但馬ゼフ挑戦〜&兵庫県縦断〜 09.6/19

<2>三川山周辺 続き

  
さて、それでは再び山麓の方に遊びに行ってみよう、ということで山を下ってみると
途中で予想外にアイノミドリシジミを発見。まだ早いのかと思ってましたが
2♂がブンブンテリ張ってました。ちょいと遠かったけど。
これでゼフのハイシーズンもスタートですね。来週が楽しみだ♪

  
山麓では、予想通りにメスアカミドリシジミにも遭遇。
一度比較的近くに登場した個体(左)は、目を放した隙に飛んでしまったのですが、
Aさんがこれまた遠くの見にくい場所に隠れている個体を発見。
しばらく追っかけていると、遠くで一度だけ開翅(右)してくれましたが遠すぎて…
それでもこの場所のメスアカは初めて出会えたのでなんとも嬉しい時間でした。

  
さらに別の場所に移動してみよう、ということになって歩いていくと、
ふいに道端にミスジチョウも登場。ちょこまか歩き回ってロクに撮らせてくれませんでしたが
なんとか証拠写真はGETできました。嬉しい出会いの続く日ですね。

  
ついでに近くの沢に立ち寄りますが、期待していたサナエトンボ系は皆無。
ただひたすらミヤマカワトンボが飛びまくっていました。
来週くらいにはあれこれ追加も出るんじゃないかな、と今から期待しちゃいます。

  
さて、Aさんに面白げなポイントをご案内いただきますが、期待していた
某蝶は登場せず。そのかわり、ゴマダラチョウが登場して、産卵ポーズを何度か
披露してくれました。ちなみに後で見たけど卵は見つからず。ポーズだけ?

  
さらに予想外の出会いもありました。ウラジロミドリシジミです。
このあたりでこいつに出会ったのは初めでなのですが、よくみるとナラガシワも
点々とある場所なんですね。これは探求の幅が広がりそうで楽しみですゾ♪
といったあたりで、完全にタイムアップ。本来は朝一トライアルだけで播磨の方に引き上げる
予定だったのに、ついつい楽しみすぎてこんな時間になっちゃったもので…

  
でも、途中で昨夜に確認しておいたイナモリソウの谷には立ち寄りました。
でも、悔しいことに夜のうちに確認しておいた群落は、この時点で全部しぼんで
いやがったんです。こんな格好なのに一日花なのかよ〜〜!
嘆きつつ、それでも咲き残っていた花達をバシバシと撮影。

  
よくみると、花弁が5枚の株(左)に混じって、6枚の株(右)もありました。
いずれにせよ、イナモリソウは今まで縁のなかった花だっただけに嬉しい出逢いです。
次回は、群落で咲き誇っているところを撮ってやるぞ〜!

  
周辺を見渡すと、面白げな花(左)も発見。名前はなんだっけ?
ユクノキ(右)も大満開に咲いていたりして大満足し、大急ぎで播磨地方へ
引き返しますが、道を間違えたり、播但道でえらくノロいトラックの後をチンタラ走る
羽目になったり、ようやくトバせるようになったと思ったら隠れていたパトカーに
切符切られるハメ(!)になったりして、到着時刻はさらにずれ込んだのでした。トホホ。

<3>播磨地方某所

  
さて、ヘロヘロになりつつ到着したいつもの湿地では、ここんとこの猛暑のせいか
イシモチソウ(左)は花もすっかり終わりましたよという風情。
ノギラン(右)が花芽を伸ばし始めているのも印象的でした。

  
さて、ヒメヒカゲはというと、すでにボロの♀ばかりが見つかる状態。
さすがに成虫の季節は終盤ですねぇ。
そのなかでも比較的マシな個体を2枚ほど掲載しますが、残りはほとんど大欠け状態。
もちろん、ほとんどの個体がマーキングしてあって、さすがだなぁと
感嘆することしきりでした。私も数個体追加でマーキングしてみたり。

