カルテットが行く@〜涙の上高地〜 09.7/19
  
<2>上高地周辺 続き

  
さらに林道を詰めていくと、ミスジチョウ(左)が再登場。でも敏感でこの遠目が
1枚撮れただけでした。さらに、コムラサキ&シータテハの集団吸水(右)にも遭遇。

  
コムラサキは近くでのんびり吸水しつつ、パタパタと翅を広げるので
頑張ってみましたが、鮮やかな紫色は表現できず。腕が足りんなぁ…

  
キバネセセリにも1匹だけ会えました。もっとも、やたら薄暗い場所でチョロチョロした
あげくにメチャ警戒心が強かったので、証拠写真になるのだろうか、と
いぶかしむ程度のものしか取れなかったは残念でしたが、久々の出会いに心弾みます。
そうこうするうちに、ゴール地点に設定していた林道の分岐点に到着。
ちょっと歩いてみよう、のつもりがすでに2時間以上歩いている事に気付いてビックリします。

  
さて、引き返し始めると、また吸水中のコムラサキに遭遇。遠目から(左)だと青色が
写ったのですが、近づくと(右)同じような角度でも黒紫。難しいものだ。
ビシッと全体に青紫がはいったコムラサキというのが撮りたいものです。

  
ヒョロヒョロと伸びまくっているイワハタザオ?(左)なんぞ見つつ帰路を急ぐと、
ヒメシジミ♂(右)もご登場。ちょっと欠けまくりの個体だったけど。

  
コンクリ壁にとまってるコムラサキ(左)も発見。この角度は青色で写るんよね。
さて、さらに林道を戻っていくと、ミヤマカラスアゲハ(右)が何度も登場してくれます。

  
みんなで息を詰めながらジリジリと近寄ると、ドアップでの撮影も成功♪
いやはや、このウソみたいな輝き。もう反則技ですよねぇ。
お次は青空の下で、もっと光り輝くところを撮りたいものです。

  
ふと、すぐちかくにオオルリの幼鳥(左)が登場したりもしました。
そして、ピカピカのミドリシジミ♀(右)にも遭遇。ゼフの登場にちょいと気分が盛り上がり
ますが、このころからまた天気がバサッと崩れて、大雨に。

  
慌てて戻る道中、アカタテハの幼虫(左)やら、スミナガシの中齢幼虫(右)
やらが見つかったり、けっこう楽しい出会いは続きましたが、
けっこう強く降り続く雨の中で、思ったよりも長い時間歩き続けていた
こともあって、ちょいと全員へバリ気味に(^^;

  
面白かったのは、ガードレールの上で、シマヘビ&アオダイショウが
寄り添うように並んでいた(左)こと。一体全体なんでだい?
蛇が好む空間というのがあるものなのか、単なる井戸端会議なのか…
んで、車まで戻ると、窓にはイチジクキンウワバ(右)が鎮座していました。

  
最後に周辺を見ると、咲きかけのミツバベンケイソウ(左)も発見。
イワハタザオの枯れ穂(右)もあって、時期になったらクモツキが飛ぶのかなぁと
夢想したりもしましたが、雨は一向に止まずにギブアップ。

  
移動前に最後に面白い河原に立ち寄ることに。時折バサッと降る雨の中、
それでも歩き始めると、大満開のカワラサイコを発見。けっこう見事ですナ。

  
さて、この場所の狙いはというと、信州の河原ならではのこちら。
そう、ミヤマシジミです。お久しぶりの出会いで嬉しい限り。
でも、個体数は多かったものの、風が強く、雨もぱらついて、撮影条件は厳しい感じ。

  
それでも、曇っていたからか、大全開に開翅してくれる♂に何度も出会えて
ピカピカのブルーを撮り収めることができました。
ちょいとスレカケなれど、やはりこの光沢はさすがですな。

  
♀(左)も何度もご登場。みているうちに、産卵(右)もご披露をいただきました。
しまった、よく考えたら卵の写真を撮ろうと思って忘れてたぞ(^^;

  
その場所では、なぜかオツネントンボ(左)だけが何匹も飛交ってました。
近くには、立派なツメレンゲ(右)はあれど、クロツバメシジミには会えず。端境期?

  
ヒメジュウジナガカメムシ(左)の群にも出会えたので、ふと思いついて
ドアップ(右)も撮影。鮮やかなオレンジ色のデザインが素敵ですよね。

  
コマツナギ(左)はものすごい大満開で見事な株がたくさんありました。
最後に咲き始めのアオギリ(右)なんぞ撮影した辺りで、この日のトライアル終了。
翌日はミヤマシロの観察会に参加するので、八ヶ岳山麓でのぞぴーさんが
手配いただいたペンションまで移動し、早目の休息とすることに。

  
ところが、宿に到着するとなんとか雨も上がった上に、
冗談で「ゼフ飛んでませんか」と言ってたら、本当に頭上を数匹舞ったので
荷物を置いたなり散策してみることに。すると、満開に咲いていたイケマ(左)やら、
こちらも久しぶりのタマザキクサフジ(右)なんかに逢えました。

  
けっこうウロウロと歩き回りましたが、蝶はヒメシジミ(左)を1匹見ただけ。
ゼフらしき影は、泊まっていたペンションの付近でだけ数匹見れましたが、高すぎて
正体不明のままでした。この環境で夕方に舞うのはなんだろう?
最後に、警戒心の薄いシジュウカラの巣立ち雛(右)を見たあたりで散策終了。
よく考えたら徹夜でかつ長時間歩き回っているモンで、
ビールでささやかに乾杯した後は、早目にそれぞれ夢の中へ落ちていったのでした。

というわけで、全く予想外の展開でしたが、楽しき一日でした。
いやはや、山の天気は読めないといいますが、
曇りの予報が、初手から暴風雨と言う展開にはホンキで参りました。
現地でお会いした登山者達は、みなさんカラフルな雨合羽の完全防備でしたが
こちらはポンチョや傘という軽装備でしたから、散策すら出来ず、
といっても散策しても何もでないのは確実だったわけですが(^^;
これで上高地には、ちょっとした因縁が出来ちゃいましたから、
またの機会を虎視眈々と狙いたいと思います。
しかし、今回はとっさに代案をご提案いただいたおかげで、あの荒天の中で
これだけミッチリ遊べたのは本当に嬉しい限り。
時折晴れ間がのぞくたび、沸くように蝶が出現するのが面白かったです。
いやはや、みなさま、本当にありがとうございましたm(_ _)m
さて、翌日は、楽しみにしていたミヤマシロの観察会。果たして天気予報どおりに
ものごとは運んでくれるのか、憧れには出逢えるのか、乞うご期待で♪


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