南国特攻SWC〜石垣島堪能編〜 09.9/21

<3>石垣島各地

  
さて、さらに調子に乗ってウロウロすると、こんな干潟でもヒメトンボ(左)はご登場。
でも、他のトンボ類が出そうな環境がないんですよね。うむむ、これは狙いが外れたか。
干潟には、こちらもかわいい模様のドングリカノコ(右)もやたらと見れました。

  
キバウミニナにはいったヤドカリの求愛(左)なんてのも目撃。
あたりには、ここでも毒有りマークのツムギハゼ(右)が何匹も堂々と泳いでいます。

  
しょうがないので先ほどの場所まで戻ってみると、林の中にカンムリワシ幼鳥を発見!
ゴジャゴジャッとした中で、イマイチきっちり撮れなかったのが残念ですが。

  
近くではかわいらしいオカヤドカリ類(左)も登場しました。これは普通のオカヤドカリかな?
しかし、先ほどの場所を丹念に探すもウミアカ君はご帰還なさっておらず、周辺の
水田地帯まで探索範囲を広げてもハマオモト(右)がきれいだったくらい。トホホ。

  
諦めてまた別の場所に移動すると、かわいらしいサキシマキノボリトカゲ(左)登場。
オオシオカラトンボ♀(右)もいましたが、別亜種だけあって雰囲気が違いますね。

  
道端で見つけて感動したのは、こちらのヤエヤマモモアオフキバッタ。
フキバッタ類はやたらと種類があってややこしいんですが、結構好きなんですよね。
なによりこいつら、モモアオというだけあって、足の緑色はムダに派手。

  
少し遠かったのですが、ウラギンシジミ(左)が結構飛交っていたのもビックリでした。
そしてビックリといえば、すぐ近くで産卵らしきポーズをとってくれたタイワンクロボシジミ(右)。
撮り損ねたのですが、このあと左手にあるなにかの食跡にお尻を突っ込んで
そのままその場所で産卵したんです。いいのかそれって。
そんな場所に産んだら、そのまま卵が食べられちゃう可能性もあると思うですが…

  
さらにうろうろすると、道端に憧れのアカマツムシモドキも発見。
おおっ!と思いましたが、こいつは触角のないボロボロの個体でした。何が起きたんだ?

  
道端の倒木を蹴っ飛ばすと、いきなりアマミサソリモドキがご登場。
うわあ、悪人面。すごい格好のアゴにすばらしくグロテスクな体型。素晴らしい。
エイリアンもビックリですね。子どもなんかに見せたらヒキツケを起こしそうだ。

  
咲き戻しになるのかな、エゴノキの花(左)が地面に落ちていて驚いたりもしました。
少し遠かったのですが、イワカワシジミ(右)も登場してくれたり、なかなか賑やかです。
ちょっと悔しかったのは、二度ほど登場したヤエヤマイチモンジ。
おおっと思いましたが、あまりに敏感すぎて早すぎて、一枚もシャッターが切れず。むむむ。

  
この場所でも、スミナガシ(左)はフラフラと登場してくれましたし、
コナカハグロトンボ♀(右)もいたり、あれこれと楽しい出会いは続きます。

  
想像以上に花盛りのカラスザンショウ(左)をみていると、ふいに目の前に
アマミウラナミシジミ(右)も登場。こいつも体を傾けて日光浴するんですねぇ。

  
なんていってたら、その個体はツイと飛んで同じ場所に戻ったかと思うと、
ふいに翅を広げて日光浴も披露してくれたのでした。ああ、ありがたや。

  
さて、まだ少し時間があまったので、初日に見た蝶の職草が多いポイントを歩くか、
ということでウロウロすると、いきなり手すりの上にオオゲジ(左)を発見。うわっと思ったら
こいつこのまま死んでいるんですよね。何が一体起きたんだろう?
近くには、かわいらしいヒメクダマキモドキ幼虫(右)も見つかりました。

  
さて、うろうろすると、花壇の花にオオゴマダラ(左)が飛んできたり、
交尾中のカバマダラ(右)が見れたり、さっそくいろいろ賑やかです。

  
セスジツユムシ(左)も見られました。ここでみるとなんか違和感があるねぇ。
そして、この日もかわいらしいカバマダラ幼虫(右)は何匹も発見。

  
ヒマの葉裏を見ると、なんかものすごい格好の蛾の幼虫(左)がいて驚きましたが、
それ以上に驚いたのは、葉上にいたカバタテハ弱齢幼虫(右)。やっぱり発生してるのね。
そんなこんなで、大騒ぎをしていた時です。すぐ近くにある
「バンナ公園蝶園」の管理人さんが通りかかられて、「今から開けますが見ますか?」と一言。
それじゃ、と軽い気持ちで入ったのが、予期せぬ素晴らしい展開への幕開けとなったのでした。

  
この場所は不定期でひらいているそうですが、内部ではたくさんの蝶が飼育されていて
かなり見ごたえ充分。ってか、ものすごい濃密な内容なんですよ。
だって、初手から見せていただいたのが、ツマベニチョウ幼虫(左)に
カバタテハ幼虫(右)なんですから、口アングリ。こりゃすごいな。

  
こちらもついでに、といった感じで紹介されたのは、ウラナミシロチョウの幼虫(左)と
少し落下気味ですが、その蛹(右)。これはじっくり見るとオモシロイだろうなぁ。

  
んでもって、実はキミスジを期待してきたんですよね、などと言ってみると、
「そりゃ残念。8月頃から記録が途絶えてるんです。多分、暑すぎて蛹のまま越夏して
いるんだと思うんですが。それが証拠にここだと羽化しはじめてますから」
……え?ここだと?えっとそれって?
というわけで、慌ててキョロキョロすると、そこにはキミスジ(右)が鎮座して
いたのでした。うぉ〜〜〜、最後の最後にこいつに逢えるなんて!

