懐かしい場所で〜源流祭2009〜 09.5/10
この日は、1年に1回の懐かしいイベントに参加してきました。
そう、毎年恒例の「鶴見川源流祭」です。
鶴見川源流ネットワーク主催のこのイベント、この日は前日の所用が遅くまで
かかったため、朝一発の日帰りになってしまいましたが、
それでもこれだけはなにがあっても欠かすわけに行かないのですヨ。
というわけで、懐かしい方々と、懐かしいフィールドに挨拶してきた一日。
昨年は雨天中止という悲しい展開だったのですが、
この日は久しぶりに汗ばむほどの天気で、しっかり楽しめた一日でした☆
<1>小山田緑地周辺 |
というわけで、始発新幹線に飛び乗ってやってきたのは、会場の小山田緑地周辺。
顔出す前に少し周辺をうろつくことにして、近くの谷戸を歩いてみると、
あちこちにカントウタンポポ(左)が咲いていたり、いい色合いのウグイスカグラの実(右)
があったりと、初手から面白い出会いが続きます。
道端にはカラスビシャク(左)が群生している場所もありました。
そして、えらくご立派なマムシグサ(右)も発見。面白い色いの株やね。
林縁を歩くと、新鮮なコチャバネセセリ(左)なんか登場。
オカタツナミ(右)があちこちに咲いているのも、なんとも嬉しくなりますよね。
後部中のコミスジ(左)も姿を表しました。そして、いつものマル秘ポイントでは、
ムカシヤンマの羽化殻(右)も発見。健在を喜びましたが、
その後しばらく探すも、成虫の方は全く登場してくれませんでした。
そのかわり、今年もタマノカンアオイの大株(左)を発見。
花のアップ(右)を見ると、何度見ても独特の風情ですよね。面白いもんだ。
近くには、マルバウツギ(左)も立派な株がありました。よく見ると、小さな蜂(右)が
何匹も飛来していましたが、これが高名なウツギヒメハナバチなのかな?
さらにウロウロすると、ヤマサナエ(左)が姿を表しました。
面白かったのは、湿地で見つけたシュレーゲルアオガエルの卵(右)。本来は
地中に産むはずですが、なんの間違いか地表に流れ出ていたんです。
よくみると、淡黄色の卵が見えているのが分かりますかね?
小さな小さなアトモンサビカミキリ(左)もあるいていたりしました。
かなり立派なヤマユリの葉(右)もあって、花の時期に再訪したくなって見たりとか。
さて、緑地に到着すると、初手から登場したのはガビチョウ。
毎年ものすごい数が鳴き騒いでいて、増えちゃってるなぁと呆れるものですが、
今年は割と近場でさえずってくれる個体がいたのでバシバシ撮影。
鳥見をはじめた頃、なにの声かわからずに悩みまくった日々を懐かしく思い出します(笑
さて、うろうろすると、ササバギンラン(左)、ギンラン(右)が続けて登場。
やはりこの時期は、この手の小さくて可愛いランがスター選手ですよね。
ヒミツの場所へ立ち寄ってみると、今年もコケリンドウが咲いていました。
それが過去最高といいたくなるほどの株数で見られたので少し小躍り。
衰退傾向かと思っていましたが、いやいや、案外底力があるものです。
もう1つの珍品、ヒロハノカワラサイコ(左)も、今年はご立派な株が目立ちました。
気をよくして会場まで歩いていくと、今年も大満開のハリエンジュ(右)が見事。
会場では、たくさんのスタッフの方がいそいそと準備されていました。
毎年恒例の源流水族館のコーナーでは、今年もたくさんの面白い生きもの達に混じって
婚姻色も鮮やかなカワヨシノボリ(左)や、なんとギバチ(右)まで展示されててビックリ☆
この日不思議だったのは、クマバチ(左)のテリ張りがえらく低くて、あちこちで
地上1mくらいのとこをブンブン飛んでるんです。おかげで我がへっぽこデジカメでも
飛びモノが撮れましたが、どんな理由だったんでしょうかね?
悩みつつ、管理所まで歩いていくと、イイ雰囲気のホオノキ(右)にも遭遇。
林縁では、キンラン(左)やら、ミヤマナルコユリ(右)やらがあちこちにあって
懐かしいフィールドの変わらぬ様子に、不思議なほど心が温かくなります。
コヒロハハナヤスリの芽生え(左)なんてものもみつかりました。
さらに歩くと、まだまだ花盛りのタマノカンアオイ(右)がこちらにもあってウットリ。
かわいらしいマムシグサ(左)もありました。朝見たのとはえらく雰囲気が違うね。
草地には、ナキイナゴ(右)がいくつも飛び交っていて賑やかです。
そうこうするうちに、源流祭は今年も賑やかにスタート。
今年は行政からの支援が縮小されたそうで、テントも各団体が持ち寄っての
開催でしたが、むしろ旧来の手作り感が出てイイ雰囲気になったような。
聞くと、早くも今回で第19回ということで、歴史を感じたり。
そうか、私がここに関わり始めてからも○○年(自主検閲)経つんですね。早いモンだ。
さて、懐かしい面々と四方山話をしつつ、ついでに周辺をウロウロすると、
ナキイナゴの幼虫(左)やら、ヤマハタザオ(右)やら、面白い出会いは続きます。
かわいらしいヒゲブトハナムグリは、今年は会場のど真ん中にたくさん飛来
してくれたので、かわいいベイビーを連れてきたY編集長と一緒に、バシバシと撮影☆
恒例のナチュラリストゲームに混じってうろうろすると、
お食事中のワカバグモ(左)やら、ナナフシモドキの幼虫(右)やらが見つかったり、
この日はショートコースでしたが、ささやかな出会いが続いて嬉しくなります。
交尾中のアオオサムシ(左)も登場しましたが、恋路の邪魔をしたのが気にいら
なかったようで、ひたすら逃げまくるので撮れたのはこんなカットだけ。
最後にフワリとダイミョウセセリ(左)も出現したので、思わず撮りましたが、
よく考えると嬉しいことにお久しぶりの関東型なんですよね♪
そうこうするうちに、鶴見川源流祭もニギヤカに閉幕の時間を迎えましたが、
今回は最後に皆で源流の歌を歌うという新展開で幕引きという
面白い展開になりました。これはこれでいいカンジですね。
というわけで、今年も楽しい一日でした。
久しぶりのドピーカン、気持ちのいい空模様の源流祭でしたし、
いつもどおり懐かしい顔々と、懐かしい自然に挨拶できて、
本当にじっくりと満たされた時間。
やはりこのイベントは、いつまでも遊びにこなきゃいけませんねぇ☆
んで、この日もこの後、恒例の懇親会に参加し、学生スタッフさんがずらりと並ぶ中、
「もう平均年齢押し上げる側になったなぁ」などと寂しいこと感じつつ(笑)、
呑んで騒いで大騒ぎを繰り広げ、いつも通りのK教授の大暴走を眺めて
これだけでも高い交通費を払って日帰りできた甲斐があったものだと感涙し、
その勢いでさらに呑んでしまって、新幹線でグッタリと爆睡しながらの帰宅なったのでした(^^;)
いやぁ、いつ行ってもやはり楽しい場所です。
来年も以降も必ず行きますので、どうぞみなさん、ヨロシクです♪
ちなみに、今回の会場、小山田緑地を初めとした鶴見川の源流部には
通う度にビックリするような底力のある自然が残っています。
鶴見川源流ネットワークのHPにはいろんなイベントが掲載されていますから、
一度遊びに行くことを、ぜひぜひオススメしちゃいますぞ☆