  
ぴかぴかのオオチャバネセセリ(左)も登場しました。
湿地の草間には、サラサリンガ(右)もこっそり隠れていてちょっとビックリ。

  
ウラナミジャノメ(左)も登場しましたが、こちらもほとんどはボロボロ個体。
開翅(右)も披露してくれましたが、頑張ったのネェと同情したくなる様相です。

  
面白かったのは、何箇所かで見つけたイシモチソウの残骸(左)。
水気の少ない場所だったのでしおれてしまったのかもしれませんが、これまた
なんともいえない風情がありますねぇ。
シャシャンボ(右)があちこち咲き始めていたのも嬉しい発見でした。

  
コモウセンゴケ類(左)も、もうほとんど終盤戦という雰囲気。
かわりに、小さなミミカキグサ(右)が咲き始めていました。いつの間にか
季節は移ろっていくんですね。面白いものです。

  
さらにウロウロすると、ミドリシジミも登場。ちょっと高めの撮りにくい場所
ばかりに登場したのですが、粘れば開翅もあるかなぁと思っていたのに、どちらも
しばらくしたら梢高くに飛び去りやがりました。むむ、残念無念。

  
さらにうろうろすると、素敵な出会いがありました。交尾中のウラナミジャノメです。
それもこいつらは比較的鮮度が良い個体じゃないですか〜!
ということで大喜びで追い掛け回してバシバシと撮影。やっぱりこの場所は面白いですねぇ。

  
かわいらしいハラビロトンボ(左)はこの日も何匹か飛び回っていました。
さらに場所を変えようと移動していくと、途中でベニバナセンブリ(右)にも遭遇してビックリ。
しかし、お次に来訪した場所ではヒメヒカゲは見つかりませんでした。
かつては多産地として有名だった場所ですが、どうやら環境変化と採集圧の
ダブルパンチで消滅の憂き目にあったようです。
小規模な産地は何箇所もこうやって消えてきたようです。どうぞ改めまして
蝶屋の皆様の、保護へのご理解と、採集自粛へのご協力をお願いいたしますm(_ _)m

さて、ここで最後にもう一箇所、今年の最重要目標ということで狙っている
キイロヤマトンボのポイントへ移動。すでに到着時には薄暗くなっていたのですが、
なんと先週もお会いしたM氏が川の中で頑張ってらっしゃいまして
「ありゃ、今日は3時ごろはよかったのに夕方になってからダメなんだよ〜」
え〜、そうなんですか〜(ToT)
その後、話をしているうちに一度だけキイロヤマが登場したものの一瞬で消えて
チャレンジするチャンスすらナシ。トホホのホ。
その様子を見たM氏は、いたく哀れんでいただいたようで、三角氏を取り出して
「今日捕ったやつだけど1匹わけたげるよ」 マジっすか!

  
というわけで、他力本願で憧れのキイロヤマトンボを撮影できたのでした。Mさんに多謝。
(当時はもう暗かったので、こちらは翌朝に撮影したヤラセ写真です)
これで何が嬉しいって、とりあえず近畿産のトンボは全種類撮影したことになるんですよ!
でも、今シーズン中には自力捕獲した個体で再度撮影したいと思います☆

というわけで、縦断というムチャした割に楽しい一日でした。
さすがにゼフ三昧ウハウハとは行きませんでしたが、Aさんのおかげで
かなりの種類に出会えたの嬉しい限りです。
いろいろとご案内いただきまして本当にありがとうございましたm(_ _)m
てか、お会いできてなかったら朝一の空振りばかりの時点で引き上げてましたし(笑
やはり但馬のゼフ詣では楽しいもの。
今年もまだきっちり撮影できていない種類を狙って、何度か挑戦しなきゃですね。
周辺の花でもまだ逢えていないものもたくさんあるし、
前後の街灯めぐりも、蛾にはまりつつある我が身としては楽しいし、
やはりいつ行っても楽しいなぁとつくづく感じます。
それと同時に播磨の底力も魅惑的なんですから、南に行くか、北に行くか、
しばらくは悩む日々が続きそうですね。
うむむ、なんたる贅沢な悩みなんだろうかしらん♪


次⇒

topへ⇒