久々の但馬〜ニアミスな一日〜 09.9/6
  
<2>ハチ高原周辺 続き

  
さてさて、一仕事終了して、周辺を見るといい感じに花盛りのシラヤマギク(右)を発見。
ツヅレサセコオロギ(左)もいたので、地面にしゃがみこんで撮影していると、
いきなり手足にものすごい激痛が! うぉっ! なんじゃなんじゃ!


うわぁ〜〜!お尻の下にクロスズメバチの巣があるじゃネェか!
ということで、強烈に手足三箇所、ヒットされちまいました。
さすがに大慌てで退散することに。いや、ビビッたし。痛かったし。
ちなみに、刺された跡はすぐに痛みが引いたので、病院も行かずに放置しましたが、
この日の帰宅後にものすごく腫れ上がって、数日めちゃくちゃ痒い思いを
いたしました。小さくてもスズメバチ、やっぱナメちゃいけません(^-^;

  
さてさて、近くの湿地に移動すると、いい感じに咲いたアカバナ(左)があったり、
まだまだ花盛りのミソハギ(右)があったりします。

  
ツリフネソウ(左)もまだまだ花盛りな感じでしたし、オタカラコウ(右)も
黄色いタワーをいくつもぶち上げててなんともいい感じです。

  
大群生しているサワヒヨドリ(左)もなかなかお見事でした。
よくみると、そこにはこっそりとジャノメチョウ(右)もとまっていたりします。

  
地面に変な穴(左)があるので、ハンミョウ類?と思いながらよく見ると、
なんか小さなハチ(右)が中に入っていて驚きました。正体やいかに?

  
あたりには面白そうなアザミ類(左)もありました。オハラメアザミにあたるのかな?
ふと、小さな小さな芽生えっぽいもの(右)も発見。
これ、コゴメグサ類に似てますが、キュウシュウコゴメグサの芽生えかな?

  
んで、このあたりにはそういえばこんな珍品もあるんですよね、
ということで溜息のつくような見事な群落になっていたセリモドキ。
お久しぶりの出逢いですが、やはり嬉しくなるものです。

  
草地の中には、スレスレのボロボロでなにものかわからくなりそうな
コチャバネセセリ(左)もいましたし、咲き残りのコオニユリ(右)もあったりします。

  
ふと、えらく色の浅いハギ類(左)を見つけました。単にヤマハギの色変わりかな?
ちょいとボロですが、オオウラギンスジヒョウモン(右)も登場します。

  
草地の中の湿地には、アケボノソウ(左)もあちこちで咲いていて、
立派な実をつけたサワフタギ(右)もあったりしますが、この頃から天気が悪くなった
と思ったら、結構濃密な霧が舞い始めました。こりゃ予想外。

  
ふと気付くと、ルリボシヤンマがブンブンと飛びまくっていて、時々短いホバリングも
披露してくれるので、置きピンでめちゃくちゃにシャッターを切りまくってみることに。
バカな挑戦はやってみるもので、数十枚の何も写っていないカットの中に、
こんなのが数枚だけ撮れてました。まずはメデタシかな。

  
草地の中には、あちこちにキセルアザミ(左)も咲いていました。
なんかギョッとするようなものすごい虫こぶをつけたヒヨドリバナ(右)にも遭遇。

  
ちょっと埒っぽい場所では、産卵してるのかな?という雰囲気のヤブキリ類(左)にも遭遇。
ガガンボ類(右)が不思議な行動をしているのでよくよくみると、
これは脚の一本をアリが必死で引っ張ってるんですね。壮絶な絵だなぁ…
などと思いつつ、しゃがみ込んでバシバシ撮っていた時です。

なにげなく、すぐ近くを通り過ぎた黒っぽい虫の方を見た私は、
思いっきりそのままフリーズしました。
冗談でもなんでもなく、コンマ何秒か、確実に心臓が止まったと思います。
「ホ、ホ、ホソハンミョウだぁっ!」
そう、憧れつづけたホソハンミョウとのいきなりの出会いなのでした。
しかし、感激したのはこちらだけのようで、先方はまったく興味なさげに
一直線に裸地をつっきって草むらに。そして、そのまま姿を消したんです。
…しばし呆然と立ち尽くした私は、数秒後、我に帰って大慌てで探索開始。
スイマセン、この瞬間、この後のなにもかもを放棄してしまいました(笑

  
さて、気合を入れて回りの裸地周辺をうろうろすると、センブリ(左)があったり、
いい感じに咲いているアリノトウグサ(右)があったり、ささやかな成果が続きます。

  
早くも少し花を開き始めていたウメバチソウ(左)に混じって、
なんかすごく面白そうな実をつけた植物(右)も発見。これなんだっけ?
しかし、這いつくばるようにして探しつづけても2匹目のホソハンミョウは登場しません。

  
そうこうするうちに、周辺は10m向こうが見えなくなりそうな濃い霧に。
それでも諦めきれずにウロウロすると、なんとムカゴソウを発見!
こ〜〜んな地味なのが見つかるくらい、徹底的に探したんですがねぇ…

  
探索の範囲を広げると、花盛りのサラシナショウマ(左)や、まだまだお元気なシシウド(右)
なんてあたりも見つかりましたが、やはりそれだけ。
薄暗くなって探索できなくなるまで粘りましたが、再会は叶わなかったのでした(ToT)

というわけで、ニアミスばかりの一日でした。
最初のナゴヤサナエ豊産地とのニアミスもビックリでしたが、
なんといっても最後のホソハンミョウは衝撃でしたねぇ。
(クロスズメバチの一撃もかなりの衝撃でしたが…)
ホソハンミョウは、ハチ高原には古い記録があると聞き、かなり前から訪れる度に
こっそり探しては、きっと今はもういないんだろうと思っていたんですが、
見つけたのは今まで何十回と通った道でしたから…
きっと再会叶わなかったのは霧のせいということにして、
次回こそはバッチリ撮るべくがんばりたいと思います!
しかし、但馬地方、そしてハチ高原あたりは、これだけ通っているのに
まだまだこんなに素敵なビックリをたくさん残しているんだからスゴイ♪
足繁く通いつつ、来年はいままで足を伸ばさなかった辺りにも挑戦したいと
今から地図を眺めてはアレコレ妄想に浸る日々です(笑


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