたのは、八重山、ハマりますねぇ。
んでもって、帰宅した翌日届いた月刊むしが、なんの因果か「迷蝶特集A」でして、
それを読んでさらに妄想を深めていたりする今日この頃。
来春頃には、またフラフラと行ってしまいそうですが、
破産だけはしないように、厳しく自戒せねばなりませぬな(笑


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