但馬deご案内A〜予想外の夏日〜 09.6/28
この日は、但馬のご案内企画第2日。
さらなるゼフ方面の追求と、昨日みそこねたモノたちへの
リベンジといった辺りが主眼の予備日的な一日です。
天気予報では曇りのち雨で、歩いている間は何とか雨が
降らなきゃいいネ、と話をしていましたが、フタを開ければ予想以上の
大快晴&ド真夏日で、さてはて嬉しいやら困ったやら。
猛暑といいたくなる空の下、気象予報士の苦笑いが見えた気のする一日でした(笑
結果として、ご案内方面ではほとんど成果がなく恐縮な限りでしたが
ご案内終了後に大成果がいくつかあって、嬉しいような、申し訳ないような、
なんともハンパな気持ちになる一日になったのでした。
<1>三川山周辺 |
まず、早朝のゼフ狙いでの移動中にコンビニに立ち寄ると、初手から
ギンモンスズメモドキ(左)やら、シロオビドクガ(右)やらが落ちていて嬉しくなります。
特にギンモンスズメモドキは、真っ赤な毛の房がなんともセクシー。
えらく大型のキバガ系の蛾(左)もいました。名前は…私の力量では(^^;
#アカフツヅリガだとのご教示をいただきました。キバガ系じゃないんスね
きれいなウンモンシャチホコ(右)もいましたが、窓の回りでは、スズメやセキレイが
朝の宴会中。おまえら早く逃げんと朝餉になるぞ、といいつつ山まで急ぎます。
山道を登っていくと、ふいに目の前にヤマドリ♀(左)が登場しました。フロントガラス越しで
なんとも中途半端になりましたが、証拠写真ということで…
さて、山頂近くに車を止めて歩きはじめると、そのあたりにやたらめったらと
蛾がたくさんいることに気付きます。オオミズアオ(右)なんか4つも5つも
ベタベタ転がってる感じ。なんじゃこりゃ〜!と言っていると近くにいた方が
「あ、一晩中蛾幕張ってたんですよ。幕をしまう時は蛾の重さで
ずっしりとくるくらいたくさん来てて、面白かったですよ〜」
……前日、ここらで幕張ったら面白いよね、という話をしていたんですが、
実際にやってる人がいるなんて、かな〜りビックリでした。
初手からミヤマクワガタ(左)も見つかりましたし、周辺には面白そうな蛾が大量に
とまっていて、思わずしばらくは蛾探求に時間を割くことに。
まずは、色合いも面白いエゾエグリシャチホコ(右)なんぞ。
大物では、ハイイロオオエダシャク(左)やら、エゾスズメ(右)やらといった
あたりも多数落ちてました。撮影しては、拾い上げて車道から移動させてあげる
という繰り返しでしばらく四苦八苦。だって絶対轢かれちゃうし。
地味ながらよくみると実に美しい、ヤスジシャチホコ(左)やら、オオアオシャチホコ(右)
といったシャチホコ系の蛾もたくさんいました。特にオオアオシャチホコは
ゼフのごとき緑メタリックの鱗粉がたまりませんな。
小物でも、ピリリといい味を出しているやつが多数いました。
たとえば、ナカジロナミシャク(左)やら、モモイロツマキリコヤガ(右)といったあたり。
キドクガ(左)もいました。こいつは毒がなければかわいらしい蛾なんだけどな。
近くには見事に枝の切れッ端な蛾(右)もいましたが、お名前は調査中。
複雑な模様で前からファンのビロードナミシャク(左)やら、
一回り小さなセスジナミシャク(右)やらといったあたりにも出会えました。
なんともご立派なカギバアオシャク(左)にも遭遇。
独特なスタイルがなんとも魅惑的なカギバモドキ(右)にも会えたり、
初手から目移りしまくりの楽しい時間を過ごせました。
なんともお美しいトラカミキリ類も登場しました。図鑑を見ると、ヤマトシロオビトラカミキリ
というのが一番にてるかな?なんせ美しい模様ですよね〜。
しかし、この後長竿でしばし奮闘するもゼフはまったく登場せず、あきらめて
一度宿に戻り、朝飯を山盛り食ってリキをつけることに☆
んで、戻ってくると、ジョウザンミドリシジミがブンブン飛んでました。
といっても個体数はやっぱり多くなくて厳しかったのですが、なんとか比較的近い
あたりも数枚押さえることができて嬉しい限り♪
んで、この日も同じような場所でチョロチョロとフジミドリシジミ♀(左)が登場。
しばらく追いかけていると、いきなりぱっかりとご開帳(右)も披露してくれました。
この個体(左)は愛想が良くて、その後も数回開翅を披露。
その後登場した別の個体(右)も、一度だけ開翅を見せてくれたり、この時期のこの場所は
面白い感じですね。来年は朝一からココでひたすら粘ってみるかな。
道端には面白い模様のカエデシャチホコ(左)も登場しました。
サカハチチョウ(右)もチョロチョロ飛んでくれたり、なかなか素敵な出会いが続きます。
さらにウロウロすると、別の場所でもジョウザンミドリシジミが登場。
でもさっきよりも遠くてあまり撮れないぞ〜(^^;
辺りを歩いているゼフを期待しましたが、やはり歩いているのは先ほどの
場所だけのようで、このあたりでは全く姿を見れず。
それではと戻っていくと、途中でアイノミドリシジミ(左)に遭遇しました。すぐ飛んだけど。
そして、返す返すも悔しかったのは、こちらも道を歩いていたヒサマツミドリシジミ(右)。
Ashさんが気付いてくれたのですが、私は予想外の出会いに仰天してしまい、
思わず一歩踏み出したジャリッという音と共に、こいつはフワッと笹の上に舞い上がって
そのまま林の中に消えちゃいました。ああぁ〜、すいませ〜ん(ToT)
ショックに呆然としながら歩いていくと、立派なニホントカゲ(左)に遭遇。
ヒメキマダラヒカゲ(右)も近くにとまってくれましたが、その後も目を皿にして歩くも
ヒサマツ君との出会いは二度と訪れませんでした。しくしくしく。
なんか複雑な模様のヒメハマキ系の蛾(左)が水たまりで泳いでたりしました。
溺れている風ではありませんでしたが、行水かい?
近くではヒメヒゲナガカミキリ(右)が長い触角を振り回していたりしました。
谷の中には、なんか面白そうな実(左)もありました。これはナニワズかな?
んで、最後に再びフジミドリシジミ♀(右)が登場。出会いが多いな。
別の場所へ動くと、地味でも面白い模様のウスジロトガリバ(左)や、一本筋がきれいな
ホソオビヒゲナガガ(右)など、ここでも道端に面白い蛾がみつかります。
立派なハネナガブドウスズメ(左)ものんびりとぶらさがっていました。
近くにはツマキシロナミシャク(右)なんかも発見。これまたキレイじゃな。
う〜ん、いつの間にやら、結構すっかりと蛾にハマりまくってる自分が居るぞ(笑