ふらり湿地巡り〜半日播磨特攻〜 09.10/4
この日は、ちょいと中途半端なトライアル。
前回もちょっと書いたのですが、SWに遊びすぎて体調を崩して以来、
どうにも調子が戻っていないんですよ。トホホ。
というわけで、午前中に所用があったのをいいことに、午後からの半日トライアル。
本当は昨日のマダラナニワに再挑戦と思っていましたが
時間的に厳しくなったので、別の湿地を何箇所かウロウロしてみると、
ささやかながら面白い出会いが続いて大興奮♪
予想以上に楽しめたあげくに、一日走り回ってみると少し調子も戻って
やはり野外で走り回るのはいいなぁと痛感した日でもありました(笑
<1>東播磨某所 |
てなわけで、またぞろやってきたのは、前回と同じ湿地。
ナナホシテントウをお食事中のジョウロウグモ(左)なんぞ見ていると、ボロボロでしたが
オオチャバネセセリの生き残り(右)を発見。まだまだお元気そうで。
ウンヌケの群落(左)に感心しつつ、湿地の方に行くと、こちらでは
一面のニッポンイヌノヒゲ(右)がお出迎え。こちらもまた豪勢で。
そこで、かなりビックリするシーンに遭遇しました。これ、わかります?
ジョウロウグモの巣にかかっているジョウロウグモなんです。それも♀。
……こんなの初めて見ましたが、なにがどうなったらこんなシチュエーションが?
続いて、さらに驚愕の発見が。ナガコガネグもの巣上に怪しい獲物があるので
そっと広げてみると……うわっ!なんとウスバカマキリじゃないですか!
春先に怪しい幼虫を見た場所なので、来るごとに探していたんですが、ようやく見つけたと
思ったらこんな出会いなんて、ちょっとどうかと思いますゾ(^^;
しかし、ウスバカマキリはかつて見た湿地がどこだったかわからなくなってたので
久しぶりの生息地確認ということになります。通い詰めて成虫写真狙わなきゃ♪
さて、さらに奥のほうに行くと、比較的狭い範囲をパトロールしているエゾトンボを発見。
置きピンで数百枚バシバシバシと無駄打ちしまくると、2枚だけまぁまぁな
ショットが撮れました。打率低すぎだけど、まぁ撮れたからいいか。
さらに歩いていくと、これまた仰天の出会い。
ピンク色のショウリョウバッタモドキです。いやはや、こいつは予想外。
背中だけピンクになった個体は何度も見ていますが、全身ピンクってのはお初。
近くでは、すっかり実になったカキラン(左)にも会えました。花の頃に気付きたかった!
んで、さらにゴソゴソと探し回っていると、ふいに怪しい影(右)を発見。おっとこれは…
おっしゃ!ようやく出逢えた、ヒメヒカゲ弱齢幼虫です。
恥ずかしながら3度目の挑戦でようやく発見。
K氏が「案外見つかるもんで4匹見れました」とおっしゃるのを聞き、いそいそと
挑戦しにきたのですが、案外道程は遠かったです。
でも、結局見つかったのはこの1個体だけ。眼力の問題かなぁ……
すっかり枯れ穂になったイシモチソウ(左)もありました。
笹原の中には、面白い模様のヒメエグリバ(右)も発見。
この日もドキッとするような大柄なルリシジミ(左)はブンブン飛んでました。
ちょっと驚いたのは、湿地の中にあったキツネの死骸(右)。まだ若そうだけど、
やはり餌の少なくなり始める時期だったりするのかな?南無阿弥陀仏。
この日もあまり近づけませんでしたが、オオキトンボ(左)は健在でした。
こちらも近づかせてくれなかったけど、ノビタキ(右)もご登場。
場所を変えて、目星をつけていた池に行くと、ヤブの中に白骨化した
クサガメの甲羅(左)を発見。割れてなきゃ持ち帰ったけどなぁ。
さて、池のほうはというと、面白そうな湿地もあって、アオイトトンボ(右)なんか多数。
んで、うれしい事に、この場所はナニワトンボが結構な数飛交っていたのでした。
最近なかなか確実に見れるポイントというのは限られてきているように思うので嬉しい限り♪
そして、この日はなぜかクモの巣が気になる一日でもありました。
というわけで、リスアカネ(左)やら、ナニワトンボ(右)やらを食らっているクモを発見。
結構食事のレパートリーって広いですねぇ。案外珍種も見れるみたいだし
今後は重点チェックしてまわることにしようかな。
池には面白そうなヒシ類(左)もありました。ヒメビシに見えるけど、だとしたら貴重だよなぁ。
近くでは、ノシメトンボ(右)が何度もホバリングするので、ムチャクチャに乱写したら
1枚撮れていて驚いたりもしました。ラッキー♪
さて、最後に気が向いてググンと移動。前から気になっていた池の周りを歩くと、
ちょっと淡い色のムラサキミミカキグサ(左)が群生していて、さらにその近くにはなんと
ミカワタヌキモ(右)まであったので、ちとビックリ。これはいい場所だぞ。
ということで気合を入れて歩くと、あちこちでシロイヌノヒゲ(左)が大群生。
サワシロギク(右)もいい感じで咲き誇っていたりもします。
ふと、足元のごしゃっとした草が気になって、じっくり眺めてみたら…
うわぁ、これって、憧れのカガシラじゃないですか!
もう時期的に遅かったようで半ば枯れ穂でしたが、前々から探していた花との
予想外の出会いに、ホンキで感涙。いやぁ、嬉しい出逢いですなぁ。
しかし、想像していたよりはるかに小型だったのは意外でした。これは今までも
見落としていたかもしれないぞ。他の場所でも探してみよっと。
すでに日も暮れかけ、薄暗かったんですが、少し丈の高いカガシラ(左)を
見つけてバシバシと撮影していると、近くにはミズスギ(右)も発見。
半日トライアルの、なんとも嬉しい幕引きとなったのでした。
というわけで、半日のハンパなトアイアルながら、
いくつかの宿題が解決できた、楽しくも濃い一日となったのでした。
しかし、ようやく見つけたヒメヒカゲ幼虫も1匹だけだったし、ウスバカマキリは
死骸だったし、この場所はまた何度か挑戦せねばなりませぬ。
特にウスバカマキリは、ここ数年探しつづけての再会だったのに、
すでにバラバラだったんだから悲しい限り。
この様子だと、春先に来訪しても、それはそれで楽しい出会いが
待っていそうですから、来年も足繁く通わねばですね。
そしてもう1つの感涙の出会い、カガシラについては、想像していたイメージと
けっこう差が大きかったので、これはなんか、青野ヶ原あたりで
見落としたことがあるような気もするので、そちらも再探索したくなったし、
またしばらくは、このあたりの楽しい湿地巡りが続くことになりそうです♪