南国特攻SW@〜西表島到着編〜 09.9/18

この日は、SW初日。そう、不思議な秋の大型連休なのです。
もちろんこれは遠出のチャンス、ということでいろいろと悩んだあげく、
本当は小笠原に再挑戦、ということでアレコレ調べていたのですが
イザ蓋をあけてみると、なんと船の予約がかなり早い段階から一杯で断念するという
幕開けに。いや、小笠原の船なんてGWでも直前まで一杯にならんのに…
それでは、ということでO氏も巻き込んで、西表→石垣→沖縄という
トんでもなく贅沢なツアーを急遽立ち上げまして、
夢と期待を力一杯抱えてのスタート。
直前の鹿児島でトンボが空振りだったため、その分運が残っているはず!と力むと
「あはは、それじゃスキバチョウトンボにマルバネルリマダラといきますか」
とO氏に笑われつつ(このなにげない一言があとで重要になります)、
近場の空港からの便が一杯だったので、ワザワザ北九州空港まで
えっちらと移動して、飛行機に飛び乗ったような次第です。
ちなみに、話が長くなりますが、面白かったのは、船が取れなかった段階で
「ええいクソ、小笠原だけ台風が来ちまえばいいのにぃ!」
などと悔しがったら、本当に台風が直撃したこと。しかも沖縄をかすらないコース(^^;
小笠原丸は出航が2日延びたということで、行かなくて良かったなぁ…

<1>那覇空港周辺

  
というわけで、北九州空港朝一の便で、那覇に10時前に到着。
余談ながら、北九州空港が最近移転していたことを知らないワタシは、カーナビ通りに
進むと「閉鎖中」と書いてる空港に到着して初手から焦まくりました(笑
それはさておき、那覇空港で時間が合ったので、少し離れた公園を歩くと、
のんびり歩いているリュウキュウキジバト(左)に続いて、いきなり登場したのは
クロマダラソテツシジミ(右)。大フィーバー中の噂は本当みたいですね。

  
うろつくと、お初にお目にかかるリュウキュウボタンヅル(左)が咲いていましたが、
その後は予想以上の暑さもあって成果ナシ。諦めて引き上げると、道端に
不思議な巣(右)を発見。これはメジロかなんかかなぁ?

  
…などと思っていると、周辺をシロガシラ(左)が何羽も賑やかに飛交いはじめました。
その中には、幼鳥(右)も混じっていて、もしかしてあれはシロガシラの古巣だったり
するのかな、などと思ってみたり。んでもって、いそいで空港まで戻り、
いそいそと石垣島行きの便に乗り込んだのでした。さぁ、行くゾ!

<2>西表島各所

  
さて、石垣島に到着すると、一足先に着いてたO氏がお出迎え。
そのまま大急ぎで、西表島行きの船(左)に乗り込みます。思ったよりも小型の船で、
前のほうに大量の荷物が積み込まれているのが印象的でした。
ちなみに、乗り心地はというと、この船ものすごくスッ飛ばすんで、窓の外は常にこんな光景(右)。
面白がって波しぶきを眺めて続けたら微妙に酔いつつ(笑)、憧れの
西表島に到着。さっそくレンタカーを借りて面白そうな沢をご案内いただきます。

  
歩き始めると、あちこちからバラバラと飛び出してきたのはマダラバッタ(左)。
南方系のナガマルコガネグモ(右)が巣を張っていて、初手から嬉しくなったりします。

  
沢の中は、上手く撮れませんでしたが、ヨシノボリ類(左)が多数。
次回は網でも持参しなきゃいかんよなぁ、などと思いつつ、うろつきはじめうると、
初手から登場したのは、極小サイズのオカヤドカリ類(右)。カワイイッ!

  
そして、初手から登場したのは憧れのコナカハグロトンボ♂。
いやぁ、めちゃくちゃ色鮮やかな配色で嬉しいじゃないですかぁ!
ちなみに、本種は八重山ではまさしくハグロトンボレベルの最普通種で、
この後、沢さえあればどこででも多数見ることが出来ました。

  
沢の中には、立派なテナガエビ類(左)も鎮座していました。お名前は?
さらに歩いていくと、コナカハグロトンボ♀(右)もご登場。こちらもシックでいいねぇ。

  
アダンの葉上には、タイワンコバネイナゴもたくさん見れました。
あちこちにアヤシゲな食跡があるので、O氏と一緒にツダナナフシを探しちゃいましたが
さすがにこちらは見つからず。一度見てみたいよなぁ…

  
さらに歩いていくと、こちらも憧れのアカナガイトトンボもご登場!
いやぁ、すごいなぁこの赤ッぷり。安モンのペンキをべったり塗ったみたいな
ウソくさいな派手さがありますね。面白い色合いです。

  
あたりには、これまた奇天烈な格好のシダ、ヤブレガサウラボシ(左)もありました。
木陰には、えらく面白い雰囲気の花(右)もありましたが、こちらはお名前調査中。

  
おもしろげな樹(左)もあって、これがツゲモドキなのか?とか思ったものの、
樹木は本土産でも苦手なのに、こんなもの図鑑みたって分かりません(←開き直り)。
そんなこと思ってたら、チョロチョロとイシガキトカゲ(右)もご登場いただけたのでした。

  
沢の中をのぞき込むと、面白い雰囲気のフネアマガイ(左)がへばりついてます。
その後も、あちこちでコナカハグロトンボ(右)が飛びつづけたりして嬉しくなります。

  
沢の中にやたらめったらいたのは、ナガレトゲヒシバッタ(左)。
小さなハンミョウでも飛ぶかのように次々と飛ぶのが印象的でした。
付近では賑やかに鳴いているセミ(右)もいましたが、イワサキゼミかなぁ?

  
シロヤマゼンマイかな、おもしろげなシダ類(左)も目につきました。
そして、大満開で見事だったのはイリオモテムラサキ(右)。さすが南国、本土あたりの
ムラサキシキブなんかとは豪華さが違いますネェ。 

  
ちょいと驚いたのは、流れの中にゴッソリ産んであったフネアマガイの卵(左)。
見ていると産卵中らしき個体(右)もいましたが、その殻にも産み散らかしてあるほどの
豊穣さです。数百個はあるでしょうね、これが全部成長したらコワいよなぁ。

  
さて、場所を変えて、面白そうなマングローブ林を歩くと、いきなり目に入ったのは
アダンの若い実?(左)。これまた面白い造形ですね。干潟の中では、
ミナミトビハゼ(右)もかなりの数が飛び跳ねてて大興奮。

  
ヒメシオマネキ(左)をはじめ、面白げなカニ類は多かったものの、
あまりじっくり探求できずにちょっと残念。そして、オオッ!っと思ったのは、
ゆらゆらと泳いでいたサヨリ類(右)。実際にはもっと色鮮やかな感じでしたが、
ノンストップで泳ぎつづけるもんで、ワタシのデジカメではなかなかピントが合わず、
こんなのが1枚撮れただけでした。むむ、チョイ悔しいなぁ。


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