  
それならこちらのケージを歩かれては、ということでご案内いただいた
ケージの中では、何匹かのキミスジが飛交っていてもう大興奮。
ホンキで涙目になりつつ、お声掛けいただいてよかったなぁと思うことしきり。

  
いやはや、しかし予想以上に面白い雰囲気の蝶ですよねぇ。残暑が収まったら、また
森の中を飛び始めてくれるのかな?などと思いつつ、いろいろとお話を聞いていると、
「ちょうどマルバネルリマダラが大発生中ですよ」などといきなりトンでもない情報まで。
ウ、ウソ〜〜ッと黄色い声を上げると、目の前に死骸(左)が落ちてて、
コリャ本当だと納得したり。しかし、こいつはさらなる予想外な物体です。
ちょうど出発前にO氏が冗談で言った「スキバチョウトンボにマルバネルリマダラ」の
半分が実現になりそうなので、こりゃ残り時間で探さねば、と大慌てで失礼することに。

  
血走った目でうろうろすると、大満開のタイワンクズ(左)なんぞはあるものの、
いい感じのカラスザンショウには、ミカドアゲハ(右)なんかが来ている程度。

  
ちょっと距離がありましたが、コフキショウジョウトンボ♀(左)も見れましたし、
交尾中のヒメシルビアシジミ(右)なんかも見れましたが、さすがにそうそう
うまくはことは運ばず、怪しい影も見ないままにタイムアップが近づきます。

  
半ば諦めつつ、先ほどの場所まで戻ると、またぞろオオゴマダラの蛹(左)を多数発見。
面白かったのは、死んだ幼虫にとりついていたリュウキュウアサギマダラ(右)。
吸汁というわけですが、どうも蛹化直前の幼虫にこうやってたかって
殺してしまうこともあるそうで、ちょいと怖い話ですね。

  
「時間もやばいから、一足先に車に戻って荷物をまとめて、こっちへ車回します」
というO氏のありがたいお言葉に図々しく甘えてさらに周辺をうろうろすると、ふと面白い
場所に大満開のカラスザンショウを発見。ヤエヤマカラスアゲハ(左)に続いて、
オオゴマダラ(右)もやたらと集まっています。これは期待できんじゃん?

  
近くでは、ハラビロカマキリの幼虫(左)にも逢えました。昔、ムナビロカマキリとか
いわれていたタイプですね。少し薄暗い木陰では、交尾中のオオゴマダラ(右)も発見。

  
そして!
いたです、出たんです!マルバネルリマダラ!

少し距離があったしボロでしたけど、ちょうど戻ってきたO氏と二人で、
大騒ぎをしながらカメラを向けて、ここでちょうどタイムアップ。
うん、とりあえずは見事なハッピーエンドに、深く満足して、空港へ戻ったのでした。
その後、ここで帰るO氏と分かれて、私は那覇に戻り、レンタカーを借りて一路ヤンバルへ。
怒涛のSW、最終編へとつっ走っていったのでした☆

〜おまけ〜


ところが、帰宅後に写真を整理していたら、石垣島初日の朝っぱら、同じ場所の花壇で
なにげなく撮った1枚が目に入りました。こ、これ、マルバネルリマダラじゃん!
そういえばツマムラサキマダラが開いてるから撮っとこう、ありゃブレたけどまぁいいか、
などと思ったのを鮮やかに思い出してみて、後悔することしきり。
ああ、この時点で気付いていたら、周辺を探索していただろうし、チャンスも増えたんだよなぁ。
というわけで、ハッピーエンドにはなんかハンパなオチがついたのでした(^^;

というわけで、大興奮のまま終わった八重山探求でした。
いやぁ、まる1年分くらいのアドレナリンを垂れ流したんじゃないかなぁ。
本当に本当に濃密で楽しい時間でした。
なにより、最終日、最後の最後で諦めきっていたキミスジと、
予想すらしていなかったマルバネルリマダラは本当に圧巻。
今回の幸せな旅を指標するような、素敵な幕引きでした。
(あとでチョットだけオチはつきましたが)
しかし、O氏の素晴らしい案内をもってしても、まだまだ八重山には
見たいものがたくさんいるのは間違いないところ。
や、やばい。これはすっかり南の島中毒になりそうです(^^;
さてさて、SWもあと2日間、もはやロスタイム状態になりますが、あとの2日は
沖縄本島。八重山の後で見劣りしますが、こちらもご覧いただけると幸いで…


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