Boninの島へC〜悪あがきな日〜 09.5/4

<3>小笠原・母島 続き

  
うろうろすると、地味な蛾のウスオビクチバ(左)にも逢えました。
残念ながらこいつも広域分布種なんですね。
このあたりにはカタマイマイ類の殻(右)がやたらめったら落ちています。

  
ウスベニニガナ(左)もあちこちに群生していましたし、
なかなか名前のわからなかったタケダグサ(右)も一面に咲いている場所がありました。

  
なんか雰囲気の違うヤツ(左)もありました。コバナムラサキムカシヨモギ?
あたりに広がる青々とした海へ広がる砂浜は思わず見惚れるほど美しすぎます。
今回は陸上に徹したけど、いつか再訪した時には少しだけ泳ぎたいな。

  
海岸では、ハマナタマメもあちこちにみられました。
こいつとハマヒルガオのピンクは、なぜか不思議なほど白い砂に調和しますね。

  
オオハマボッス(左)もあさよりも少しだけ花がたくさん残った株がありました。
林の中では、ようやく生きてるカタマイマイ類(右)にも遭遇。
え〜〜〜と、図鑑を見る限りでは、コガネカタマイマイかな?

  
少し見晴らしのいいあたりに登ると、なんともいえぬ絶景があたりに広がります。
いやぁ、こういう景色はボケ〜ッといつまでも眺めたいものですね。
やっぱり小笠原は2航海で来たいものです。かなわぬ夢ではありますが。

  
そのあたりには、エノキアオイ?もたくさんありました。
面白い場所だなぁと思いつつ、とりあえずさらに別の場所までバシバシ走り回ることに。

  
お次の場所では、ここにはいそうだ!と霊感の働くようなオガサワラススキの群落(左)も
ありましたが、ここもまたただひたすら強風にあおられるばかり。条件が悪いぞ〜。
近くでは、ヤロードの面白い形の実(右)も見ることができました。

  
悔しいので、さらに昨日行った山道を歩いてみることにすると、
あちこちにきれいに咲き誇ったデリス(左)が大満開。オガサワラモクマオ(右)もあります。

  
湿地では、オオアブラガヤ(左)がポツポツ咲いていました。
そして、けっこう仰天したのは、いきなり登場したアサギマダラ(右)。
愛想なく飛び回ってこれ1枚しか撮れませんでしたが、ここには少なくとも定着は
してませんから、ある意味オガサワラシジミよりも珍しいものを見たのかもしれませんナ。

  
小さなダムには、一面にマツモがのさばっていました。
グッピーらしき小さな魚が泳ぐのも見えましたが、すでに日が陰ってしまって
いたからか、期待してたトンボは皆無。とほほ。

  
オガサワラリュウビンタイ(左)もものすごく立派な株がありました。
チクセツラン(右)もみつけたものの薄暗くてなんとも残念。

  
さらにほ〜っと思ったのがこちら。固有種イモランの実です。
これまた薄暗い場所にありましたが、おもったよりも大型で驚きました。
これなら、花が咲いたときにはさぞかし見事だろうなぁ〜

  
この場所でも、超大盛りのヒノキバヤドリギ(左)がありました。
ウスベニニガナ(右)も一面に咲いている場所が逢って嬉しくなります。

  
ふと気付くと、えらく低い位置にキバンジロウ(左)が咲いていて、
おかげで花のドアップ(右)も撮れました。なんかおしべ多すぎですが、これでいいのか?

  
んで、ココの狙いは昨日見つけておいた花芽をつけたオオバシマムラサキ(左)。
きっと弱齢幼虫くらいいるだろうという読みでしたが、これが相当に根気を詰めて
探しても見つからないんです。食跡か?って感じの箇所(右)はありましたが…

  
そのかわり、葉上で小さな小さな巻貝を見つけました。
大きさ数ミリなので図鑑を見てもよくわかりませんが…多分固有種なんでしょうね。

  
うろうろすると、シマゴショウのえらくご立派な株(左)にも逢いました。
近くでは、また別の巻貝(右)にも逢いましたが…少し大きいけど同じ種類かな?

  
さらに、歩き回ると、花をつけはじめたムニンゴシュ?にも逢えました。
その後も粘ると、オオバシマムラサキは他に数株見つかりましたが、
どの株でも幼虫は見つからず。まだ卵だったりする段階かなぁ?

  
そうこうするうちに、夕陽は全力でアピールしつつ沈んでいき、
かなり山奥まで来ていた私は、ようやくそこに潜む問題点に気付いて大慌て。
当然のように、真っ暗な亜熱帯の森をひたすら歩いて降りるという
実に悲惨な状態になったのでした。いやぁ、怖かったですよ〜(笑
宿に戻っていくと、自動販売機にアメリカシロヒトリ(右)を見つけたりしました。

というわけで、やはりこの日も空振りでした。あと1日かぁ(笑
やはり、幻といわれる蝶が草簡単に見れるわきゃないんですよね。
それでも、この日も全力疾走してオマケも多数。
本命不在でも、久々の小笠原を堪能できたのは本当に楽しい限りでした。
この夜はその後、同宿の女性の案内で、オガサワラシジミの会の代表のU氏と
お会いして、ナイトスポットをあちこち案内していただくという幸運も。
残念ながらヤコウタケも発生しておらず、雲空で星もイマイチでしたが、いろいろと
熱意溢れるお話を聞けたのが本当に楽しかったです。
「父島はリゾートで生き残っていくんだろうけど、母島は規模的にそれはムリだから、
これからは環境回復とかを進めてその方面でやっていくしかないと思うんだよ」
というセリフが印象的。精力的な活動をされている氏ならではの言葉ですね。
Uさん、本当にありがとうございましたm(_ _)m


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