宴の翌日〜昆虫館お手伝い〜 09.4/25

この日は、船越山にやってまいりました。そう、佐用町昆虫館のお手伝いです。
でも残念ながらこの日は朝っぱらからかなりの雨。とほほ。
しかも、前日が泊りがけの新入社員の歓迎呑み会だったりしたもので
気疲れと二日酔いでフラフラという素敵な状態(笑
朝一番から来るつもりだったものが、途中でヘバッて車の中でしばらく
仮眠してたくらいなので、お客が少ないのはある意味嬉しかったかもですが…
それでも、雨の隙間隙間で館の周りをうろつくと、あれこれと
予想以上に楽しい発見が続いた一日でもありました。
やはり佐用町昆虫館と船越山の底力はスゴいもんですぞ♪

<1>船越山周辺

  
というわけで、密かにふらふらになりつつ、昆虫館に到着。
さすがにお客もいないので周辺をうろうろすると、いろんなド貴重品な花が
植えられていることをあらためて実感します。花好きには本当にたまらない空間。
例えば、播磨じゃ大貴重品のヤマシャクヤク(左)やら、ヤマブキソウ(右)もあるし。

  
なんとオチフジ(左)やら、ダイセンキャラボク(右)なんてあたりまで
密かに植わっていたので、初手からビックリ仰天でした。
この施設、虫屋さんだけじゃなく、植物屋さんも要必見ですぞ!

  
花芽をつけ始めたユキザサもありましたし、ヒョウタンボク(左)もなにげなく咲いてました。
これからも四季折々、いろんな花が庭で楽しめそうで、本当に楽しみです♪

  
館の周りの水辺では、イモリ(左)がやたらと見つかります。これはちょっと見にくい
のですが、相手に噛み付いてるんですよね。求愛かなんかでしょうか?
のんびりと浮いているコセアカアメンボ(右)もいたりしました。

  
んで、驚いたのは館のすぐ近くで捕まったというイボタガ(右)が展示して
あったこと。こんな場所にもいるんですねぇ。来年は気合入れて探すぞ〜!
その後、しばらく館内でゴソゴソやっていると、衝撃の発見。
飼育中のカワトンボが羽化してる(右)んです!
まさかこんな真昼間に羽化してるなんて思わなかったので再度仰天。
なかなか見れないシーンですよね。今後もチャンスあるかもですよ!

  
館の庭をうろうろすると、アサギマダラの終齢幼虫(左)がいました。
さらに、近くには蛹(右)もあったんです。宝石みたいな輝きにうっとり♪

  
雨ですんで、かわいらしいマイマイ類(左)もいました。
これはなんて種類にあたるのかな?マイマイ系も種類が多くて難しい…
袋がけで飼育中のオオムラサキの幼虫(右)も雨に濡れ細っていました。

  
その後しばらくチョコチョコとお手伝いをしたあとで、しばらく船越山散策に。
雨の中を歩いていくと、濡れ細ったイロハモミジの花(左)やら、
コウライテンナンショウ(右)やらが目に付きます。

  
沢沿いには、ヒメレンゲ(左)も咲き始めていました。
そして、植栽物なんだか古い自生の名残なんだかよくわからないクリンソウ(右)
もあちこちで健在。環境的にあっても不思議ではないんですが…

  
ラショウモンカズラ(左)も咲いていましたが、雨の中でひっくり返ってました。
雨宿り中のモンカゲロウ(右)も発見。なんかかわいいな。

  
そして、この場所ならではの至宝、といえばまず代表格のハリママムシグサ。
この日はちょうどピーク時にあたったのか、あちこちで大満開でした。
今回の発見は、いままでは山の中のごく限られた範囲でしか見れないと思って
いたんですが、よく探すと結構広い範囲で見られるとわかった点かな?

  
葉に紋の入った株(左)も発見。バリエーションは豊富で見ていて飽きませんね。
そして、一番面白かったのは、葉よりも花が小さい独特のフォルムの株(右)。
なんかセッピコテンナンショウ風で、ものすごいドキッとしました。

  
山裾を見ていくと、一面のミツマタ(左)という場所もありました。
そして、そのあたりではまだ弱齢のアサギマダラ幼虫(右)も発見。
館の近くでは蛹だというのに、えらいことスピードが違うもんだなぁ。

  
さらにうろうろすると、一面のキクガラクサ(左)なんて場所もありました。
アップ(右)で見ると独特な風情の葉ですよね。これも大珍品なはずなんですが、
こんだけ普通にあるなんて、さすがに船越山は奥が深すぎるぞ〜

  
花はまだでしたが、ニシノヤマクワガタ(左)なんかもありました。
ユキワリイチゲ(右)もあったり、本当に面白い場所です。

  
さらに奥まで歩いていくと、沢沿いにマルバノコンロンソウ(右)を発見。
まだ花があがりはじめたところでしたが、ナンゴクウラシマソウ(右)もありました。

  
かわいらしいウワバミソウ(左)もあちこちに発見。
早くも1株だけ咲き始めたツクバネソウ(右)もあったり、短時間ながら
本当に濃密な時間をすごせた散策だったのでした。

  
さて、館に戻るとまた面白そうなマイマイ類(右)を発見。
こいつはハリママイマイでいいのかな?
かわいらしいジャコウアゲハの蛹(右)なんかも見つかったのでした。

  
周辺をうろうろすると、いい勢いでモシャモシャ食べてる
アサギマダラの終齢幼虫(右)を発見。けっこういるもんだなぁ。
立派な体格のヤママユガの幼虫(右)も見つかったりしました。

  
なぜか草によじのぼって休憩中のイモリ(左)も発見。なにしてんだ?
ちいさなトゲヒゲトラカミキリ(右)なんかも見つかりました。

  
さて、そうこうするうちに店じまいの時間。ということでお片付けしようと
していると、水槽の中で今度はクロスジギンヤンマのヤゴ(左)が羽化しようと
登ってきているのを発見!おおっ、と思いましたが、結局こいつは目の前では
羽化してくれませんでした。むむむ、残念。
さらになんかかわいらしい蛾(右)を発見して、この日の締めとしたのでした。

というわけで、雨の中のお手伝いでしたが、かなり楽しめた一日でした。
やはり佐用町昆虫館は、展示やイベントももちろんオススメなんですが、さらに
周辺の自然環境が抜群ですよね。そこがさらなる魅力です。
ぜひぜひ、昆虫館に立ち寄って、ついでに周辺を散策してみてください。
虫好きも、花好きも、必ず満足できる内容ですぞ!
最後に改めて宣伝をば。
ご紹介した通り、「佐用町昆虫館」は、見所一杯の施設です。
展示も間違いなく面白いし、楽しい手作りイベントも盛りだくさん。
スタッフの方々も、知識も話術も超一流の凄腕揃いですし、
これからさらに展示やイベントも工夫が重ねられていくことでしょう。
もちろん、主眼とするお子様たちの虫とのふれあいという意味ではいうまでもなく、
マニアックな方々の来訪でもガッカリさせることは絶対ありません。
ぜひ一度、遊びに来てみてください☆
開館日は、4月〜10月の土日祝日です。
これからの季節、楽しみはますます増えていきますぞ♪


次へ⇒

topへ⇒