ウスイロ三昧@〜ラベンダー編〜 09.7/11

この日は、毎年恒例のウスイロヒョウモンモドキ観察会。
この日はいつも参加しているメイン生息地の観察会ではなく、その近隣で開催される、
ラベンダー祭りでの夏のチョウ観察会。
この場所もウスイロヒョウモンモドキが極々少数ながら生息しているので、
その説明などを来客者に行ったりというのがメインなわけです。
んで、せっかくの但馬ですから、その前後も当然ながら頑張らねばと
前夜から突撃し、ウロウロチョロチョロと走りまくったあげく、
結局本来の目的だったチョウ観察会はあまりお手伝いできなかったり(^_^;
それでも、面白い出会いのたっぷり詰まった濃密な一日となったのでした♪。

<1>ハチ高原周辺

  
まず、恒例ながら前夜にやって来たのはいつものコンビニ。
でも、気温とかの関係でしょうか、なんか妙に蛾とか少ないんです。
それでもささやかな成果の中から、まずはビロードスズメ(左)と
なんとも面白い模様のサザナミスズメ(右)。

  
コウモリガ(左)はこの日ものべ〜っとぶち転がっておりました。
地味ながら面白い模様のタカオシャチホコ(右)も発見。

  
意外なオマケもありました。なぜか衰弱気味のオオツノトンボ(左)に続いて
登場したのは……なんとアオサナエ(右)じゃないですか。
おまえ夜行性じゃないだろ〜よ、などとツッコんでみたり。
昔、コオニヤンマ見たこともありますし、トンボも結構灯りに寄っちゃうんですかね。

  
さて翌朝、渓流沿いを歩いてみると、いい感じに咲いているナツツバキ(左)を発見。
薄暗い林床には、なんかサバノオ系の実(右)が見つかって驚きました。
え〜と、サンインシロカネソウ?とかなのか?
来年は早春に一度確認にこなきゃいけませんですね。

  
これまたご立派に咲き誇っているケンポナシ(左)に嬉しくなったりしたあとで、
お次の場所に突撃。ここには、いつも気になる、草原の中のヤブレガサ(右)があります。

  
小型だけどえらくかわいい蛾(左)もいました。お名前は?
うろうろすると、ホソバセセリ(右)が多くて、やたら目立ちます。

  
そうこうしていると、目の前でバサバサと暴れる影。
ゴミグモの巣に」かかってしまったホソバセセリだったのでした。
薄暗い場所だったので、撮影には四苦八苦しましたが、クモの狩りの様子も記録。
それでは、ということで気合をいれて草地を歩き初め途端……


うぉっ! …な〜んか、ウソ臭い虫がいる!
憧れのスネケブカヒロコバネカミキリじゃないですか!
うわさは聞いていたけどであったのはお初。いやぁ、ウソ臭いスタイルと色使い。
いやはや、まるで子どもの頃見てた戦隊モノのロボットみたいですよね。

  
というわけで、嬉しくなったのでバシバシと何枚も何枚も撮影☆
なんだってこのスタイル&色合いが進化してきたのか、さっぱり理解は
できませんが、見ごたえがあることだけは確実です。いいものに出会ったなぁ!

  
ヒメリンゴカミキリ(左)も相変わらずたくさん飛び交っていました。
近くには、モロ殺し屋風のムシヒキアブ類(右)も発見。目つき悪いよ?

  
さてさて、うろうろしていると、今年も無事にクロシジミ(左)に遭遇。
ビーくマークらしきもののついた個体(右)もいました。なんせ今年も健在で嬉しき限り♪

  
さらに調子に乗ってウロウロすると、交尾中のオジロアシナガゾウムシ(左)やら、
シロコブゾウムシ(右)やらにも出会ったりします。

  
フワフワと飛び出したのは、オオウラギンスジヒョウモン。
ちょうど今が盛りのようでかなりの数が見れましたが、敏感なモンで、
撮れたのはちょいボロな個体ばかりで残念!

  
草地にはイナゴモドキ(左)なんかもたくさん飛び交っていて賑やかでした。
スズサイコ(右)もありましたが、このころにはほとんど花が閉じていたのが残念。

  
さてさて、その後もうろうろすると、クロシジミは何度か登場。
♀(左)、♂(右)ともに確認することが出来ましたが、今回宿題にしていた開翅は
なぜか全くご披露いただけませんでした。楽しみにしていたのになぁ。

  
さて、草地の中では、赤っぽい花をつけたヤブレガサ(左)にも遭遇。
これはもしかしてヤブレガサモドキ?とか真剣に考えましたが、葉(右)を見ると
鋸歯がはっきりしているので、違うみたい。普通のヤブレガサなのかなぁ?

  
その後、オオウラギンスジヒョウモン(左)は何度も登場。
結構朝一から楽しめたなぁと思いながら意気揚々と引き上げましたが、
驚いたのは、道中のツマグロキチョウが全然いないんです。
去年までは沸くほどいたのに、どうしたんだろ?
不安になって、散々走り回って、ようやく1匹(右)だけ発見。むむむぅ。

  
さて、移動中にふと水田に立ち寄ってみると、あちこちからワサワサと
羽化直後のアキアカネ(左)が飛び立つのでちょっとビックリ。
粘ると、まだ羽化殻にぶらさがっている個体(右)もいました。
ゼフの時期に山の上で見る個体は、未熟なくせに遠くから飛んで来るんだと思って
いたんですが、すぐ真下から飛んで来てたんですね。うむ、納得。

  
さて、そのあと、観察会ではなくウスイロヒョウモンモドキのマーキング方面に
行くことになったので、いそいそと山を登っていくと、山頂では
もしゃもしゃとアザミの実を食っているカワラヒワ(左)に遭遇。
ヤマブキショウマ(右)も大満開で、かなり期待がもてそうです♪

  
んで、調査開始と同時に、さっそくウスイロヒョウモンモドキ(左)に遭遇。
求愛&交尾拒否(右)というシーンも何度も見ることが出来たのでした。


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