裏目にヘバる〜バカな大移動〜 09.8/13
この日は、お盆無計画旅第2日。
そして、なぜかしら不思議な大移動をした1日となりました。
なぜかというと、まずは昨夜のうちに天気予報を信じて某所に移動していたん
ですが、「朝のうちだけ晴れ」の予報は大はずれで、朝一から大雨(笑
これはまたよくあるパターンなんですが、転戦しようとする先も
雨が降っているパターンで。そのまま思いつきだけで大移動、みたいな。
しかも、大移動したら、いろいろ思いもしない裏目にびっしりハマって、
時間的にも厳しくなって半べそ状態だったのに、
最後になってとりあえずの主目的だけはばっちりGETという不思議な展開に、
さらに予想もしない再会のオマケつきという楽しい一日でもあったのでした☆
<1>長野県某所 |
さて、まず早朝からやって来たのは例年オナガシジミを見ているポイント。
しかし、これがかなり丁寧に端から叩いていっても全然登場してくれないんです。
なぜか予想外にもウラギンスジヒョウモン(左)が落ちてきて驚きましたが、
その後はかなり粘って数匹だけ、それも降りてこずに高く舞う個体を見ただけ。なんで?
朝一からの無駄な体力消費にヘロヘロになっていると、ミヤマアカネ(右)が
哀れむように登場してくれたりもしました。
さて、そのまま近くの草地でチョイ無謀な挑戦に挑むことにしたわけですが、
これが初手からかなりの雨に。予報と違うぞ、と空をにらんでみたりしつつ、
とりあえず小雨になった隙に歩くと、面白そうなアザミ類(左)やら、
カワラナデシコ(右)やらが見つかったりします。
さて、肝心の蝶はというと、ジャノメチョウ(左)がいくらでもご登場して
くれるほかは、ヘリグロチャバネセセリ(右)なんかが舞うばかり。むむむ。
草地の中には、ノコギリソウ(左)もポツポツと咲いていたりしました。ふと気づくと、
ツマグロヒョウモン(右)はすっかりお休み状態なんですからしょうがなありません。
うろうろすると、ボロッボロのホシミスジ(左)に続いて、オオミスジ(右)も
ご登場するも、いずれも近づかせてくれず。んで、そのまままたバサッと雨足が
強まってきます。これじゃぁ、今回の狙いの蝶は見つかるはずもない条件だぞ。
しかも予報では午後から崩れるはずなのですから、粘っても好転はしそうにありませぬ…
小雨の中でも活動しているイカリモンガ(左)を見たり、なにげに撮るのは久しぶりの
ギンメッキゴミグモ(右)を撮ったりしますが、このままではしょうがないので思いきって
転戦することに。しかし、松本あたりまで出ても空模様は変わらず。
それなら、いっそのこと翌日の予定にしていた某所まで移動しちまえ!ということで
大移動を開始すると、山梨県内に入ったとたんにバッサリ晴れて夏日にビックリ。
しかも同時に交通事故渋滞に巻き込まれて、あっという間に車内は蒸し風呂に
なったりして、これはなんかよろしくない展開だぞ、と天性の観が囁きます。
<2>富士五湖周辺 |
というわけで、目的地に着いた時には昼をはるかに回ったいい時間。
しかも空模様はというと、ヤル気満々のドピーカン、灼熱地獄。
それでも気合を入れて草地を歩くと、さっそくクサフジ(右)なんかが目に付きます。
ゴマノハグサ(左)もあちこちで咲いていて結構目に付きました。
最近出会いの多くなったバアソブ(右)にも遭遇。そういえば、本家のほうの
ツリガネニンジンにはしばらく逢ってないんですね。
さて、この場所のお約束ということで、さっそくヒメシロチョウが次々登場。
あまりにもの好天にほとんどとまらずに飛びまくるばかりでしたが、
なんとか数匹、吸水する個体も見つけてバシバシと撮影♪
草地の中には、コウリンカ(左)があったり、あちこちにカセンソウ(右)が
あったりもしますが、さすがに暑すぎてどうにもこうにも蝶影が薄い。
ってか、この場所では昨年も同じ失敗をしているんですよね(笑
さらに粘るも、出現するのはひたすらヒメシロチョウばかりで、ちょいといい雰囲気の
逆光(左)や、複数の吸水(右)なんてあたりも一応撮れましたが、
他にはというと、ジャノメチョウが時々飛ぶくらいなんです。
さすがに時期的にボロになっていましたが、ベニモンマダラ(左)にも会えましたが、
それ以上成果がないので、場所を変えてみると、そちらでは初手から
葉上でテリ張っているシータテハ(右)を発見。おっとこれは期待できそうだ♪
ウロウロすると、オオウラギンスジヒョウモン(左)やら、ミドリヒョウモン(右)
やらといったあたりも姿を見せました。コレはいい感じだねぇ、などと思いつつ、
草地の中にたってるイヌザンショウの樹に近づいた私は、その場で思い切りフリーズ。
なんと、ワラワラとすごい数で飛び交っているのは、今回の一番の狙いだった
ミヤマカラスシジミじゃないですか!え〜、こんなにいるんだ〜!
