禁断の裏技〜出勤日がさがさ団〜 09.6/17

この日は、禁断の裏技に挑戦してみました。
題して「出勤日がさがさ団」(笑
読んで字のごとく、出勤日の前後昼休みを使っての挑戦なわけです。
というのは、自宅から約40分の場所にゼフの豊産地を知ってしまったからなのですが
うっかり計算してみると、5時に出て一叩きして、7時に引き上げれば充分出勤できる!
気付いてはいけない事実に小躍りしつつ、早起きして到着すると予想以上の成果。
さらに昼休みや帰路のちょい立ち寄りでも予想以上の成果が続き、
なんともメッチャ濃厚な一日となってしまったのでした。
うむむ、これは知らなくてもイイコトを知ってしまったような気がするぞ……

<1>播磨地方某所

  
というわけで、早朝まだかなり早い時間でやってきた自宅から40分の山麓。
ドキドキしながらナラガシワの木を叩くと、初手からヒラヒラと舞い降りてきたのは
ウラジロミドリシジミじゃないですか!それも結構多数。
というわけで、♀(左)、♂(右)ともにかなりの数が見れてさっそく小躍り。

  
周辺のオニグルミの葉裏では、クルミハムシの羽化殻(左)がずらりと並んでます。
こりゃまた壮快な、と思いつつ近くを見ると、そこにはオニグルミノキモンカミキリ(右)が
ちょこんと鎮座していたのでした。これもこの場所に多産すると聞いて
楽しみにしてはいたんですが、こんなにあっけなく出会えるなんて!

  
その後も数匹のオニグルミノキモンカミキリ逢えましたが、これがまた
えらいこと敏感ですぐに飛んだり落ちたりしやがるんです。
まだ相当薄暗かった上に、風で葉が揺れたりもするので、かなり粘っても
こんなのが数枚撮れただけ。せっかくのチャンスだったのに〜。

  
ちなみに、葉裏ではヘイケボタル(左)もかなりの数を見ることができました。
近くには面白そうなテントウムシ類の蛹(右)もありましたが、これはなんて種類なのかな?

  
ヒロバカゲロウ類(左)も鎮座ましましていました。えらく小型で色の薄い
カマキリ類幼虫(右)もみつかりましたが、こちらもまた正体不明。

  
かわいらしいツバキシギゾウムシ(左)にも出会えました。
薄暗い木陰では、クロコノマチョウ(右)も発見。ここらにもいるんですねぇ。

  
林の中には、イヌセンボンタケ(左)もありました。相変わらずものすごい数だ。
流れには、アオハダトンボ(右)が何匹も舞っていたのもまた予想外。

  
よくみかける派手なガガンボ類(左)の交尾個体にも合えました。
さらにうろうろすると、アカシジミ(右)にも遭遇。シッポがないけど。

  
さらに離れた場所でバシバシすると、今度はヒロオビミドリシジミが多数舞い降ります。
というわけで、♀(左)、♂(右)ともに無事に撮影成功。
昨年まで地元のポイントを探しあぐねていたのがウソのようです。

  
ウスカワマイマイでいいのでしょうか?面白い模様のマイマイ類(左)もいましたし、
久しぶりにお会いするヤホシホソマダラ(右)にも逢えちゃいました。

  
さらにバシバシすると、ウラジロミドリシジミ(左)、ヒロオビミドリシジミ(右)ともに
いい感じの個体が降りてくれ、同時に朝日が差し始めたのでドキドキしつつ待機。
しかし、タイムリミットギリギリまで粘ったところで、どちらも開翅せずに
樹上に飛び上がってしまい、早朝の部は終了となったのでした。

  
さて、そのまま出勤してお次のトライアルは昼休み。
弁当を3分で食べ、近くの河原まで繰り出すと、結構いい感じに咲いている
ヒトツバハギ(左)を発見。羽化直後のオジロサナエ(右)も登場します。

  
そして!あっけなく出会えました、キイロサナエです。
昨年地元で初めて出会った時には感涙したものですが、今回は複雑な気分。
というのは、今回のこの場所、自元に帰ってきたときから一番通い詰めていたフィールド
なんですよね。この時期にも何度も来ていたはずなんですが、
このあたりのキイロサナエは胸側の帯が切れない個体がほとんどだということに
全く気付かず、ヤマサナエしか出ないなぁと思ってたんです。
んで、今冬のヤゴ捕りでキイロサナエのヤゴが捕れて仰天したのですが、
やはり成虫も出ちゃいました。まぁ、不勉強といえばそこまでですが(^^;

  
気を取り直してウロウロすると、グンバイトンボ(左)も登場。
羽化直後らしきセスジイトトンボ(右)も登場してくれたりしました。

  
川辺には、オニルリソウらしき株(左)が気の早い花をつけていました。
近くには、こちらは何気にお初のヒナギキョウソウ(右)があってビックリしたり。

  
さらに驚いたのは、小さな湿地にいきなり飛び込んだトンボ(左)。
なにげなくデジカメを向けると……え、こいつはサラサヤンマ♀じゃないですか!
こちらも地元で見るのはお初でビックリ仰天。しかし、こんな
河原のなんでもないくぼ地に産卵するんですネェ。今度幼虫探してみよっと♪
ちかくには、クビグロクチバ(右)も登場してくれました。

  
さて、さらに時間は変わって終業時間後。この日は定時で帰れたので
そのまま別の河原に行くと、目の前にいきなりヒメキマダラセセリが舞い降り、
目の前で産卵。その時にはデジカメが間に合わなかったのですが、
あとでかわいらしい卵(左)を撮ることができました。
近くには、ニワウルシ(右)も地道な花をつけているのを発見。

  
道端の倒木を見ていると、なんかえらく色鮮やかなハチ類(左)が登場。
見ていると何匹か飛んでいましたが、こいつは寄生蜂の類なのかな?
近くには何度見ても色鮮やかなラミーカミキリ(右)もたたずんでいます。

  
足の太くてズン胴の、なんともいえず面白そうなプロポーションのハチも発見。
ついついバシバシと何十枚も撮ってしまいました。こんだけ特徴的だから
すぐに名前がわかると思ったのに、結局調べきれず。誰か教えてください〜!
その後、そろそろ出てるだろうキマダラモドキを探すもこちらは空振り。
それでも充分に密度の濃すぎる出勤日トライアルとなったのでした。

というわけで、実に濃密な出勤日でした。
あ、最近一部の方に誤解が広がっているようですが、一応ワタクシは
平常時はサラリーマンやってるんですよ、これでも。
(もっとも一人前に仕事やってるかといわれると自信ありませんが…)
しかし、今回の発見は本当に禁断のワザですね。
ちょっとし−ズン的に遅めだったようなので今年はもうやめとこうと
思っていますが、来シーズンは何度も挑戦しちゃいそうです。
近くにはゼフ以外にも面白い場所も何箇所もありますし、早朝トライアルで
遊べてしまうならば行きたいところは結構あるような…
ヤバイ、そんなことしていると寝不足で仕事にならない日が増えるぞ(笑
やはり知らなくてもイイコトを知ってしまったような気がします。
ま、そこに自制心が働くようでしたらこんな行動パターンを示していない
わけですから、来年は乞うご期待というとこですかね(笑


次へ⇒

topへ⇒