憧れ再挑戦〜懲りずに播磨探索〜 09.10/09
この日は、最近時々ある不可思議な休日。いわゆる不況休み(笑
そうなると連休に足してどこか行っちゃうだろうと思われる
向きもあるでしょうが、所要等々もあり、この日は
またぞろ播磨あたりでちょこちょことした挑戦にいたしました。
前回リベンジし損ねたアイツに再挑戦というのと
なかなか出会えないいくつかのものを探しに…
すると、予想以上に早い時間から天気が崩れて短時間特攻に
なりましたが、それでも結構あれこれと楽しめたのでした☆
<1>たつの市周辺 |
まずやってきたのは、自宅からほど近いちょっとした空き地。
うろつくと、フタバハギ(左)があったり、ちょいとボロボロながら
ツマグロヒョウモン(右)が出たりしましたが、期待していた虫はすっ空振り。
しかし、真っ赤に色づいたミヤマアカネ(左)なんか見ていると、
いきなりフワフワと怪しい影(右)が飛び出しました。
最初はなにもんだか全く分からず、キョトンとしてしまったんですが…
これがよく見ると、ボロッボロですが、キマダラモドキじゃないですか!
秋深く、10月まで生き残っているモンなんですねぇ。
初手から予想外のものを見ちゃったなぁとドキドキした幕開けでした。
<2>東播磨各所 |
そのあと、一路やって来たのは東播磨の湿地帯。
うろつくと、すっかり実になったミズトンボ(左)があったり、こちらもボロですが、
メスグロヒョウモン♀(右)が飛んでいたりします。
草地には、オナガササキリ(左)がいたり、ちょっとした空間に
ポツンとウメバチソウ(右)が咲いていたり、ささやかな出会いが続きます。
大満開に咲いているミゾソバ(左)なんぞながめていると、
ふわふわとアオイトトンボ(右)なんてあたりもご登場。
こういう場所のお約束、リスアカネ(左)も何度も登場しました。
驚いたのは、湿地の真ん中で休憩中だったアメリカザリガニ(右)。何してんの。
やがて、頃合の時間になると、フワッと登場したのは、
この前に感涙の対面をはたしたマダラナニワトンボ♂(左)。それも数匹いっぺんに。
その中には、なんかお腹が曲がっている個体(右)もいました。
しばらくすると、産卵カップルが何組かご登場。
最初はすばしこくてなかなかカメラが追いつきませんでしたが、産卵中に
休憩するカップルもいて、そこを狙ってバシバシと撮影。
やがて、複数のカップルが飛ぶようになると、比較的近くをゆっくり飛ぶ
カップルも出てきて、こんな感じのショットまで撮れちゃいました♪
これ、ノートリですのよ。おほほほほ。
天気等の条件がよかったのでしょうか、目の前で3組の産卵を見る
なんてこともあり、メチャクチャに数百回シャッターを切ったら
こんなショットまで撮れちまってもう大興奮。
連結が解けたあとで単独で産卵する個体(左)もいました。
♂も時々単独でホバリング(右)してくれるのですが、そこは上手く撮れず。
さらにウロウロすると、交尾中のカップルも発見!
結構おとなしくしてくれたので、バシバシと撮りまくったのでした。
その後も、何組か愛想のいいのが登場して、もうウハウハ状態。
私の愛器は一眼レフじゃないんですが、それでこれが撮れるんですから、
いかに条件良く飛んでくれたかが分かろうというものです♪
俺は撮らんのか、と主張するように目の前を飛ぶナツアカネのカップルも
いたのでカメラを向けますが、こちらはこんな程度しか撮れず。
んで、タイマーでも付いているかのように、13時前にピタッと
産卵カップルが消えて、少数の♂(右)が残っただけになったのが印象的でした。
さて引き上げようか、と思うと、葦原の間に、今回も
コバネアオイトトンボ♂が登場。これまた嬉しい出会いですねぇ。
ついでだからとうろうろすると、あちこちにリンドウ(左)が咲いていて、
林縁にはオオアオイトトンボ(右)も何匹か飛んでいたりしました。
さらに別の湿地に転戦すると、この日もスイラン(左)は大満開。
オオチャバネセセリ(右)もまだ生き残りがみつかったりしましたが、ここから
一気に天気が悪くなり、気温も下がって怪しい感じ。
うろうろすると、ヒメアカネ(左)は何度か姿を見ることができました。
一度だけ、お休み中のオオキトンボ(右)も見れたものの、敏感でこれ1枚撮れただけ。
湿地の中には、そろそろ咲きそうな雰囲気のヤマラッキョウ(左)が群生していました。
中には、あきらかに白花が咲くんだろうなというつぼみ(右)も発見。
結構驚いたのは、ジョウロウグモの巣を払いのけたら、その個体がその場で
巣の残骸を丸めて食べ始めた(左)こと。食うのか、んでリサイクルするのか。
湿地の中には、ここでは始めてみるヒナノカンザシ(右)もポツポツ咲いてました。
ここでもオオアオイトトンボ(左)が何度か飛んだり、中途半端にピンク色になった
オンブバッタ(右)がいたりしますが、それ以上は成果のないままギブアップ。
この日は早めに引き上げ、弟夫婦と美味な焼肉を食って力をつけ、
翌日の所要方面に向けて英気を養ったのでした。
というわけで、あまりあれこれ巡るような感じでは
なかったのですが、とても楽しき一日でした。ビバ・播磨。
なんといっても、憧れの地元産マダラナニワトンボ、
その愛想よすぎる産卵シーンは圧倒ですよね。本当に嬉しい限り。
アキアカネですらまともに産卵交尾が撮れない我がデジカメで
これだけきれいに撮れるんだから、愛想は抜群なんですよ。
来年は、ヤゴの時期から、羽化の時期もふくめ、もうちょっと深く追求
してみたいものだなぁと本当に思いました。
そして、やはり播磨の自然は面白い。
遠出三昧も楽しいけれど、こんな感じでなじみの場所をウロウロして
新たな発見を探すのもいいものです。
今後はこういうトライアルの比率を少し増やしていこうかなぁ☆