♂(左)はさすがにボロボロのかわいそうな感じの個体が大半でしたが、
♀(右)はピッカピカの個体も多くて、本気で感涙☆
草地の中では、あちこちでナキイナゴ(左)もにぎやかに鳴き交わしていました。
メスアカフキバッタ(右)も何度も姿を見せてくれたりします。
さて、気合を入れて歩くと、本当にアチコチにいくらでもという感じで
ミヤマカラスシジミがご登場。おかけで好き放題に撮りまくることもできました♪
ほとんどの個体がイヌザンショウで吸蜜(左)していましたが、ノブドウでの吸蜜(右)も
見れましたし、ムダに周辺を飛びまくっていたり、求愛しまくっている個体も多数。
そんな中に見つけたのがこちらの個体。最初はボロかと思いましたが、
よく見るとそうではなさそう。でも本種の特徴である白い点列は全くないし、
後翅にある黒い斑紋もほとんど消失しています。
これって色彩異常でいいんですよね?えらく面白い風合いだなぁ♪
草地の中を歩いていくと、あちこちに食草のクロウメモドキ(左)があることに気付きます。
見ていると、産卵にきた♀(右)を発見。この後、目の前で産んでくれましたが
ちょうど枝の影で四苦八苦している間に終わってしまい、撮影は失敗。
それでは、とさらに歩いていくと、前から明らかに蝶屋の方がいらっしゃった、
と思ったら、なんと数年前に三川山でお会いしたI氏じゃないですか!
これまた飛び離れた場所での意外な再会に驚いたり呆れたリ(笑
「富士山バックの写真を狙ってるんだよね」というI氏のお手伝いでいい位置にいる
ミヤマカラスシジミを探していると、ふいにヤマキチョウ(左)が登場!
この日は全く姿を見ておらず、諦めていただけに嬉しいおまけとなりました。
それと、驚いたのはバアソブの花で吸蜜していたジャノメチョウ(右)。
この花で吸密する蝶がいるなんて思いませんでしたが、ズッポリはまり込んでる風で
なんとも面白いですねぇ。ちょっと冗談みたいな姿勢です。
そんなこんなで、最後まで楽しい時間を過ごすことができたのでした♪
というわけで、大移動+予想もしなかったド真夏日でヘバりましたが、
とりあえずの大目標だったミヤマカラスシジミも、ヤマキチョウも見れて、そこそこに
成果のあった一日でもありました。いやはや嬉しい限り。
そして、なんといっても、予想もしない場所でのI氏との再会が面白い限り。
蝶屋さんというのは、全体の人口が少ないのか、いいポイントというのが限られるのか、
予想もしないところで予想もしない人に再会する楽しみがありますね♪
富士五湖周辺は魅惑的な蝶のポイントがたくさんありますので、次回こそは
朝早く、カンカン照りになる前に再挑戦したいと思います☆
さて、この日の夜は、地図を見つつ、ふと関東圏内にはいったんだなぁと気付いて、
そのまま自分でも予想外の挑戦へと一気に移動することにしたのでした。
その思い付きが吉と出るか凶と出るか、そのあたりはまた乞う御期待で♪