<2>チミケップ湖周辺 続き |
さらに歩いていると、ニホンカワトンボ(左)を発見。ここらにもいるんですね。
シロオビヒメヒカゲ(右)も結構たくさん出現して嬉しくなります。
そのあたりでいきなりバサッと晴れて強い日差しが降り注ぎ始めます。
これでヒロオビヒメヒカゲも開翅するのか?と見ていると、スゥッと僅かに翅を開いた
と思うとそのままパタッと横に寝るようにして(左)、日光浴開始。そう来たか。
ミスジチョウ(右)も登場してくれましたが、敏感でこんな遠目のショットが1枚撮れただけでした。
地面でエゾアカヤマアリ(左)が大騒ぎをしていたので、なにげなく
中心にあった落ち葉をひっくり返すと、そこに蛹(右)があって二度ビックリ。
驚いたのは、アリ達の反応速度。あっという間に蛹は5つともどこかに運び去られました。
さて、さらに見ていると、ホソバヒョウモンも登場!
かなり新鮮な個体が何匹か登場してくれて嬉しくなりつつ、バシバシ撮影☆
小さなエゾスジグロシロチョウ(左)も登場してくれました。
そして、ホソバヒョウモンの求愛シーン(右)まで見れたり、なかなか充実した
内容になりましたが、期待していた辺りの蝶はなぜか登場しません。むむ。
かわりに、絣模様も素敵な蛾(左)が登場してくれました。お名前はなんだろうかしら?
とてもビックリしたのは、道端のトリカブト類の葉をムシャムシャ食ってたハバチ類幼虫(右)。
いや、毒です、猛毒ですって。そんなの食べて成長するってすごいなぁ。
あたりにはカラフトホソハコベ(左)もあちこちで咲いていました。
印象的だったのは、フキをバリバリ食っていたヒトリガの幼虫(右)。いい色合いだねぇ。
さて、湖畔に戻ると、オツネントンボ(左)がやたらめったら飛び交っていました。
そして、北海道では少ないというホンサナエ(右)もあちこちで賑やかにテリ張っていて
二度ビックリ。そういえば、広い池だと見られることがあるとは知ってましたけど、
やはり自分的には春の川のトンボのイメージが強すぎまして…
カラスガイでしょうか、えらくご立派な二枚貝(左)も見れました。
水中にはエゾトミヨ?(右)もかなりの数が見れましたが、アップで撮影できるほどには
近づけずに残念。エゾウグイっぽいのも見れましたし、次回は
タモ網持参で遊びに行かなきゃいけませんねぇ。
ふいにカラカネトンボ(左)が葉裏に止まるも、あわてたらこんな大ピンぼけが撮れただけ。
どこかに静止してる個体がいるんじゃないか、と探し回っていたら、
ホンサナエ♀(右)に出会いましたが、カラカネは二度と姿を表しませんでした。
ウロウロしていると、O氏が持っていた網をいきなりバサッと葦原に叩きつけました。
なんだ?と思っていると「目の前でエゾコヤマが求愛して、逃げた♀が葦原に入ったんだ!」
というわけで、思いもかけずエゾコヤマトンボ♀の写真も撮れたわけです。万歳三唱。
しかし、ビックリしたからか、おとなしく止まっていてくれるもので、バシバシと本当に
影が薄くなりそうなくらいに撮りまくりました。♂以上に次のチャンスがなさそうだし。
しかしこうやって見ると、本土のコヤマと比べてかなり黒っぽいんですねぇ。
いやはや、本命空振りでも、この副産物はそれを補って余りある価値がありますねぇ。
その後、さらに周辺をウロウロすると、コサナエ(左)も登場。
不思議だったのは、どの図鑑にも「北海道では普通種」とあるモイワサナエが
結構探し回ってもいないんです。なんでじゃいな?
悩みつつ歩くと、路上で吸水中のミスジチョウ(右)にも会うことが出来ました。
んで、車に戻ってドアを閉めた途端、大きな蝶影がボンネットあたりから
舞い立って、今しがた閉めたドアにバシバシとぶつかります。
「うわっ!オオイチモンジだっ!しかも♀っぽい!」
思わず叫ぶも、相手はドアの外ですからどうにも手が出せませぬ(笑
その後、フワフワと飛び出した彼女は何度も路上で吸水しますが、メチャ敏感で
この距離で数枚撮るのがやっとこさ。そのままどこかへ消えたのでした。
千載一遇のチャンスだったのに、なんだってこんなにタイミング悪いんじゃ?
ふとゼフっぽいのが飛んだと思ったら、トラフシジミ(左)だったり、
車に戻ったらオオイチが再登場した!と思ったらイチモンジチョウ(右)だったり、
なんかハンパに気疲れする展開が続き、こりゃダメだと移動することに。
いい感じの川をみつけて立ち寄ると、川沿いの倒木にはタモギタケが
やたらとたすうついていました。薄黄色がなんか魅惑的ですね。
近くには別の面白そうなキノコ(左)もありました。名前は図鑑見てもよくわから
なかったのですが、男の勘一発、こいつは美味そうな気がします(笑
さて、川辺を歩くと、色鮮やかなニホンカワトンボ(右)も何匹もご登場。
川辺には、エゾコヤマトンボ(左)やら、コオニヤンマ(右)やらの羽化殻がありましたが、
期待していたド普通種のモイワサナエはここでも空振り。
そして、このまま最終日まで1匹も見ずに終わってしまったのでした。
これだけは外すことないと思っていたんだけど…まだ時期的に早いってわけもないよなァ…
ここでもセンブリ類(左)に出会えました。昨日のセンブリと比較すると翅が黒っぽくて
ネグロセンブリとかに見えますが、正体やいかに。引き上げて移動しようとすると、
近くにはエゾスグリ?(右)が赤い実をつけてました。超スッパかったです。
<3>網走周辺 |
さて、お次にビュンと飛ばしてやってきたのは網走地方の池。目星をつけたポイントで
歩き始めると、いきなりフタスジチョウ(左)がご登場。
木影には、シロバナエンレイソウの実(右)なんかもたくさん見つかります。
んで、湖畔まで降りてみたら、そこには大量のヤマトシジミの殻(左)。
えっと、汽水ってことかしら?そうなるとトンボ的には辛いんじゃ?
そんなこと思いつつ歩きはじめると、すぐにもう1つの問題点に気付きます。
アオコでも発生したんでしょうか、水がえらく汚い(右)。湖畔には藻なんかが大量に流れ着いて
場所によっては相当に不快なニオイがいたします。こ、これは、どうなんだろ…
それでも、ということで探索し始めると、すぐに頭上をオジロワシが何度か
飛んでくれました。さすがにデカくて迫力ですネェ。
近くを飛んでくれたのはいずれも若鳥で"尾白"じゃないのがちょい残念ですが。
さて、ウロウロし始めると、あちこちにイトヨが打ち上げられているのに気付きます。
死骸(左)も、死にかけの個体(右)も、相当な数が見られました。
水質のせいか?と思ってましたが、別の池に行っても大量に見かけたので、
どうやらこの時期は産卵期かなんかで死ぬ個体が多いみたいですが、
なんか初手からこう続くと、テンションがあがらないのもまた事実。
んで、最初に探索した場所ではほとんど成果がないまま、他のポイントへ移動。
小さな沢沿いを歩くと、オニシモツケ(左)の大群落が見事でした。
そして、歩いていくとフワリと飛んだのは羽化直後のヒメアカネ(右)。
ここらヘンの方がさっきより可能性は高そうだ、などと思ってたんですよ、この頃は。