南国特攻SWC〜石垣島堪能編〜 09.9/21
この日は、SW特攻旅4日目。八重山挑戦の最終日です。
すでに初戦としては充分すぎるほどの成果があった気もしますが、それでも
欲深き男としては、まだまだ見たいものが多数あるのも事実。
ギリギリまで使って、あれもこれも徹底的に探求してやるゾ、
などと意気込んで走り回ることに。
幸いにして、この日もO氏のご案内のもと、うろついた場所で
あれこれと嬉しい出会いが続いて、存分に楽しめたあげく、
最後には予想外な方法で、あこがれていたあの珍蝶にも遭遇。
さらに、ささやかなハッピーエンドまで付いてきた、嬉しい一日でした☆
<1>石垣島各地 |
というわけで、この日はまず早朝から、昨日とは別の沢でヤンマ狙い。
すると、私の張っていたポイントでは登場しなかったものの、O氏は目の前を飛んでいく
サキシマヤンマを目撃されたとのこと。やっぱいるんだ。でも愛想悪いねぇ。
でも結局成果はなく、さらなるポイントを探してうろつくと、ご立派な
オオジョロウグモ(右)がいたり、ヤエヤマクマゼミ?の羽化殻(右)があったり。
イワサキゼミらしき羽化殻(左)を見ていると、近くから飛び立った影が
そのまま空中で静止してもがき始めました。おや、羽化直後のイワサキゼミ(右)じゃん。
ということで、大慌てでクモの巣からはずしてあげたイワサキゼミ(左)をバシバシ撮影。
近くには、毎度ステキな漆塗り色、ヤエヤママルヤスデ(右)もいました。
キジョランなのかな?白い綿毛をつけた実(左)がごっそりと落ちていたりもしました。
近くのアカミズキの葉上でみつかったのは、なんとヤエヤマイチモンジ幼虫(右)。
こいつがいるということは、ちょいと時期的には狭間なのかな?
んで、この日は沢を詰めなくても、あちこちでマサキルリモントンボに
遭遇することができました。昨日は暑すぎて潜っていただけなのかも。
さて、お次の場所へ転戦しようとすると、道端の電線の上にチュウダイズアカアオバト(左)が
ご登場。カンムリワシ(右)も何度か登場してくれたりします。
面白そうな林道を歩くと、さっそくスジグロカバマダラ(左)が多数舞っています。
あいかわらずよくわからない、チャバネセセリ類(右)にも遭遇。こいつらキライ。
いきなり目の前に、ヤエヤマカラスアゲハ(左)がとまってくれたりもしました。綺麗!
こちらも派手にきれいなイヌビワオオハマキモドキ(右)も登場します。
うろうろすると、オオイワガネ(左)の群落を多数発見。花(右)も見れました。
それでは、ということで食跡を探してみるも、こちらはまったく成果なし。
そのかわり、道端のイヌびわの葉上にいたのは、なんとイシガケチョウ幼虫。
ひそかにお初の出会いなので感激しましたが、いやぁ無駄なお飾りが見事ですな。
防御というにはあまりに中途半端ですが、実際なんの役に立つんでしょ。
花盛りのヤンバルアカメガシワ(左)にも逢えました。
ここでも、イシガキモリバッタ(右)は数が多くて、あちこちで遭遇。
フワフワとジャコウアゲハ(左)も登場してくれたりしました。
そして、なにげなく道端の葉裏をみると、怪しい影(右)を発見!
おおっ!一度は逢いたいと思っていたアオムネスジタマムシじゃないですか!
感激しつつバシバシ撮りましたが、いやぁ不思議な色合いですね。
抹茶色とでも表現すべきかな?なかなか見ごたえがあります、
さらに驚いたのは、道端の樹上にぶら下がる多数の蛹。
え〜っと、キチョウ系に見えますが、群生するというとタイワンキチョウでいいのかな?
しかし、ここまで鈴なりだとなかなか迫力がありますねぇ。
さらにウロウロすると、ご立派なサイズのオキナワウラジロガシの実(左)が落ちていたり、
沢沿いではナミエシロチョウ(右)が吸水していたりもします。
リュウキュウヒメジャノメ(左)もご登場。そして、嬉しいことに、ヤエヤマカラスアゲハ(右)
がまた目の前に静止してくれたりもしました。そんな時間帯なのかな?
羽化不全のヤエヤマムラサキ(左)も発見。やっぱり発生してるんですね。
近くにはムスジイトトンボ♀(右)もいましたが、この個体はやたらと腹部が黄色く
みえるもので、一瞬、「キバライトか?」などと無駄な興奮をしてみたり(笑
道端には、ゲットウ(左)もおもしろげな花をつけていました。チョロチョロと
タイワンクロボシシジミ(右)も何度も登場。こいつも数の多い蝶ですね。
さらに転戦してきた沢では、初手からナナホシキンカメムシが登場。
素早くて数カットだけでしたが、自然光でもなんとか撮影できました、
驚いたのは、1株だけ咲き残っていたサクララン。
図鑑で見ても不思議な格好ですが、現物を見るとより一層奇怪です。
花盛りでたくさんぶら下がっていると、スゴイ光景だろうなぁ…
嬉しかったのは、数匹登場してくれたスミナガシ。
O氏と騒ぎながら粘ると、なんとかどアップ撮影にも成功しました。
これも南西諸島亜種だそうで、たしかに青みが強いですよね。
近くにはリュウキュウアワブキ(左)もありましたが、幼虫は見つからず。
こちらもムダに派手なハグルマノメイガ(右)にも逢えました。
ちょろちょろ走るサキシマキノボリトカゲ(左)なんか見つつうろうろすると、
O氏がおしえてくれたのは、なんと大珍品のイシガキスミレ(右)!
花の跡の残る株(左)もありました。少し前まで狂い咲きしていたのかな?
小群落(右)もいくつかあって、本気で小躍り。
このスミレ、日本一数の少ないスミレということで、あのいがり氏も苦戦したという
エピソードの残る逸品。いつか花の時期にこなきゃですね♪
さらにこの後、オキナワルリチラシ(左)がでたり、驚くほど巨大な
オオトモエ(右)が出たりもしました。どちらも敏感で全然近づけませんでしたが。
こちらも派手なオビベニホシシャク(左)にも遭遇。
このあたりでもヤンバルアカメガシワ(右)は結構咲いていました。
沢から引き上げてくると、ノアサガオ(左)がいくつも咲いていたりします。
道端には、赤い実をつけた面白げな樹(右)も発見。名前は調査中……
さらに転戦してきたのはおもしろそうな海岸沿い。センダングサにはシロオビアゲハ(左)
などが賑やかに飛び交っています。あと、ちょっと悔しかったのは、道端にあった
タカナタマメ(右)。これ、本土と同じハマナタマメだと思って1枚しか撮らなかったンですよ。
さて、そんなこと思いつつ、道端のシジミチョウなんぞ追っかけてると
O氏が「お〜〜〜いっ!早くっ!」と大絶叫。
うぉっ!ヤシガニじゃないですか!
なんか、ちょうど自動販売機の点検かなんかでいらっしゃった方が
見つけたとかで、大興奮している我々に、しばらく撮影させてくれました。
その後、「ここ持つといいんです」と甲羅の方からつかみあげて、
ガムテープでぐるぐる巻きにしてお持ち帰りに。
そういえば、食うんですよね、このあたり。美味いのかなぁ…