中国地方御案内A〜吉備地方突撃〜 09.6/21

<3>吉備地方各所 続き

  
メスアカの撮影も一段落して一息つくと、近くにミズイロオナガシジミも登場。
しかも、よく見るとこいつは、前翅の外側がやたらと黒っぽい、斑紋異常なんですね。
面白い模様だよなぁと思いつつ、バシバシと撮影。

  
さらに別の場所へ足を伸ばすと、道端にナンテンハギ(左)があったり、
花盛りのマタタビ(右)があったり、やっぱり楽しい出会いが続きます。

  
んで、ここでも気合を入れてバシバシやりますが、ヒロオビミドリシジミ(左)は
飛べどもあまり下には下りてこず。ウスイロオナガシジミ(右)がちょっとサービス
してくれたのが嬉しかったくらいかな。

  
かわりに、キカマキリモドキ(左)なんてあたりが登場したりしました。
イオウイロハシリグモを狩って連れ去り中のオオモンクロベッコウ(右)も登場しましたが
あまりにも素早すぎて、遠目が数カット撮れただけでした。

  
さて、さらに場所を変えると、えらくご立派なヒロオビトンボエダシャク(左)が何度も
姿を表します。葉上には、小さな小さなアカイラガ(右)も登場。

  
ここで、なんと期待していたダイセンシジミ(左)も登場しました!
おお〜っと思いますが、ちょいと高い場所でアップで撮れなかったのが心残り。
この後、さらに高い枝に飛んだので、長竿でそっと叩くと、なんと地面まで舞い降りて
くれたのですが、そのまま草むらの中に潜り込んでしまってLOSTという寂しいオチでした。
近くでは、すでに大破気味でしたが、ウラゴマダラシジミ(右)もご登場。

  
さて、草むらを歩くと、わずかに咲き残りのカノコソウ(左)もありました。
しかし、目的の蝶はなかなか姿を表さず、半ばあきらめかけたのですが、もう一息と
粘っていると、ちょうど調査に訪れた方がいらっしゃって、そのご案内もあり、
なんとか草間を舞う姿をようやく補足。やった!ウスイロヒョウモンモドキです!

  
というわけで、久しぶりの吉備地方の個体群をバシバシと撮影できました。
やはり但馬の個体群に比べるとサイズ的には一回り以上大きくて見ごたえがありますね♪

  
というわけで、みんなでウハウハいいながら撮りまくりましたが、結局この日は
見つかったのは4匹だけ。なんとも心もとない状況ですね。
「ここでは私は新鮮な個体しか見たことがないんです」という調査員の言葉にものすごく
ドキッとしたんですが、よく考えると私もここでボロに逢ったことがありません。
それだけ密猟者が多いということを示すのでしょうから、なんとも寂しい限りです。
カノコソウを食草とする個体群は、現在はこの地区のごく限られた範囲にだけ本当に細々と
生き残っているだけの状況です。末永く、この可憐な蝶が舞う姿を見るためにも
蝶屋のみなさんの保護活動への協力と採集の自粛を、強く強くお願いいたします。

  
さて、大満足しての帰りがけ、ムシャムシャと花をむさぼり食ってる幼虫(左)も発見。
スズメガ系に見えるけど種類は…誰か教えてくださいまし。
#ホウジャクの幼虫だそうです。そういえば食ってるのがカワラマツバなんですね。
んでその後、美味なるソバをいただいて、とりあえず解散となったのですが、
残り時間でもう少し遊ぶかというyamaさんのご提案に乗って、タバコ(右)が
怪しく咲き乱れる雑木林で最後のゼフトライアル。

  
でも、ウスイロオナガシジミ(左)が降りてきてくれたくらいで、あとは
ゼフは高くを舞うばかりで降りてくれず。一度だけクロミドリシジミが目の前に降りたけど
シャッターを押す寸前に勢いよく梢まで舞い上がりやがりました。
草むらの中では、小さなヘリグロチャバネセセリ(右)にも遭遇。

  
草地にはキハダカノコ(左)も何度も登場しましたが、よく考えると関東ではレア物なので
関東勢の2人は大喜びでバシバシ撮ってました。最後にクロミドリシジミ(右)が登場するも、
結局この高さからは降りてくれず、最後のゼフトライアル終了。

  
さらに一泊して海沿いを攻めるという一寸野虫さん&真神ゆさんと別れて、
日没までの僅かな時間、近くの石灰岩地を尋ねてみることに。
期待していたチトセカズラ(左)は花の片鱗も見つかりませんでしたが、
ナガバヤクシソウ(右)は早くも花芽をつけた株がありました。

  
ちょっと嬉しかったのは、かなりの大株があった大珍品シラガブドウ。
花がちょうど終わって若い実をつけ始めたというところでした。花盛りの頃も撮りたいな。

  
さて、ついでにキビクロウメモドキのある場所まで移動すると、ここでいきなり
結構な雨に。まぁ今まで良くもったというところだしナ。
ついでだからと丹念に枝を探してみましたが、ベニモン卵は見つからず。

  
結構驚いたのは、この場所でも見つかったタイシャクカラマツ(左)。
このあたりにあるということは知られているのかしらん?
岩場にはシロバナニガナ(右)も咲いていて、最後まで楽しめた一日でした。

ということで、2日目も大興奮に濃密な一日となったのでした。
いやはや、こんな素敵でウハウハなのは久しぶりです。
まぁ、一寸野虫さん&真神ゆさんの最大の目的であった両モドキも
無事に見れたし、ゼフや蛾のオマケもあって、一応大役は果たせたかな?
とはいっても、案内してるはずがこんなに嬉しい新発見だらけだなんて、
こんな機会をいただいた一寸野虫さん&真神ゆさん、
そしてお誘いいただいたTODさん&Ashさんに深く深く感謝ですm(_ _)m
特にこの日はなんといっても、ホソバミツモンケンモンからスタートですから豪華すぎ☆
ゼフも結局いろいろ見れて、2日間で都合11種みたということが発覚。
というか前日の但馬&播磨を合わせると…わわ、週末15種です。すごいなぁ…
やはり、今回力一杯感じたのは、ヒキの強い方々とご一緒すると
成果が段違いですね。探す目も増えるし、待ってる間も楽しいし。
よろしければ、またアレコレと、みんなで突撃ツアーを企みましょう(>_<)!


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