嵐の前に〜懲りずに但馬放浪〜 09.7/24

この日も恒例の不思議な休日なのです。
今月はこのパターンが多くて嬉しいような悲しいような(^^;
しかも全て必ず天気は雨というパターンがタマりませんが、それでも
この日は但馬辺りだとある程度天気がマシそうということもあって、
今年はなかなか出向けていなかったハチ高原へ
ウスイロヒョウモンモドキのトランセクト調査に行くことに。
その前にウロチョロすると、意外なほどにいろんな出会いがあって
なんとも楽しい一日になりましたが、
おかげで時間が遅くなったら、いざ調査に入ったとたんに雨になって
全身ずぶ濡れにという素敵なオチのついた日でもありました(笑

<1>ハチ高原周辺

  
というわけで、まず早朝にやって来たのはカシワ林。
「ダイセンは遅い時期の方が見やすい」という説を実証しようということで
朝露の中うろうろしますが、出てくるのはハヤシミドリシジミの♀ばかり。

  
ハヤシミドリシジミ♂も何匹か登場しましたが、降りてくれるのは
さすがにオンボロばかり。朝から気温がけっこう高めだったからか、
ほとんどの個体が降りずに飛んじゃうし、降りた個体も開翅は披露せず。
そして、狙いのダイセンはやっぱりいとも簡単に空振ったのでした…

  
諦めて移動をはじめると、道端にご立派なカラスザンショウ(左)を発見。
お次のポイントでは、歩き初めてすぐにサンショウ(右)を見つけましたが、
同じような名前なのにえらくスケールが違うもんだなぁと感心してみたり。

  
んで、歩き初めてすぐにビックリがありました。
いきなり道端に登場したのは、おやおや、ミヤマチャバネセセリじゃないですか!
ながらくこの辺りではまともに撮れていなかったんですが、
この個体はえらく愛想が良くて、思わず数十枚バシバシ撮影♪

  
さて、いつもの草地では、この日もクロシジミが元気に登場。
今回課題にしていた開翅は、うっすらなV字開翅までしか見せてもらえませんでしたが…

  
うろうろすると、かわいらしい実をもっさりつけたナツハゼ(左)に遭遇。
そして、えらく警戒心の薄いホオジロ(右)にも逢いました。これ、テレコンなしです。

  
さて、前回卵を見たあたりまで行ってみると、かなり数も増えていて、
アリとのツーショット(左)も簡単に撮れちゃったり。
ドアップ(右)でよく見ると、孵化済みの卵とともにちょうど孵化したてくらいの卵も見えます。

  
というわけで、探してみると何箇所かで弱齢幼虫も発見!
といっても体調は僅か数ミリ。頑張って撮影したけどブレボケばかり。

  
見ていると、クロオオアリが何度も来て、せっせと幼虫の世話をしていました。
嬉しくなってバシバシ撮りますが、ここまでのドアップだと、幼虫にピントが合うと
アリに合わず、逆も同じで、こんな程度。被写界深度の深いレンズがほしい!

  
さて、さらにうろうろすると、今回もやたらと目立ったのはこちらの
オオウラギンスジヒョウモン。この場所だとウラギンヒョウモンより多かったぞ。

  
もちろん、クロシジミもそれなりの数を見ることが出来ました。
まだまだ健在でありがたい限りですが、それでもやはり兵庫県ではほぼこの
限られた地域だけにしか残っていないと言うのも事実。
この可憐な蝶がいつまでも舞ってくれるように、採集は自粛していただきたいものです。

  
ちょっと驚いたのは、早くもご登場のウラナミシジミ(左)。秋口にならないとご登場
願えないと思っていたので、ちょっと意外な嬉しさでした。
さらに草地を歩くと、ちょうど脱皮中のクビキリギス(右)にも遭遇。

  
スズサイコ(左)は大満開に花咲いていました。まだ朝っぱらだしね。
充分に満足して引き上げ始めると、ツマグロキチョウ(右)もご登場。

  
道中登場したチャバネセセリ(左)にカメラを向けていると、ついと登場したのは
これまたピカピカのミヤマチャバネセセリ(右)じゃないですか!
おおっ!と思いつつ1枚撮ったらすごいイキオイで飛び去りましたが…
ウスイロヒョウモンモドキの生息地辺りだとこの時期はボロボロの個体しか見れませんが、
このあたりまで標高を下げると2化目がでるってことですかね?
てなわけで、初手からかなり楽しめましたが、困ったのは朝露でズボンが完全にぐしょ濡れ。
まだ時間もあるし、ちょっと朝露が乾くくらいまで他の場所に浮気して、
それからトランセクト査に入ろう、と考えたのが甘かったということはあとで
証明されるわけですが、とりあえずそんな魂胆でググッと移動することに…

<2>豊岡平野周辺

  
んで、やってきたのはお久しぶりのヒヌマイトトンボの産地。
一昨年来た時は、かなり数が少なかったので気になっていたのですが、
今回は久しぶりにたくさんの個体を見ることが出来て安堵しました。
ということで、まずは何度見ても妖艶な♂(左)と、オレンジが鮮やかな♀(右)なんぞ。

  
♀の未熟でしょうか?ハンパな色合いの美しい個体(左)もいました。
しばらく観察していると、かわいいアジアイトトンボ(右)もこっそりまじっていたり。

  
そして!
嬉しかったのは、はじめて出逢えた交尾個体。
それも、どうやらちょうど天気やら時間帯やらの条件がバッチリだったらしくて
そこここで交尾中のカップルがいて大興奮しちゃいました。

  
期待通りの成果にニンマリしつつ、さらにあるくと、ハンパに未熟な♂(左)も発見。
この時期は、目が赤いんですね。ヒヌマアカメイトトンボ?
明らかに羽化直後の個体(右)も発見。残念ながら羽化殻は見つかりませんでしたが、
冬にはココに網持ってきて、ヤゴを探すべく頑張ろうと思います♪


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