合わせ技一本〜隙間的トライアル達〜 09.7/15&18

今回はあまりにも反則技的なまとめかた。
時々、平日トライアルと言うことで数日分をまとめて掲載することがありますが、
今回は平日&休日の短時間挑戦を2日分合わせ技一本でお届け。
といっても、間に休日が挟まっているので一覧表上がややこしいですが(笑
1つは地元での平日トライアル、もう1つは所用まみれの休日の
隙間時間で訪れた佐用町昆虫館の2編です。
それぞれかなり楽しめたのですが、一本分の分量はとてもなかったので…
特に、佐用町昆虫館は、隙間時間で1時間弱の来訪でしたが、
いろんなビックリに出会えて、本当に楽しい時間でした♪

<1>たつの市周辺 7/15

  
まず最初は、定時後の地元トライアル。
前から狙っていた林に挑戦すると、大満開のムラサキニガナ(左)があったり、
いい雰囲気に咲いているヤブコウジ(右)があったりします。

  
さて、薄暗い林を歩くと、あちこちでヒメハルゼミの羽化殻を発見!
実はこの種類は地元にいながらまだ撮影したことがないということで今回の挑戦
だったのですが、歩き回ると一斉に沸き立つような鳴き声も聞こえて大興奮。
しかし、これが鳴いている場所が全部高いんです。
必死になって探し回ったけど、林の中は薄暗いし、もうどうにもこうにも。

  
それでも粘りまくって、ヒメハルゼミ(左)を発見!
って、距離がありすぎてこんなのが1枚撮れただけでした。
そして、しばらくするといきなりピタッと鳴き声がやんだっきり、二度と鳴きませんでした(^^;
諦めて移動し始めると、大きなマントカラカサタケ(右)に遭遇。

  
さらにうろうろすると、道端の笹の葉をまるめた巣を発見。
中をのぞくと、セセリチョウ系でしょうか、面白そうな小さな蛹がありました。
楽しみに持ち帰ったのですが、浮かしてくれなかったので正体は不明…

  
さて、沢沿いをウロウロトすると、のんびりと飛交っているヤンマを発見!
大慌てで車にとって返し、網をひっつかんで戻ってきて、
慎重に捕獲してみると……それはまだ未熟なヤブヤンマなのでした。
そうか、もう黄昏ヤンマな時期になるんですね。今年こそ頑張らねば。

  
さらにウロウロすると、面白い発見が続きます。
松の葉上にあったのは、冬虫夏草に犯された蛾じゃないですか。
え〜と、よくあるガヤドリナガミノツブタケというやつかな?奇抜なスタイルじゃ。

  
最後に、沢沿いをフラフラと飛ぶコヤマトンボがいたので、捕獲してヤラセ撮影。
この場所はものすごい砂底なので、きっとキイロヤマもいる!と粘りましたが、
出てくるのは全てコヤマトンボでした。さすがにそうはいかないのね。

<2>佐用町昆虫館周辺 7/18

  
お次は、数日挟んで、所用と所用の隙間時間で来訪した佐用町昆虫館。
駐車場のまわりには、ミヤマイラクサ(左)がいい雰囲気に咲いていたり、
天下の珍品、キクガラクサ(右)が大量に群生していたりします。

  
今回期待していたのは、館で栽培されているチトセカズラ。
これもまたものすごい稀産種で、しかも開花個体が少ないもので、現在まで花は
撮影したコトがなかったのですが、ここで栽培されている株はちょうど大満開でした♪

  
オレンジ色の花をアップで見ると、なかなかいい色合いかつ素敵な造形。
いつか自生の株も見てみたいものですが、この花はえらく短命みたいで、
先週所用で立ち寄った時はまだツボミだったのに、今回は盛りはとっくに過ぎた
雰囲気。これは、山の中で花盛りの株に会うのは宝くじレベルの幸運がいるなぁ。

  
さて、館の周りをウロウロすると、切り株にゴソッとものすごいかずの
イヌセンボンタケがついていてビックリ。久しぶりに名前通り「千本」あるかもと
いうスケールのものをみることができました。

  
ヤブデマリ(左)は真っ赤な実をたっぷりつけていて見ごたえ満点でした。
近くにはかわいらしいマイマイ類(右)もいましたが、こいつはセトウチマイマイかな?

  
かわいらしいナミギセル(左)も何匹もウロウロしていましたし、
ツリフネソウの葉上では、なんともかわいらしいカメムシ類幼虫(右)も発見。

  
サネカズラの葉裏を見ると、よくわからない痕跡(左)がありました。これはなに?
もしかしてキベリハムシの卵とかの跡かな?
等と思っていると、近くの葉裏で、キベリハムシ(右)を発見!

  
何度見てもウソ臭い造形と色合いですが、実は野外で撮影するのはお初なので
相当にドキドキしつつ、バシバシと撮りまくりました。
ほぼ兵庫特産の帰化種なわけですが、ようやく撮れてホッとしてみたり。

  
館の周辺ではイッシキキモンカミキリも発生しているとのこと。
それらしき影もみつけたものの、この日は野外では撮影することが出来なかったので、
館内で飼育中の個体を借りてバシバシ撮影。いやぁ、色鮮やか。
背中のハートマークも素敵ですよねぇ。

  
きっと本当はこんな感じで葉裏に止まってるんだろうなというイメージカット(左)も
撮ってみたりしました。次回は自力で見つけたいもので。
一息ついてさらにうろうろすると、真っ赤に色づいたトチバニンジン(右)も発見。

  
ついでにということで、館内で飼育中のネブトクワガタ(左)やら、
立派なオオクワガタ(右)などもお借りしてバシバシと撮影。
ここらへんも実際問題天然モノを撮影するチャンスなんてなかなかないしね〜。
そうこうするうちに、家族連れが来訪されましたが、館内のクワガタを見た
お兄ちゃんがいたく刺激を受けたようで「クワガタを探したい!どこにいるの?」
などとものすごい意気込みで走り回って、ちょいとした大騒動に。
「基本は夜だしね」「このまわりは樹液の出る木も少ないしね」などとなだめるも
聞く耳持たず、さぁてどうしようかとしばし悩みましたが、
なんと最後に彼は高い梢で交尾中のミヤマクワガタを見事発見!
予想外の幸運な成果にホッとしたところで、タイムアップとなり、
お次の所用方面へと急ぐことになったのでした。

というわけで、変則的2編でしたが、それぞれ短時間ながら楽しめた時間でした。
地元の底力も大したものですし、それ以上に佐用町昆虫館の底力はスゴイもの。
虫関連の施設は各種あれども、館の周りでイッシキキモンカミキリや
キベリハムシが見れる場所は相当レアでしょうねぇ。
時期を替えればガロアムシやムカシトンボもいるわけですから、もはや
玉手箱並みの底力があるといっても過言ではないでしょう。
虫屋、虫好き、虫キチガイの皆様、是非是非
一度、のぞきに来てみてください。決して損はさせませんぞ♪
佐用町昆虫館の紹介サイトはこちらです。
そして、いつもいつも痛感するのは、自然探索と言う趣味は、隙間時間でも
どんな場所でも実行できて、さらにそこに必ず1つ2つは予想外のビックリが必ず
隠されているというトコロが素晴らしいですよね。
幸いにして、のどかな田園地帯広がる中に暮らしていますので、
これからも隙間時間を見つけては、アレコレと挑戦したいと思います♪


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