予想外の島旅A〜悪天に泣く〜 09.10/17

この日は、突発的大東島旅第2日。
前日、予想外の台風の爪跡に泣いた跡ですが、この日は元々
天気予報が結構悪かった、さらに期待薄な日。
しかも、朝一番でO氏曰く「ヤバッ、予報がマズい方向になってる」
ということで、ダブルパンチのどうしようもない一日。
んで、予想通りもう涙々でどうにもこうにもな感じでした(ToT)
もう鳴くしかないというような展開だったのですが、
そんな中でも、これまたある意味予想外なラッキーな発見もいくつか
あったが、ささやかな嬉しさでしょうか(^^;

<1>南大東島各地

  
というわけで、まずは早朝から、昨日見事に空振った黄昏飛翔性トンボにリベンジ。
しかし、この日も数度高速で飛ぶ物体を目撃するも全く成果はなかったんです。
あいかわらずテリ張ってるアオビタイトンボ(左)をみたり、
フクギ(右)の実をみたりして、涙濡れての撤収。マズい展開だなぁ。

  
ダイトウビロウ(左)の群落なんぞ見つつ、移動してきたのは
イヌビユ(右)の生えている荒地。ここも到着してみると、台風の復旧工事の爪跡
でしょうか、だいぶ轍の跡で踏み荒らされていて期待薄だったのですが…

  
しつこくうろうろすると、なんとか狙いの蝶が登場。
いまではこの島でしか確実に見ることができないという、ハマヤマトシジミです。
ようやくの出会いに感動しましたが、すっごくチョロチョロ飛びやがるので四苦八苦。

  
近くには、極小サイズのコオロギ類幼虫(左)もいました。ここのはなんて種類かな?
愛を語らっているアフリカマイマイ(右)なんてあたりにも遭遇します。

  
その後も四苦八苦しつつ、何匹かのハマヤマトシジミを発見。
ドアップ撮影にも成功しましたが、この頃にはすでに相当空模様が怪しく、
当然ながらひそかに期待していた開翅なんかは全く見れず…

  
近くにはオンブバッタ(左)もいました。後翅的にはアカハネではなさそうでしたが、
普通のオンブバッタもこのあたりにはいるのかなぁ?
近くには、かわいらしいマメアサガオ(右)なんかも発見。

  
昨日と同じ草地に移動すると、なぜか貯水タンクの上で溺れかけている
ウスヒラタゴキブリ(左)を発見。んで、周辺をウロウロすると、ウミアカトンボ(右)は
何匹も出現しますが、やっぱり前日と同じ、平等な未熟個体ばかりです。
そして、そうこうするうちに予定よりもはるかに早く、小雨が降ってきやがって(T_T)

  
しょうがないので、天然記念物にも指定されている海浜植物群落を
見に行くことにすると、海岸部は珊瑚礁が隆起してできたということでしょうが、
もんのすごいザクザクに角の立った石灰岩(左)でできていてビックリ。
そこここにサンゴの残骸(右)も見てとれます。

  
んで、さっそく歩き始めると、底ここに見れたのは、
オオソナレムグラ。花の盛りは過ぎたようでポツポツ咲いている感じでしたが、
これまたかわいらしくていい雰囲気の花ですねぇ。

  
こちらはすっかり花が終わっていましたが、シロミルスベリユヒ(左)もありました。
よくみると、花の跡らしきもの(右)も発見。もう少し早かったら花が見れたかな?

  
そして、この島の特産種、ボロジノニシキソウ(左)も発見。
花のついている株(右)は少数派でしたが、これまたかわいい花ですね☆

  
こちらも嬉しかったのは、かわいらしい花をつけているアツバクコ。
これも小笠原で見損ねていた花だけに喜びもひとしおです。

  
こちらもあちこちに見れたのは、ミズガンピ(左)。ほとんどがこんな感じで
花のすっかり終わった株でしたが、いくつか開花中の株(右)も見れました。

  
さらに嬉しかったのは、こちらのウスジロイソマツ(左)。
花をアップ(右)でみると、白と黄色の花が混在しているんですね。
この花の形を見ると、なるほどハマサジの仲間なんだな、と納得できます。

  
小さな磯だまりには、カエルウオ(左)なんぞも多数。
名前のごとく面白い突起の目立つコンペイトウガイ(右)もありました。

  
さらにうろうろして、花の多いアツバクコ(左)を見たり、ウスジロイソマツの
アップ(右)を撮ったりして遊びますが、あまりに険しい岩場が続くので、
あまり冒険はせずに早めに引き返すことに。
こんな角の鋭い岩場でコケたら、病院直行は間違いないですし。

  
実はひそかに期待していたのは、海辺の小さな水溜りにトンボがいないか、
だったのですが、見つかったのはこのトウゴウヤブカの幼虫のみ。
当然いるだろうと思っていたケシウミアメンボすらみつかりませんでした。

  
憧れのボロジノニシキソウは、案外あちこちにあって嬉しくなります。
余談ながら、他の海浜植物は広く見れましたが、この種類だけは他の海岸では見つから
なかったのが印象的でした。分布が狭いってことですかね。

  
こちらも花はありませんでしたが、イソフサギ(左)も発見。
オオソナレムグラの花のそばでたたずむウラナミシジミ(右)なんてあたりにも遭遇しました。

  
さて、その後、やはり貯水タンク(左)あたりが有望だろうということで、
何箇所かめぼしをつけたあたりをまわることに。
すると、極詳サイズですが、おもしろげなコオロギ類幼虫(右)にも逢えました。

  
うろうろすると、ポツポツとウミアカトンボは見れますが、やはりすべて未熟個体。
しかも、なんか見れる範囲はごくごく限られることも分かってきます。
でも、本種は飛翔性が強いはずなので、そんなものが何で限られた範囲に
集中しているのか、なんてあたりはいくら考えても謎のまま…


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