アカネ修行A〜島根下見編〜 09.10/12

この日は、アカネ修行第2段。飛来アカネのもう1つのメッカである
島根のいつものポイントを探索してみようというタクラミです。
丹後でそのまま居残らなかったのは、前々から
飛来アカネに挑戦したいといっているO氏のためにも、どちらの場所が
より条件がいいか下調べしておこうということで…
とか言いつつ、案外こっちの方がイインじゃねぇか、という
スケベ心があったのも圧倒的事実ですが(笑
そうすると、いくつか予想外の出会いもあったりして、嬉しかったのですが、
密かなるスケベ心は空しく外れ、居残らなかったことを若干後悔。
ま、なんといっても下見ですからね。うんうん。

<1>島根県某所

  
てなわけで、朝っぱらからウロウロすると、上空をカワウ(左)が何羽か通過。
遠くにコハクチョウの姿も見れましたが、こちらは撮影チャンスなく、
なぜかやたらめったら多数草地にいたセッカ(右)を撮ってみたりして。

  
立派な産卵管をふりまわしているオナガササキリ♀(左)にも遭遇。
結構いい感じに花盛りになっていたマルバグミ(右)もみつかりました。

  
さて、この場所では、ということで初手から登場したのはタイリクアカネ。
なにげに久しぶりなのでちょっと嬉しくなりますが、これがまたえらく敏感で、
かなり粘ってこの2枚を撮らせてもらえただけ。とほほ。

  
周辺をうろうろすると、ツワブキ(左)が満開で、秋の深まりを痛感します。
水田地帯では、交尾中のアオモンイトトンボ(右)なんかも発見。

  
さて、場所を変えると、これも見事な銀穂をたなびかすオギ(左)を発見。
あたりでは、おもしろげな実をたっぷりつけたナンキンハゼ(右)もあったりします。

  
水田地帯を歩くと、アカウキクサ類(左)を発見。これは外来アゾラなんだろうなぁ。
そして、びっくりしたのが、目の前を何羽か通過したコヨシキリ(右)。
ヤブの中を潜るのでロクに撮れませんでしたが、かなりの数を見れました。

  
さてさて、肝心のアカネは、ということでうろつくと、まず出てきたのは
ノシメトンボ(左)。真っ赤になったナツアカネ(右)もいて嬉しくなります。

  
そして!
予想外にあっけなく、オナガアカネにも遭遇。ある一角に集中して見られ
ましたが、これがまたすごい数で、その場所にいるアカネ類の90%以上が本種という
すごい状態になっていました。もっとも、メッチャクチャに敏感なので、
アップで撮れたのはほんの数匹だけだったんですが…

  
これならタイリクアキアカネの方も狙えるだろう、ということで草地を歩くと、
大きな魚を掴んだミサゴ(左)が頭上を通過。
んで、かなりビックリしたのは、草地の中にあったカワラハハコ(右)。
本来の生息地はこんな場所じゃないはずだけど、なんでここにいるの?

  
うろうろすうると、タイリクアカネ♀(左)も発見。少し翅が切れたけど…
水田地帯をあるくと、ものすごいご立派なミズワラビ(右)なんかも見つかります。

  
ちょいと距離がありましたが、いい感じでホバリングするギンヤンマ(左)にも遭遇。
稲穂の上には、なぜかシッポが折れ曲がったオナガアカネ(右)もいたりしました。

  
ここで結構ビックリしたのは、水田地帯でみつけたヒメシロアサザ(左)。
え、こんな場所にもあるモンなんですね。
よくよく見ると、まだ花の残っている株(右)もあって、狂喜乱舞♪

  
水路を見ていると、ビリンゴでしょうか?あやしげなハゼ類(左)もいました。
近くの枯れ木には、フタモンアシナガバチ(右)がのんびりひなたぼっこ。

  
さて、さらにしつこくタイリクアキアカネ探しをしていると、ふいに目の前に
なんか見慣れない感じのカマキリを発見。う〜んと、こいつは…?
おっと、これはなんとウスバカマキリ♂じゃないですか!

  
まさかこんな場所で出会えるなんて思わなかったので大興奮!
ちょいとつかまえて特徴である、腕の付け根の模様(右)も撮らせてもらいましたが、
こいつはリング型ではなくて、黒丸なんですねぇ。
確かに図鑑的には埋立地のような場所にいることもあるとありますが、
それにしても予想外の出会い。次は地元で再会したいなぁ☆

  
さて、その後もしつこくウロウロすると、なんか松葉に引っ掛かっている
不思議なノシメトンボ(左)を発見。なにしてんだ?
ミサゴ(左)はやたらと多く、上空を結構飛交います。

  
朝っぱらの場所に戻ると、なんと数年ぶりにお会いするOさんとSさんが
いらっしゃってたのでビックリ。聞くところによると、ここ数年、
オナガは定期的に出てもタイリクアキアカネは飛来していないそうで…
んで、一緒にその辺りを歩くと、オナガアカネの数はものすごく増えていて
二度ビックリ。これはヘタすると100の桁で集まっていますぞ☆

  
「今年は山陰初のスナアカネかイソアカネを狙ってるんですけどね」という
お二人と別れて、さらにしつこくウロウロすると、意外な場所でムラサキウマゴヤシを
発見。これもなかなか見かけない帰化植物なんですけど、こんな場所にあるんですね。
そんなこと思いつつ、さらに歩いていると…


草間を交尾中のアカネ類がフワッと飛びました。
なにげなく目で追うと…ありゃ!顔が白いじゃんか!
というわけで、いきなりオナガアカネの交尾を発見です。こりゃスゴイ!

  
これがどうしようもないくらい敏感で、その上一度飛ぶとかなりの距離を飛び回るので
めちゃくちゃ四苦八苦しながら数枚だけ撮影成功。
でも、残念ながら後からのショットばかりで、白い顔は撮れず、
よく見ないと正体がわからないというハンパなものになってしまいました。
その後も何度か交尾個体は目撃したので、今年は粘れば産卵も見れそうですし、
もしかしたら一時的にヤゴも見れるんじゃないかなぁと夢想中。
これで暖冬になったら、来年発生、なんて面白いことになりゃしねぇかな…

  
さて、その後もさらにうろつくもそれ以上の成果はなし。
そのかわり、オケラ(左)やら、カナヘビ(右)といったあたりのはやにえを見る
ことができました。モズもご活躍中なのね。
んで、歩き疲れて車の中で仮眠とったら、うっかりそのまま日没まで寝ちゃって、
中途半端なトライアルはそのまま幕引きとなったのでした。

というわけで、いくつか予想外の成果に小躍りしたものの、
飛来アカネに関しては、丹後に居残った方がよかったかもなぁ、という1日。
まぁ、オナガアカネはものすごい数見れましたし、
予想外にも交尾態まで見れちゃったので、成果たっぷりなんですが、
今年はむしろタイリクアキアカネを狙いたかったので(^^;
それにしても、この場所のオナガアカネの数は半端なかったです。
しかし、いつもながらの疑問ながら、はるばる大陸から飛んできたものが、
この場所に集まる理由がよくわかりませんねぇ。
こんな条件の場所なんて、まだまだあちこちにありそうなのに…
しかし、今年はアチコチでオナガアカネの話やら、スナアカネの話やらがあるので、
どうやら飛来アカネは大フィーバー、ということみたいですね。
というわけで、O氏、いつでもご案内可能ですんで、お申し付けを♪


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