カルテットが行くA〜感涙の八ヶ岳〜 09.7/20

この日は、カルテットツアー・第2日。
この日は、「茅野ミヤマシロチョウの会・観察会」に参加させていただくのです!
憧れのミヤマシロとの出会いにドキドキしっぱなしでしたが、さらに嬉しいことに
メンバーのであるH氏に、観察会の2時間前からアレコレとご案内
しましょう素敵な提案をいただいちゃったんです。
んで、玄人の案内の中、本当に濃密で楽しい時間を過ごすことが出来たのでした。
Hさん、本当に本当にありがとうございましたm(_ _)m
憧れのミヤマシロにもきちんとご挨拶できましたし、
現地では驚くような出会いもありましたし、観察会後にもついでにと
別の場所までご案内いただいて、そこも成果たっぷりのミッチリ濃密な幸せな時間。
昨日の大雨のことなんてすっかり忘れちゃえるほどでした♪

<1>八ヶ岳周辺

  
というわけで、朝一にH氏と合流して、さっそく林道へ。
この頃にはまだ雲が多くて少し肌寒かったのですが、歩いていくと道端に
コバノイチヤクソウ(左)やら、エゾボウフウ?(右)やらを発見。

  
道端には、シロバナヘビイチゴがいくらでもありました。
花(左)はほとんど終わっていて、数箇所で見つけただけでしたが、真っ赤な実(右)は
いくらでもという感じで見れて、これまた見事。すっぱかったけど。

  
こちらも見事だったのは、ヤマタツナミソウ(左)。ポツポツと咲く姿もなかなか清楚で
したが、これが大群落(右)になると、また別の魅力があって、いいですね〜☆

  
イワキンバイ(左)もあちこちで見れましたし、ウスユキソウ(右)も
パラパラと咲いていたり、蝶がいなくても十分に楽しめちゃう環境ですね♪

  
さて、そうこうするうちに生息地に到着。
食樹であるところのヒロハヘビノボラズ(左)を見ていると、H氏が「実は蛹があります、
どこかわかりますか?」。大騒ぎして見つけた蛹(右)は想像以上に美しい蛹でした。

  
つづけて、越冬巣の残骸もいくつか教えてもらってバシバシ撮影。
こんな中で幼虫がたくさん越冬しているなんて、想像がつくようなつかんような。

  
ちょいと盛りは過ぎていましたが、クリンソウの群落(左)もありました。
そして、あちこちでバイカウツギ(右)が溜息が出るほどお見事に大満開♪

  
バイカウツギ以外に、ミヤマイボタ(左)や、カンボク(右)も咲いていて、
ここらへんがミヤマシロの吸密のよく見れる花です、という言葉にワクワク度が
さらに増してきたあたりで、スゥッと高い梢をミヤマシロが滑空。
撮影できそうな条件ではありませんが、早くも本命のご登場に嬉しくなっちゃいます☆

  
「まだ時間がありますからゼフでも探してみましょう」というすばらしいご提案に、
1も2もなく賛成して移動していくと、道端にあったのはなんと、
憧れのホザキイチヨウラン(左)じゃないですか!
さすが、自然豊かな八ヶ岳山麓。オマケも一味違いますね。
信州的普通種なれど何度見てもかわいらしい、イブキジャコウソウ(右)も目立ちます。

  
こういう場所のお約束、オオアオゾウムシ(左)もいましたし、
これまた不思議な模様の蛾(右)にも遭遇。絣模様がなんとも魅惑的で、
これならすぐに名前はわかるだろうと思ったのに、図鑑見ても名前がわからず…

  
河原には何を考えているのか、ぼ〜っとしたコムラサキ(左)もいました。
近くでは、実をつけ始めたオガラバナ(右)もあったりします。

  
中州には、なんとコマクサ(左)まであって、心底仰天いたしました。
H氏曰く、「なんでか1株だけここにあるんですよ。上から流れてきたんでしょうね」
イイ雰囲気で花をつけているタカネニガナ(右)もいくつかありました。

