大雨の但馬で〜意地っ張り特攻〜 09.5/17

この日は、朝っぱら目覚めるとすごい大雨の音。さすがにコリャどうしようもないや。
幸いにもウスイロの作業も前日に全て終わっていたし、たまにゃ一日休みもいいかなぁ
などと密かに思っていたのですが、メンバーの方々に
「これくらいの雨ならどっか行くんでしょ」「『雨でも特攻してよかった』とか書くんでしょ」
などと口々に言われちゃいまして、ひくにひけなくなったのでやっぱり特攻(笑
最初はどうしようもないどしゃ降りでバカバカしくなりましたが、
午後からはなんとか小雨に落ち着いたものの、最後にトんでもない
無駄足を踏んだりして、結局よく分からない一日。
残念ながら今回は『雨でも特攻してよかった』にはならなかったみたいです(笑

<1>ハチ高原周辺

  
というわけで、最初にやって来たのは棚田(左)のある場所。
雨の棚田もいいなぁと思いましたが、撮影しようと思ったら、雨どころか横殴りの豪雨に
なって、どうしようもないのでギブアップ。周辺にあるオキナグサ(右)も、
嵐のような雨風に揺れるばかりで、どうにもこうにも撮りようがありませぬ。

  
うろうろすると、林縁にはシャク(左)が大満開に咲いていました。
小さいけど清楚な雰囲気のクルマムグラ(右)も多数確認。

  
お次にやって来たのは、ミツガシワの自生地。でも、やっぱり今年もタイミングと
しては遅かったようで、ミツガシワはすっかり実(左)になってました。
湿地には面白そうなスゲ系の花(右)がありましたが、ハリイとかの仲間かな?

  
近くの民宿脇では、キレンゲツツジ(左)が見事に大満開でした。
そして、あちこちにハルザキヤマガラシ(右)があったのもちょっとした発見。

  
他の民宿脇にいくと、期待通りヤマシャクヤク(左)も咲いていましたが、
明らかに終り賭けという風情で、ほとんどの株は実(右)になってしまっていました。

  
ルイヨウボタン(左)も同じ場所にありますが、こちらも少し遅い雰囲気。
近くでは、いい感じに大満開のサンショウ(右)も発見♪

  
さらに移動してうろうろすると、イイ雰囲気のミヤマキケマン(左)やら、
これまた大満開でお見事な雰囲気のミズキ(右)やらがみつかります。

  
あちこちで咲いていて綺麗だったのはナナカマド(左)。
道端の崖には、イワシモツケ(右)も大群生してましたが、暗いし風で揺れるし…
#イブキシモツケとの指摘をいただきました。イワシモツケは兵庫にはないそうで。

  
思いついて、前々から一度行ってみたかった氷ノ山の登山道まで足を伸ばすと、
渓流の上にはキセキレイのかわいらしい幼鳥(左)がウロチョロしてました。
おもわずカメラを向けると、次に登場したのは、なんとカワガラスの幼鳥(右)。
このあたりだといろんな鳥が繁殖中なんだなぁと思いつつ歩きはじめると、
周辺のアチコチからアカショウビンやらジュウイチやらの声が降ってきて大興奮♪

  
植栽だと思いますが、ベニサラサドウダン(左)もありました。
歩き初めると、林縁にはイチリンソウ(右)も結構ありましたが、さすがに雨でペシャンコ。

  
歩いていくと、いい雰囲気の滝(左)にも出逢えました。そのあたりには、
ウワバミソウ(右)がアチコチに群生していて、晴れてたらトンボも面白そうな雰囲気。

  
沢沿いにはコンロンソウ(左)もポツポツとありました。こいつは雨にも映えますな。
沢沿いには、ヒロハツリバナ?(右)も発見。普通のツリバナよりも大柄で
花が緑色なあたりで判断しましたが、あってるかは自信ナシ。
#これは普通のツリバナだそうです。ヒロハツリバナは兵庫に産しないそうで…

  
さらに登っていくと、道端にルイヨウボタン(左)がポツンと咲いていました。
えらく立派なキタヤマブシ(右)も群落が多数あって、秋にまた来たくなります。
#サンヨウブシとの指摘をいただきました。ガイドブックを信用しちゃいけませんな(笑

  
ニリンソウ(左)もかなりの群落がありましたが、やっぱり濡れ細ってました。
ブナ(右)も花が終わりたてという風情の株がすぐ目の高さで見れたりとか。

  
イワカガミはちょっと時期が遅かったようで、ほとんどが実(左)になって
いたのですが、探すと1株だけまだまだ花盛りの株(右)も見つかりました。

  
さらに登っていくと、チゴユリ(左)なんかも登場しますが、このあたりから湿気で
レンズが常時曇るようになります。こりゃぁ難儀だなぁ。
そうこうするうちに、地蔵堂(右)に到着。もっと近いのかと思っていたのですが、
よく考えると結構登ってきちゃったもんだなぁ、とビニール傘の下でそっと溜息。

  
そのままでは悔しいということでさらにウロウロすると、ここでもルイヨウボタン(左)を発見!
アップ(右)でみると、なかなか面白い雰囲気ですよね。ちなみに、この頃には
再度かなりの雨になっていて暗く、これ1枚撮るだけでえらいこと四苦八苦しました。

  
くらい林の中にはムロウテンナンショウ(左)も咲いてました。
かわいらしいヤマエンゴサク(右)も咲いていたり、やはり雨の中でも出会いは続きます。

  
相当嬉しかったのは、小さな沢沿いにあったタチカメバソウの群落。
少し時期が遅めだったようでヒョロヒョロと長くなっていましたが、それでも満開状態は
かなり久しぶりなので小躍り。暗くてロクに撮れなかったけど…

  
さて、このあたりはヒョウノセンカタバミの多い場所ということになっていたので
それっぽいのを探しますが、みつかるのはミヤマカタバミばかり。
しかもほとんど花が終わっているんです。かなり期待していただけに残念無念。


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