筋トレ海岸〜オチないオチ〜 09.8/16

この日は、お盆無計画旅最終日。
そのヒ、なぜか私がいたのは能登半島。いや、あの、ご指摘ごもっとも(笑
信州からじゃ帰り道でもなんでもないんですが、ちょっとこの機会に是非とも
再挑戦したいものがあったもので、ついつい…
というわけで、連日の遠距離移動にチョイ疲労気味+睡眠不足で
少しばかりふらつきつつ、最初に少し水辺に浮気してから、
灼熱光線の降り注ぐ砂浜をウロウロ。
今回こそは気合を入れれば大丈夫だろう、などと思っていたのは甘く、
これまた筋トレかなんかのごとく、延々ひたすらに
歩き回る羽目になってしまったあげく、最後にぶっ倒れて
しかも本命大空振り、なんてどうしようもないオチの一日でもありました(T_T)

<1>能登半島各所

  
まず、早朝からやってきたのは、前々から狙いをつけていたとある湿地帯。
一面に咲くサワヒヨドリ(左)なんぞ見つつ、あちこち探っていくと、
ミズトンボ(右)の点在する面白そうな湿地が見つかりました。

  
なにか面白い水生昆虫はいねぇが〜、と唱えつつ、タモ網を振り回していると
ふいにハッチョウトンボ(左)が登場。あ、よくみるとけっこうたくさんいるわ。
かわいらしいモートンイトトンボ(右)も数匹だけでしたが飛んでいました。

  
さらに別の場所でうろうろすると、オオイトトンボ(左)もご登場。
ルリボシヤンマが何匹かブンブン飛んでいましたが、こちらは撮影失敗(笑
ちょっと気になったのは、おもしろげな淡水藻類(右)。
冷たい水が流れ込む湿地に群生していましたが……なにものなんだろう?

  
さてさて、網を入れた結果はというと、いまいちショボくて、ギンヤンマのヤゴ(左)etc。
ヒメミズカマキリの幼虫(右)はなかなか嬉しい成果でしたが。

  
多かったのは、こちらのオオコオイムシ。幼虫(左)、成虫(右)ともにけっこう見れました。
あとは、ハイイロゲンゴロウ・ヒメゲンゴロウといったおなじみの顔ぶれ。むむむ。

  
嬉しかったのはこちら。流れの流入する場所でみつけた、サンショウウオの幼生です。
しかもこれ、後で調べると、このあたり特産のホクリクサンショウウオじゃないですか!
こんな場所に生息していたんですね〜。リリースせずに育てればよかった…

  
その後、粘れど成果がないので思い切ってお次の目的地の砂浜へ。
打ちあがっていたマヒトデ(左)なんぞ眺めていると、さっそくハラビロハンミョウ(右)が
次々と登場いたします。そうなんだよな、コイツはいるんだよな。

  
流木をひっくり返すと、ハマスズ(左)もご登場。
少し小柄な、ヒョウタンゴミムシ(右)も何匹か出現します。

  
さて、気合を入れて数キロはある砂浜を、地面睨みつけながらひたすらウロウロ。
今回も、キンセンガニ(左)は何匹か打ちあがっていました。
面白かったのは、あちこちに転がっていたキサゴ類(右)。
まだ新しいからは褐色なんですが、古くなると表皮が取れるのか青光りするんですね。
このかわりようには、おおっと言わせるものがありました。

  
あと、おもしろかったのはこちら。ゴソッと一箇所に集まっていたハスノハカシパンです。
最初はあまりの密集ぶりに、暇な子どものいたずらだろうと思ったのですが、
同じような場所が何箇所かあり、規模のえらくデカイ場所もあって、どうやらこれは
自然現象らしいぞ、とようやく認識。でもなにゆえ起きうる現象かは見当もつきませぬ。

  
さて、うろうろすると、浜辺にはウミネコの大群(左)がいたり、
賑やかに餌をとっているハマシギの群れ(右)がいたりするのに気付きます。

  
ミユビシギ(左)は警戒心も弱く、けっこう近くからも撮らせてくれました。
ふと気付くと、砂浜の置くにはシロチドリの群れ(右)も発見。ここ生まれの家族かな?