  
さて、その頃から天気がグングン良くなってくると同時に、ものすごい数の
アブがブンブンと全身を取り囲み始めます。こ、こいつはスゴい…
ズボンには常時数十匹がたむろしている状態なのです。事前にアドバイスをいただいたので
長袖&軍手だったため、被害はありませんでしたが、撮影に夢中になってふと
気付くと、すごい数が取り囲んでいるなんてのはザラ。花を撮ろうとしゃがむと、
いっせいに顔に止まろうとするのはタマりませんでした。
ちなみに、H氏から「同定して」と依頼されましたが、調べてみるとアブ系の載ってる
図鑑ってロクにないんですねぇ。アオコアブってのが近そうですが…

  
さて、ゼフポイントでは、アイノミドリシジミが多数飛交っていて、かなり壮観でした。
最初のうちはなかなか近くには止まらず、これくらいの距離だったのですが、
しばらく見ているほどに、本命のミヤマシロの方が気になったので、
私はあとでもう一度のぞきに来ることにして…とちょっと移動。
ところがこれが裏目でして、この後しばらくして、至近距離に止まるようになったと
いうことで、みなさんは素晴らしい写真をバシバシ撮られていました(^^;

  
さて、そんなことは露知らない私は、先ほどの場所に戻ると、
あちこちでミヤマシロチョウが花の周りを乱舞していて大興奮!
バイカウツギでの吸蜜(左)も見れましたが、ミヤマイボタでの吸蜜(右)の方が
多かったかな?でも、元気すぎてなかなか近寄れないんです。
チョコチョコ素早く飛びまくるんですもん。基本的高い位置だし。

  
降りて来い降りて来いと年をかけつつ、バシバシと撮影。
この時点で、頭の中からゼフのことはすっかり消えておりました。
その後もしばらく孤軍奮闘するも、低い位置での撮影は出来ず、不完全燃焼。

  
「オオイチが出た〜!」の声に慌ててツッ走っていくと、そこにはメスグロヒョウモン♀(左)。
この場所では昨年、オオイチモンジが登場したということで皆さん夢が膨らんで
いるらしく、同様の騒ぎはこれ以外に2回ありました(^-^)
河原に移動すると、のんびり日光浴している新鮮なヒオドシチョウ(右)にも遭遇。

  
そして、うろうろすると、ミヤマシロチョウがスッと飛んできて、
静かに地面で吸水をはじめてくれました。みんなで大興奮しつつバシバシ撮影。
いやはや、飛んでいるとスジグロシロチョウ?というスタイルでも、
静止すると、黒の縁取りと黄色の模様がメチャ美しい♪も、感涙モンです。

  
はばたいた時に、V字っぽい開翅(左)も見せてくれました。
少し距離がありましたが、ヤマブキショウマで吸蜜する個体(右)にも遭遇。

  
その後、本当に予想もしないビックリがありました。
河原にいた方が「お〜!オオイチだ!」などと叫んだんですが、先ほどまでの騒動を
見ていたもので、余裕綽々で「いやいや、メスグロヒョウモンでしょう」と言って近づいたら、
なんと本当にオオイチモンジじゃないですか!それも♀!
慌ててシャッターを切るも、距離もあり、角度も悪く、超証拠写真が数枚。
そして、角度を変える間もなく、彼女はスッと上空に消えたのでした。
いやはや、八ヶ岳山系のオオイチモンジなんて超貴重品。本当に予想外のビックリです。

  
興奮さめやらず、大騒ぎをしていると、先ほどのヤマブキショウマに
ミヤマシロチョウが再訪。ちょっと影ができてハンパでしたが、一応アップでの
吸密も抑えることが出来て、大満足いたしました。

  
その後、その個体はスゥッと飛んで、近くのヤナギの葉上に。
ジャマな葉が多くて四苦八苦しましたが、なんとか静止姿も撮影成功♪
その後、遠くをオオイチが飛ぶという一幕もあり、このまま粘ってオオイチ探しするか
という意見もありましたが、H氏のご提案もあり、思い切って場所を移動してみる
ことにして、早々に山を降りることにしたのでした。


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