涙の北海道旅@〜均翅な冬日〜 09.7/4

<3>釧路湿原周辺

  
さて、さらに別の池に来ると、大満開のコマユミ(左)を発見。
あたりには、北海道といえばこれ、コウリンタンポポ(右)がも見事です。

  
池の中では、かわいらしいカルガモの幼鳥(左)が5羽ばかり泳いでいましたが、
なぜか親は不在でした。それって危なかないのかなぁ…
あたりには、大満開のカラコギカエデ(右)がいくらでもという感じで咲いてました。

  
林の中にはゼンテイカ(左)も数株でしたが、咲いていました。
足元からはガサゴソとエゾアカガエル(右)もご登場。

  
林縁ではエゾイトトンボ(左)が見られた程度で、出会いは少ない感じでした。
なんか伊達モノ系のプライアシリアゲ(右)にも遭遇。なんかカッコイイぞ。

  
いい感じに咲き誇るノイチゴ類(左)も発見。これはクマイチゴでイイのかな?
池の縁にはイラクサ(右)がたくさんあって、何度か痛い目にも合わされました。

  
すげぇと思ったのは、道端の木を覆い尽くさんばかりになっていたこちらの網巣。
アメリカシロヒトリだと思いますが、ここまでくると壮絶ですな。
最近これほどまでのスケールは見たことないですが、北海道ではよくあることなのか?

  
あと、なんとも印象的だったのは、あちこちで完全に野生化していたルピナス(左)。
こんなの野生化するんだ、と感心してましたが、この旅を通して随所で見ることになり、
驚きを通り越して呆れました。本州じゃ世話が大変だという話なのに…
かわいらしいカラマツソウ(右)もあちこちに咲いていましたが、風情がだいぶ違うなぁ。

  
さて、近くの小さな池まで行ってみると、ここでもエゾイトトンボ(左)やら、
カラカネイトトンボ(右)やらが多数見れますが、やはりそればかり。
ここでO氏ともどもすごいことに気付きます「今日、不均翅類をほとんど見てない!
最初のヨツボシトンボだけじゃん!」……それだけ天気が悪すぎたということなのか?

  
イヤな予感を振り切りつつさらにウロウロすると、なんか寸詰まりなナキイナゴ類(左)を
発見。変な体型、と思って1枚撮ったのですが、後で調べると
北海道特産のヒザグロナキイナゴと判明してビックリ。きちんと撮っとくんだった!
こちらは到底種類がわかりそうにないですが、可愛らしいササキリ系幼虫(右)にも会いました。

  
諦めて移動しようとすると、ふいにフタスジチョウが登場。
久々の出会いに感激しましたが、しかし、これが驚かしてもヘロヘロとしか
飛ばないんです。肌寒いモンなぁ、こんな中でトンボ探すなんて無謀なんだよなぁ。

  
さて、最後にやってきたのは昨年も歩いた木道のある湿原。
歩き始めると、あちこちにヤナギトラノオがあって嬉しくなります。面白い花だなぁ。

  
ヒメカイウ(左)もあちこちで咲いていましたし、ワタスゲ(右)も発見。
雰囲気はいいんですけど、この頃には肌寒いを通り越して明らかに寒くなりました。
それも鳥肌立つくらい。さすが北海道、なのか、それともこの日は異常なのか?

  
ここで予想もしない摩訶不思議な出会いが。
いきなりノシノシとめちゃ至近距離に登場したエゾジカ君。いや、近すぎっ!
それも全くこちらを警戒せず、不思議そうに眺めながら、モシャモシャと食事されて
いるんですが、食ってるのはミツガシワなんです。毒とかなかったっけ?
しばし大喜びでバシバシと撮影しまくるも、あまりに堂々と食べつづけていらっしゃるので
こちらが根負けしてスゴスゴと退散いたしました(笑

  
さて、気を取り直して周辺を眺めると、咲き残りのミツガシワ(左)を発見。
カキツバタ(右)もポツポツといい感じに咲いています。

  
ちょっと遠かったのですが、オオジュリンも登場。
♀(左)、♂(右)ともに何度も姿を見ることが出来ました。いつかデジスコ持参で
北海道の夏鳥ツアーってのも企画しなきゃイカンですよね。

  
さらに歩いていくと、ツルコケモモがあちこちに群生していました。
清楚な花に感動しましたが、下向きの花なので撮るのは一苦労(^^;

  
さらに歩くと、イソツツジもあちこちに咲いていました。これまたパラパラと咲いていて
撮りにくかったのですが、お初なので大喜びでバシバシと撮影♪

  
かわいらしいコツマトリソウ(左)もみつかりました。
そして、O氏が木道にエゾトンボ類の羽化殻(右)を発見。親はどこじゃ〜!と叫びつつ
さらに目を凝らして歩き回りますが、少なくとも到底活動できない気温なのは確か(笑

  
ノビタキ(左)は何度も手近に登場してくれました。
そして、相当距離がありましたが、タンチョウ(右)も登場。沸き始めた霧の中、
証拠写真未満でしたが、何とか今回も撮れて嬉しい限り。

  
イヌスギナ?(左)が大群生しているあたりで、頑張って目を凝らすと、
少し離れた辺りにエゾトンボ類の羽化殻(右)をもう1つ発見。
「これが見つかるんだから、そこらにトンボが出てりゃ見落としはねぇぞ」
などとO氏と二人で嘆いてみたり。うむむ、あまりに条件が厳しすぎますよ〜。

  
嘆いてると、ノゴマ♀(左)が木道沿いをチョロチョロとしてくれました。
諦めながらの復路では、エゾハルゼミ(右)を発見。よく考えれば本場モンですな。

  
センブリ(左)も登場してくれました。ここのはなにもつかないセンブリでいいんだよな?
オオウバユリ(右)も早くも咲き始めた株があったりして嬉しくなります。

  
大満開のミヤママタタビ(左)にも会えました。すでに薄暗くて撮影は難儀しましたが、
花を見るのはひそかに初めてなので結構嬉しかったりして。
小さな水路には、エゾカワヂシャ(右)があちこちに咲いていました。

  
ノダイオウでしょうか?赤い色が印象的な芽生え(左)も発見。
でも、ここらで完璧にタイムアップ。
「あはは、ここじゃ不均翅どころか、トンボ一切見なかったゾ」
などとO氏と二人で苦笑いしていると、最後のオマケとして
赤味のやたらと強いハンノアオカミキリ(右)が登場。有終の美を飾ってくれました。

というわけで、北海道の底力を思い知らされた一日でした。
いや、もう7月ですよ。そろそろ夏本番じゃないスか。
うすら寒いくらいならともかく、鳥肌立つ寒さってのはホンキでどないよ?
そして、それが災いしてかトンボが本当に少なかった!
途中で書いたように、ひたすら「均翅亜目」な日だったんですから手厳しい。
本当はうまくいけば、目標のトンボ全制覇の予定だったのに、
辛うじてエゾアオイトトンボがヒットしただけなんですもの。
それもなんか間違い探しレベルで感激が薄いし、初手からキビシ〜ぞ(ToT)
しかも翌日も予報上では最高気温はさほど上がらないという予報だし、どう考えても
池なんかの増水もマイナス要因だし……と考えるとリベンジする気が起きず、
翌日は急遽全く別の場所に移動してみることに。
この日はフレキシブルに動けるようにと宿をとっていなかったので、
O氏と夜の林道で下見に奔走したあと、そこらの道端で仮眠となったのでした。


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