Boninの島へD〜夢を残して〜 09.5/5
この日は、小笠原旅5日目。ついに母島ですごす最終日なのです。
船は10時に出発するので、時間もほとんどありませぬ。
あとは合計27時間の、現実への帰路が待っているばかりです。
サッカーで言えばロスタイムというヤツですが、そんなラストチャンスに限って、
この日はなんと朝っぱらからきっちり雨なんです。もう笑うしかないですね。
それもな〜んと、台風1号とやらが近づいてきた影響だという話。
「1号」なんてものは自分とかかわりのない世界だと思ってましたけど(笑
それでもギリギリまでやっぱり全力疾走で走り回った1日。
さてさて、幸運の女神は最後に微笑むのか否か?
<1>小笠原・母島 |
というわけで、早朝に目覚めて歩き出すと、すでにこんな曇天(左)でやがるんです。
これは厳しいぞぉと思っていると、スゴイ至近距離にシチトウメジロ(右)が登場。
街中をムナグロ(左)が歩いていたりもしました。
後で気付きましたが、この個体はえらく黄色味が薄いですね〜。
もしかして大珍鳥アメリカムナグロだったりして。んなわきゃないか(笑
イソヒヨドリの幼鳥(右)はこの日も元気で、賑やかに餌をねだっていました。
道端でなにかを狙っているイソヒヨドリ(左)がいたのですが、獲物の方が
気になって近づくと、帰化種のワモンゴキブリ(右)でした。やっぱここにもいるのね。
しかし、この後しばらくうろうろして、港の標識(左)なんかを撮っていると、かなりの雨に。
大慌てでデジスコを片付けて、大粒の涙。可能性がさらに低まったなぁ。
こんな天気でもグンバイヒルガオ(右)は元気でした。花を開く条件がイマイチ分からんぞ。
ふと気付くと、寄生植物のスナヅル(左)もけっこうな広さにはびこっている場所がありました。
裏ピンになってしまいましたが、面白い形状の花(右)も観察できたり。
さらに海岸をウロウロすると、タツノツメガヤ?(左)があったり、コトブキギク(右)が
一面に咲いていたり、面白い出会いは続きます。
タマナヤガ?(左)も落ちていました。ちょっとボロになった個体ですが。
ツノメガニはこの日も愛想なしで、結局撮れたのは、巣穴に入り込んだ砂を
遠くまで捨てにいたらしき痕跡(右)のみ。これはこれで面白いかな。
調子に乗ってうろうろしていた私は、海亀保護区をなにげなく覗き込んでフリーズしました。
な、なんと、一心不乱に産卵中らしきアオウミガメがいるじゃないですか!
脅かしてはマズイと裏側に廻ると、母亀はちょうど産卵を終えたのか、
勢いよく砂をまきあげてました。こうやって穴を埋め戻すのかな?
それにしても、なにごとにも例外なヤツというのはあるものではありますが、
まさかこんな朝っぱらに産卵している個体がいるなんて思いもしなかったのでビックリ。
さらにウロウロすると、別の場所でも大満開のグンバイヒルガオ(左)がありました。
その中には、小さくしか撮れなかったのですが、イソシギ(右)も確認。
驚いたのは、カツオドリが何羽も湾内で漁をしていたんです。
バサッと飛び込む大胆な漁に感嘆しましたが、雨の中じゃ暗すぎてろくすっぽ
写るはずもありません。今考えれば、湾の外が荒れていたから湾内で漁してたのかな?
それでも必死に何十枚かシャッターを切りました。結果はボロボロでしたけど…
砂浜ではキョウジョシギの群れ(右)もうろうろしていました。
周辺にはポツポツとキダチハマグルマ(左)がさいていたり、
倒れていましたがアオノリュウゼツランの花穂(右)が見れたり楽しい出会いが続きます。
湾内には、けっこうな数のネムリブカが見られましたが、波が高くて
ロクに写りませんでした。実は過去2日間も同様の理由で撮らなかったんですが、
いよいよラストチャンスということで必死に撮影。なんとか雰囲気はわかります?
海岸の端のちょっとした丘から町のほうを見ると(左)、高い山々がすっかりと
霧に覆われているのがみえます。こりゃ本格的だなぁ。
近くには、大満開になっているギンネム(右)もありました。
なんだか面白そうなカヤツリグサ系の植物(左)も発見。シオカゼテンツキかな?
クサトベラ(右)もアチコチで咲いていたので、花のアップを撮影。
大満足して引き上げようとしたら、先ほどのアオウミガメ(左)が海へと帰って
行くトコでした。宿に戻ると、道端に堂々としたアマサギ(右)も発見。
この日も嬉しい朝ご飯のサービス(左)と、なんとも美味なるデザート(右)まで
いただきました。パッションフルーツで作るらしんですが、マジ最高でしたよ♪
さて、雨も小振りになってきたのでラストチャンスと走りまくると、道端で
野生化したニワトリ(左)を発見。慌てて撮ったらぶれちゃったけど。
なにげなくのぞいた温室の中では、パッションフルーツ(右)がぎっしりと実ってました。
そのあたりで見つけたのは、マルバツユクサ。
なにげにお初の出逢いですが、まさかお初が小笠原になるとは思わなかったなぁ。
この後、島内放送のスピーカーが「台風一号が…」とわめいてるのを聞き、
一層どんよりとした気分になりながら、移動することに。