Boninの島へA〜島への上陸〜 09.5/2

この日は、いよいよ小笠原上陸の日。
といっても、小笠原への旅路は、竹芝から父島までが25時間。2時間待ちで
母島航路に乗り換えて2時間、なのでこの日はほとんど移動日。
とはいえ、久しぶりの小笠原ですから、少しの時間もムダにせずに全力疾走
してやるぞ、と初手からメチャクチャにリキが入ってしまいます。
朝からの航路もきっちり楽しみつつ、父島でのわずかな待ち時間も、
母時までの夕刻のちょっとした時間もきっちり活かして走り回った一日。
成果は、といわれると、「う〜ん?」でしたけど、
ガムシャラに走り回って、力一杯楽しめた一日でした。

<1>小笠原航路

  
まずは、やはりこれはお約束屋根,ということで朝日を見に甲板に行くも
かなりの曇天でこの日は日の出ショーはなし。雲の隙間からの光は幽玄でしたが…

  
んで、しばらく海面を眺めていると、オーストンウミツバメ(左)が時々飛びます。
飛び交うミズナギドリ類は、昨日のオオミズナギドリから、オナガミズナギドリ(右)になっていて
南に近づいてきているんだなということを実感できます。

  
やがて綺麗に晴れ上がると、オナガミズナギドリは何度も船のすぐ近くを飛んで
くれました。おかげで私のポンコツデジカメでもなんとかいいかんじのショットをGET。

  
羽の上面に白いラインが目立つ個体(左)もいましたが、これもオナガでいいのかな?
んで、しばらくすると、ちょっと遠かったけどカツオドリ(右)も出現し、ますます嬉しくなります。

  
オナガミズナギドリは個体数も多く、ちょっとした群れも何度か出現しました。
その中にきっと混じっているだろう珍品を見つけるべく頑張りますが、私の力量じゃ
やはりなんともなりませぬ。ってか、海鳥は観察か撮影かどちらかしか出来ないですね。

  
やがて、遠くに小笠原最北端の聟島列島(左)が見えてきました。
おお〜!っと思っていると、いきなり目の前をカツオドリ(右)が横切ってビックリ。
慌てて撮ったら水平がエライことなりましたけど(笑

  
その後も何度か、どこからともなくカツオドリがやってきて船の周りをチョロチョロ。
見ていると、波に驚いて飛び出すトビウオを狙っているようで、何度か見事にGETして
いるのも見えましたが、そんな瞬間芸は我がデジカメでは撮れませぬ。

  
すぐ側を何度も横切ったり、甲板の上を飛んでくれたり、愛想ヨシで嬉しい限り。
そうこうするうちに、久しぶりに見る父島も近づいてきたので、
あわてて荷物をまとめたりして、下船準備におおわらわになったのでした。

<2>小笠原・父島

  
というわけで、懐かし〜い景色を眺めているうちに、父島に到着。
相変わらずお出迎えの人が多くて賑やかな港を横目に、とりあえず荷物を放り出して
そのまま時間ギリギリまで近くの山を歩き回ってみることに。

  
まず、港から海を見ると…いやはや、この色(左)。もはや、反則でしょ〜?
そんなこと思いつつ、うろうろするとまず出逢ったのは久々のアカバナルリハコベ(右)。

  
道端あちこちにセンニチノゲイトウ(左)があるのも印象的でした。そこら中を
覆っているのはオオバナセンダングサ(右)だし、やっぱここは帰化植物も一味違う。

  
小笠原ではやたらとよく見るジュズサンゴ(左)もありました。そして、こちらもお久しぶりの
オオコゴメスナビキソウ(右)も発見。大阪の某埋立地で会って以来ですが、
今回ようやく名前がわかりました。面白い格好の花ですよね〜。

  
花をたくさんつけているパパイヤ(左)なんぞに見惚れつつ、山に足を踏み入れると
さっそくホナガソウ(右)の群落がお出迎え。うん、南国風味ですな。

  
道端には、花盛りのシマグワ(左)もありました。そして、小笠原名物ハカラメこと、
セイロンベンケイソウ(右)もそこら中に大群生。あ、オミヤゲにちぎってくるの忘れた…

  
逆に驚いたのは、大群落になっていたフウセンカズラ(左)。立派な実(右)も
ありましたが、小笠原まで来て君に会うとは思わなかったよ。そういえば南方系かな?

  
小笠原ならでは風景といえば、欠かせないのがこのタコノキ(左)。
固〜いパイナップルという感じのする、立派な実(右)もたくさんついてました。

  
しばし山を登ると、父島のメイン街(左)がくっきり見えてきます。
最初に来た頃に比べると、建物も増え、雰囲気もリゾート風味になって、
ほんっとうに都会になったモンです。なんか嬉しくないような。
道端にはムニンテンツキ(右)があちこちに群生していました。

  
そのあたりには固有種の植栽も行われていたのでじっくり見ていくと、まず最初に
目に止まったのはタチテンノウメ(左)。ほとんどが実になっていましたが、
まだ咲き残ってるという感じの花(右)もありました。これまたキュ〜トで。

  
んで、大稀産種、ムニンノボタンも植栽されていました。
さすがに時期はずれで花がないのは残念でしたが、いつかまた夏に来て
あの可愛い花に会いたいなぁ、と初手から考えたり。

  
ちょっと終わりかけ風味でしたが、シマギョクシンカ(左)も咲いていました。
さらに億のほうへ歩いていくと、道端にはシチヘンゲ(右)も多数。いわゆるランタナですね。
こいつが小笠原ではいたるところにある雑草なのが、やっぱり南国風味。


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