涙の北海道旅@〜均翅な冬日〜 09.7/4
  
<2>釧路湿原周辺 続き  

  
さらに歩いていくと、面白げなアザミ類(左)にも遭遇。エゾノサワアザミかな?
モミジバショウマ?(右)にも1株だけ出会うことが出来ました。

  
さて、このあたりから池縁にトンボの姿が目立つようになりますが、
すでにいい時間なのにかなりの厚い雲と肌寒さが変わらず、なんか不穏な条件。
それでも、初手からエゾイトトンボ♂(左)、♀(右)などが登場。

  
さらに、じ〜っとしているヨツボシトンボも発見。よくみるとえらく斑紋が小さい個体でしたが
あとでこの個体が非常に貴重な1匹となるなんてことはこの場では知る由もないのでした。

  
さらに歩くほどに面白い出会いは続いて、小さなスゲハムシ(左)やら、妙にいろっぽい
配色のダイミョウヒタラコメツキ(右)等にも遭遇。小粒ながら嬉しい出逢いだね。

  
さて、さらに練り歩くと、エゾイトトンボ(左)は何度か出現してくれました。
青色型の♀(右)も出現しましたが、これもエゾイトとでいいんですよね〜
…などと言っていると何の前触れもなく電車が通って大慌て(^^;
みなさん、長い人生の中、一度くらいは役に立つことがあるかもしれないので覚えて
おいてください。最近の電車は近づく時に音があんまりしないので危ないです(笑

  
線路沿いは怖くなったので(笑)、池の縁をムリヤリ歩くと、ウスバシロチョウが登場。
この時期にド新鮮な個体というのも意外でしたが、ヒメウスバを期待しちゃっていたので
嬉しいようなチョイとだけ残念なような中途半端な気分でした。

  
近くではアマガエル(左)も発見。分布的にはアマガエルなハズですが、
目のトコの線が極端に細い個体なので、こいつはなにもの?と悩んでみたり。
その後さらに粘りますが、あとはヒメウラナミジャノメ(右)が登場してくれたくらいで、
イマイチ面白い成果なし。ってか、池の水面近くに近づく場所が全然見つからないんです。

  
O氏と二人で頭をひねりつつ歩くと、最後になんとエゾシマリスが登場!
あわてて数枚シャッターを切っただけで逃げられてしまいましたが、こいつは大感激じゃ♪
しかし、この後もウロウロするも結局、水面辺りに近づくルートは全く見つからぬまま
池の周りを完全に1周しきってしまったのでした。むむぅ、こんなハズは…

  
車まで戻ると、ささやかなオマケがありました。ハンノアオカミキリです。
比較的出会いの多いカミキリではありますが、やはり何度見てもうなってしまうほどの
キラキラさがありますねぇ。というわけで、北海道まで来てからにバシバシ撮影しまくり。

  
このあたりは蚊が多く、撮影していると次々に手や顔に止まります。
すごかったのは、指に止まったヤブカ系?の個体(左)。手を振っても飛ばないほどの
堂々さで、ドアップ撮影用のレンズを取り出してセットしても指に止まりっぱなし。
というわけで、ドアップ撮影(右)もしましたが、その間にだいぶ吸ったなぁ〜。

  
さて、お次に別の池に立ち寄ってみると、なんか面白げなトビケラ類(左)を発見。
ハネナシアメンボ(右)なんかも悠々と泳いでいましたが、ここでちょとした問題を発見。
この池は昨年も来ているんですが、その時に比べて明らかにメチャクチャ増水して
やがるんです。前回歩いたあたりが全く歩けないどころか、水深2mくらいになってるほど。
そういうことか、先ほどの池も増水していたからアクセスポイントがなかったのか
などとようやく気付いてみたりしたわけですが、これはこうなると厳しいぞ〜(^^;

  
ふと池の中をのぞきこむと、クロイトトンボらしきヤゴ(左)があちこちで目に
つきました。ほほぅ、と思っているとちょうど羽化し始めた個体(右)も発見。

  
うろうろすると、ヒオウギアヤメ(左)がポツポツと咲いていたり、
クサフジ(右)があったり、面白そうな花も結構あったりして、実にいい感じです。

  
いきなり頭上をバサッとオジロワシ(左)が飛ぶというヒトコマもありました。
その後もしばらくウロウロするも、クロイトトンボの未熟個体(右)が出るくらい。
大増水で水辺に近づける場所とてほとんどなく、条件は厳しすぎ…

  
半ば諦めつつ、道端の葉上に何か止まっていないか眺めると、
おもしろそうなトビケラ類(左)やら、セスジヒメハナカミキリ類(右)がいたりします。
#右はキタセスジヒメハナカミキリだそうです。Mikiさんありがとうございます!

  
シシウド(左)はあちこちで大満開になっていました。そして、そこでなぜか
べったりと大満開のベニシジミ(右)を発見。しばらくぶりの蝶影に少し嬉しくなり、
そしてその直後にものすごく空しくなりました。だって、これしかいないんだもん。

  
別の方角から池に近づくと、なんと目の前でモゾモゾと水面から這い上がって
きたのは、ゲンゴロウの幼虫じゃないですか!
何が起きたんだ?と大いに慌てつつバシバシ撮りますが、スゴいスピードの上、
止まった時には頭を草に突っ込んでやがって、こんなんしか撮れませんでした。
この後、いい場所に出ろよ、とチョイとつついたら、ビクッと反応した彼は
クネクネと一直線に池に戻っていきました。…いったい何しに来たんだ?

  
さて、歩きはじめるとすぐに、ビックリする光景がありました。
名づけて、クロイトトンボの成る木(左)です。いや、羽化殻つきすぎですって!
というわけで、羽化中の個体(右)もいくつもみれましたが、
なんだってこの草にだけやたらめったら集中してるんでしょ?これもまた謎だなぁ。

  
さて、うろうろすると、クロイトトンボが次々ご登場。
しかし、これが地元で見るクロイトトンボに比べてえらくきれいなんです。
青色が鮮やかでなんともいい風情でしょ?
最初は別のなにかかと思って結構必死で追いかけちゃったことはヒミツです(笑

  
しかし、その後うろうろすれども期待していたようなトンボ類は皆無。
この池だっていろいろと面白いトンボが分布しているはずなのになぁ……
カラフトホソハコベ(左)やら、アブラガヤ?(右)といったあたりには会えましたが。

  
そう思っていると、ふと道端に怪しい影。
おっと!シロオビヒメヒカゲじゃないですか!
この旅で初めての特産系蝶に大興奮。寒すぎるようで近づいても微動だに
しなかったのでバシバシと撮影も出来ちゃって、とりあえず一安堵☆

  
あたりにはハシドイ(左)がたくさんありますが、全部まだ青い花芽のまま。
なにげなく撮ったこの1枚が、季節的なズレを実感させてくれることになります。
木陰には、キツリフネ(右)もあちこちに咲いていました。

  
不思議に思ったのは、ミズバショウの若い実(左)に明らかにかじった後が
あったこと。有毒なはずですが、一体何がこんなのを食うんだ?
湿地には、トクサ(右)も大群生していて、よく考えたら自生ははじめてみるかも
しれないなぁと言いながらバシバシと撮影。

  
さらにうろうろすると、なんか突然ノビタキ♀(左)が近くで騒ぎ始めました。
どうした?と思っていると、可愛らしい幼鳥(右)がチョロチョロしているのに気付きます。
なるほど、我々が愛らしき我が子を襲うかと心配していたわけですな。


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