  
さてさて、肝心のハンミョウはというと、丁寧に探していきますが、これがまた
ぜ〜んぶひたすらハラビロハンミョウなんです。
うん、過去2回の観察結果は間違ってなかった、と思いつつも、
今回は直前の観察会で狙いのイカリモンちゃんも出ていると聞き及んでいるので
探せば絶対に混じっている!と信じてひたすらキョロキョロ。

  
よく見ると、極小サイズのゴミムシ類?(左)も同じように走り回っていました。
なんかあやしげな甲虫類の幼虫(右)にも遭遇。オサムシモドキではなさそうな?

  
今回もウミベアカバハネカクシ(左)はたくさんみつかりました。
ヤマトマダラバッタ(右)も掃いて捨てるほどいるし、本当にいい環境なんですよね。

  
陶芸のごとく見事な形状をしている、ツメタガイの卵(左)にも会えました。
狩人バチ系の面白そうなハチ(右)にも会えましたが、小さい上にチョロチョロするので
この1枚が辛うじて撮れただけ。図鑑見ても名前はわからんなぁ。

  
うろうろするうちに、おっ!一回り小さなハンミョウがいる!
と思ったら、エリザハンミョウ(右)だったりしました。その後も粘ると、ポツポツと
こいつも見つかりますが、イカリモン君の姿は皆無。
悔しいので、ハネビロハンミョウの顔(右)をドアップで撮って遊んでみたり。

  
懲りずにしつこく歩きつづけると、波打ち際にイチモンジセセリ(左)を発見。
もしかして、海を越えて今ご到着というシーンなのでしょうか?
潮が引いてくると、あちこちで生きているハスノハスカシパン(右)も目につきます。

  
ふと気付くと、かわいらしいスナガニも登場したのでバシバシ撮影☆
その後も、しばらく粘りましたが、最後には足元がふらつくほどになっちまいまして…
考えたら、夏日の砂浜をひたすら6時間以上歩きつづけましたものねぇ。
んで、ついにはとうとうギブアップ。というか、砂浜の真中でヘタりこんで、
そのまま大の字に寝転がった…とこまで記憶があります。あとはそのまま即、爆睡(笑


ふと目を覚ますと、真っ赤な夕日が海の中に沈んでいくところでした。
ものすごくキレイな光景だけど、なんか嬉しくないぞ〜〜〜!
などと叫んでこの日の挑戦は終了。とぼとぼと家路を急いだのでした。

というわけで、なんともシマラない一日でした。
せっかくここまで遠回りしたと言うのに、本命不在、オマケ僅少。
ホクリクサンショウウオの幼生が嬉しかったくらいで、あとは見知った顔
ですから面白くないと言うもの。むむむ、厳しいものです。
イカリモンハンミョウに関しては、いままで9月・10月に失敗をしており、
真夏ならば時期的には間違いないだろうということでかなり自信があったの
ですが、チラリとすら見れませんでした。
事前に聞いていた話だと、密度は相当低いけど、ハラビロなんかの
中に混じっているということだったハズなんだけどなぁ…
とりあえずここで宣言。この場所には当分リベンジはかけませぬ(笑)!
(今年中にぐぐんと南方にリベンジに行くべく計画中です)
それにしても今回のお盆は、無計画旅でしたが、
『 長野 → 山梨 → 千葉 → 長野 → 石川 』
ということで、地図で見て我ながら呆れ吹き出すバカっぷり。
やはりバカな欲望をそのまま野に解き放ってはいけないということを
つくづく勉強した5連休でした。来年はもちっと計画的に、
たまには信州を離れて、グンと南や北の旅も計画してみることにするかな☆


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