涙の北海道旅B〜予想外な夏日〜 09.7/6

この日は、北海道旅3日目。無謀すぎるこの旅も最終日です。
本当は、1日目・2日目とサクサクッと目標を撃破していって、最終日は
余裕のよっちゃん、知床でもまわってみようか、なんて言ってたんですが
蓋を開けると最重要撃破目標は何ひとつクリアならず。
しかも重要なのは
「どれに再挑戦しても成功する気が全くしない!」
こんな絶望的な展開は久々でした(笑
それでも、とウロウロしてみたところ、予想外なほどに見事な夏日の下、
それでもそれなりのささやかな成果があった、そんな1日。
最後にすこ〜し、神様のお目こぼしがあった、そんな感じかな(笑

<1>網走周辺

  
さて、早朝からやって来たのは、昨日と同じ湖畔。
地図や図鑑をにらみ、「いるとしたらココだ!」とムリヤリ自分を奮い立たせての
再挑戦というわけです。歩き始めると、いきなりビビッたのは、まだ咲いていた
フタリシズカ(左)。いやいや、北海道といってもそりゃ遅すぎネェか?
さて、気合を入れて湖畔を歩き始めますが、ここで初手からエラい目に会いました。
水辺にはヤマアワ?(右)が大群生していて、大量の花粉を飛び散らしまくっていたん
ですが、しばらく歩くとこの花粉にヤられたらしく、目も鼻もグジュグジュ。
ボロボロ泣きながら探索することになったんです。
これって、花粉症なのか?もしかしてこの年で発症したのかぁ?

  
悩みつつウロウロすると、初手から羽化直後のイトトンボ(左)を発見。
羽化殻(右)を見る限りマンシュウイトトンボではないということで、
これはもしかしてもしかするのか?とか興奮してみたり。

  
湖畔の林道を歩いていると、いきなりエゾアカガネオサムシが
登場したりしました。小さくて金属光沢が強くて、なんともきれいなオサムシですね。
次回は北海道ならではの金ピカな辺りも狙ってみたいなぁ。

  
その後、さらに歩いていくと、羽化直後のイトトンボ(左)をさらに発見。
面白かったのは、こいつらは驚かすと一直線に湖畔の樹上に飛び上がるんですよ。
そんな生態のイトトンボはあまり知らないけど、やっぱりこいつがそうなのかもなぁ。
大きな魚をぶら下げて飛んでいくトビ(右)も見かけました。

  
さて、湖畔をうろうろすると、沖合いにあやしい赤い帯(左)があるのに気付きます。
望遠で撮影(右)してみると、これはどうやらホザキノフサモの花穂らしき雰囲気。
そうすると、このあたりが狙い目じゃないかということで、じっくり見ていくことに。

  
そうこうするうちに、マンシュウイトトンボ(左)が何匹も登場。
やはりなかなか出会いのないレア種なので嬉しくはなりますが、キミじゃないんだよ。
そうこうするうちに、沖合いのホザキノフサモに止まるトンボ(右)を発見!
よくよく見ると結構な数がいました。んで、じっくり見ると、クロイトトンボの中に
「あ、今の目が赤く見えた!」なんてのも混じってはいましたが、遠すぎてよくわからず。
いや、きっといたと思うんですよ。憧れのアカメイトトンボ君。
でも、確証をもてるほどの写真は撮れず、超不完全燃焼。あ〜、なんかもぉ〜!

  
しつこく湖畔をウロウロしていると、面白かったのは、そこらに落ちまくっている
ヤマトシジミの殻を突き破って伸びているフトイがいくつかあったこと。
正確に言うと、殻の穴にスッポリはまったまま伸びていったみたいなんですが、
なんとも不可思議な光景ですねぇ。いやはや面白い。

  
いきなり頭上をいきおいよくカワウ(左)が飛び越えていったりしました。
いきなりオシドリ♀(右)が登場するという一幕もありましたが、撮れたのはこれだけ。

  
イトヨはこの日もえらくたくさんいまして、群れ(左)も撮影できましたが、
水面に花粉が浮びまくっていてロクな写真になりゃしません。
衰弱した個体(右)もたくさん泳いでいて、手づかみで捕れちゃうくらい。

  
驚いたのは、湖畔に打ち上げられていたイトヨの死骸(左)がなんかくわえていたので
ひっぱりだしたら、シラウオ(右)だったんです。くわえてるうちにとっときゃよかった〜!
こんな場所でも見れるんだ、ということで驚いていたらあとで写真は撮り損ねたものの
フワリと泳いでいる個体も発見。つまり、ここらはかなり汽水っぽいということなのかしら?

  
なんかイヤな予感に襲われつつ、さらに歩き回ると美味そうなイグチ類(左)を発見。
怪しげなイトトンボ(右)が出現したので遠めながら撮影すると、これが
セスジイトトンボらしくてちょっとビックリ。ここらにもいるんだ〜。
そう思うと、沖合いの水草に止まっている個体の多くはコイツっぽい雰囲気でした。

  
さらに歩くと、たしかにセスジイトトンボっぽい未熟個体(左)にも遭遇。
でも、あとはひたすらオツネントンボ(右)が飛び交い、その中に少数のマンシュウイト
という感じでした。なかなかうまくはいきませぬな。

  
あちこちについているイトトンボ類の羽化殻(左)やら、
珍しく近場で咲いていたホザキノフサモ(右)なんかをみたあたりでギブアップ。
「こりゃ、丸一日粘っても見れそうにないワ、ヤメよ。……でも、これからどうしよう?」

  
ここで思いついたのは、神様の裏をかく作戦。ということでおもしろげな情報をもらっていた
海辺の草地へ向かうと、初手からカシワの林(左)が登場して少し興奮。
これは、もう少ししてから来たら、キタアカシジミが見れたのかもしれないなぁ。
んで、気合を入れて歩き始めると、さっそくクサフジ(右)もあって嬉しくなります。

  
あちこちにキバナノカワラマツバ(左)は大群生していました。地味ながら
群生していると結構きれいな花ですよね。ハマナス(右)も大満開です。

  
あちこちにエゾフウロ(左)やら、エゾシシウド?(右)やらが咲いていていい感じですが、
なんといっても昨日の小清水原生花園のように手が入ってなくて、いい雰囲気。
ここならきっと、と思うとすぐに、チラチラと水色の輝きを撒きながら、
期待していた蝶が何匹も登場してくれて小躍りしちゃいます。

  
この頃にはかなりの気温になっていたので、高速で飛ぶばかりで全然おちついて
くれなかったのですが、しばらく粘ると静止個体にも遭遇。
憧れのカバイロシジミです。いやはや、転戦して来てよかった。
それにしても、不思議なくらい模様の少ないシックなデザインですよね〜♪


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