夏日の播磨で〜体力切れな日〜 09.5/9

<2>たつの市周辺

  
さて、移動してきたのは地元たつの市周辺の川辺。
山すそを歩くと、ウツギ(左)がかなり大満開に咲いていました。ふと見ると
道端に、かわいらしいトビナナフシ類の幼虫右)も発見。ニホントビではなさそうな?

  
このあたりの川は、一面がひたすらオランダガラシ(左)の絨毯になっています。
そのなかに混じって誇らしげに咲いているのは、オオカワヂシャ(右)。帰化植物天国だ。

  
うろうろすると、ダビドサナエ(左)やら、タベサナエ(右)やらは飛びましたが、
それ以外の面白いサナエ類はここでも空振り。ヤゴはたくさん捕れるのになぁ。

  
浅瀬には、ミズハコベ(左)がアチコチに咲いていました。
面白かったのは、湖畔の樹でみつけた、不思議な模様の蛾の幼虫(右)。シャクガ系だと
思うんですが、いわゆるシャクトリムシ風に、体を前後に縮めたり伸ばしたりする歩き方
ではなく、体の前後どちらかを支点にしてヒョイヒョイッと真横に移動していくんです。

  
なんかえらく面白い模様の蛾(左)もいました。
そして、ちょいビックリしたのは、なにげなくちぎった草の上に鎮座していた
ダニの仲間(右)。ご立派な体格ですが、うっかりしてたら噛まれてたかもしんないかな?

<3>船越山周辺

  
さて、一息ついたので急いでやって来たのは佐用町昆虫館。
メチャクチャいい天気だったので、さぞかしお客も多かろうと思っていたのですが
到着してみると「今日はお客さん少ないんですよ〜。みんなGW疲れですかね〜」とのこと。
そんでは、ということで館の周りをうろうろしてみると、
ヤマブキソウ(左)やら、すっかり花の終わったヤマシャクヤク(右)やらが見つかります。

  
キエビネ(左)もありました。これはいったいどういう由来でここにあるんだろう?
んで、この場所ならではのシダ、ルリデライヌワラビ(右)も植わっているということを発見し
ちょっと小躍りしてみたり。いやはや、毎度ながら実に濃い空間です。

  
ちょっとボロボロでしたが、ムラサキシジミ(左)がそこらを飛び交っていました。
館に戻ると、学生スタッフが捕ってきたという地元産タガメ(右)が何匹もストック
してあってド肝を抜かれました。いやぁ〜、さすが、スゴい実力だわ。

  
飼育展示の水槽を見ていると、タイコウチなんかの入っている水槽に怪しい物体を発見。
……これ、タイコウチの卵じゃないですか!
というわけで、大喜びでバシバシと撮影してみたりとか。いやはや、面白い発見が
続く空間ですねぇ。もうしばらくしたらニョロニョロと幼虫が脱出するところが見れるかな?

  
館の周辺を再度ウロウロすると、面白そうなキリガ類(左)を発見。
ツマグロヒョウモン(右)もフワフワと飛んでいたりします。

  
スタッフの方が展示用にと持ち込まれたのは、オオムラサキ(左)と、
ゴマダラチョウ(右)の幼虫。これはまた面白いもんつれてきましたなぁ!
近日中にこの幼虫を使った面白い企画をやるということで、その準備ということでした。

  
そういえば、袋がけで飼育中の個体もいたよなぁということで見にいくと、
こちらのオオムラサキ幼虫(左)は、早くも緑色になってました。
面白かったのは、すぐ側にテングチョウの弱齢幼虫(右)も何匹かいたんですよ。
大きなケージの中での飼育なんですが、どこから入り込んだもんなんでしょ?

  
さらにうろうろすると、サカハチチョウ(左)蛾出現したり、これまたお見事な色合いの
ニホンカワトンボ(右)が出現したりしました。この館は子どもと昆虫のふれあいの一貫として
昆虫採集も積極的に薦めていますので、私もたまにゃということで備品の網を
持ち出してみたんですが……いざ網を降ってみると、ほとほと呆れるほど空振りしまくり。
結局1匹も撮れずにGive Upしたのでした。慣れんことはしちゃいけないなぁ(笑

  
そうこうするうちにお客さんが少し多くなってきたので、スタッフの方が
枯れ竹(左)からのカミキリムシの割り出しという面白い技をお客さんに披露。
大人から子どもまで真剣に見入る中(右)、ナタで竹を割っていきます。

  
んで、その成果はというと、見事に数匹のベニカミキリ(左)が出現。
幼虫(右)も出現して、子ども達も大騒ぎの楽しい時間となりました。個人的には、
枯れ竹の中が、大量の食べ屑で埋まっていたのが少し印象的。
ってか、こんな固くて味気のなさそうなモン食って成長するって、スゴい話ですよね。

  
その後、館の周辺で捕獲されたというマイマイカブリ(左)が展示されていたので
バシバシと撮影。顔のアップ(右)を見ると、やっぱり独特の雰囲気ですよね〜。
その後も、お客さん達の相手なんかしているうちにズンズンと時間は過ぎ、ふと気付くと
予定していた撤収時間をはるかにオーバー。所用方面大遅刻で、冷や汗をかいたのでした(笑

というわけで、体力切れながらそこそこ遊べた一日でした。
雪彦山系ではあまり成果もない感じで、密かに期待していた大珍品の花はおろか、
よく考えればスギタニルリも1匹も見ないという結果でしたが、
午後からの昆虫館がかなり楽しかったから、まぁいいかな。
何度も宣伝しますが、やはり、「佐用町昆虫館」は、見所満載です。
スタッフも凄腕揃いですから、是非是非一度遊びにきてくださいね♪
必ず、たくさんのビックリに出逢えることを保証しますよ〜☆
しかし、個人的には一番この日驚いたのは「体力切れ」の一幕かな(笑
まぁ、全力疾走で遊びきったGWから数日しかインターバルがないわけですから
当然といえばそうなんですが、こんなに足腰にきてるとはビックリでした。
さすがにもう若くないのネェ、と実感しつつ、諦めるのも悔しいから
もうしばらくはムチャして過ごすことにしよう。うんうん。


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