半日挑戦〜雨の雪彦山系〜 09.4/23

この日は、なぜかいきなり雪彦山系の某所に挑戦してきました。
勤務時間の調整で半日の休みが突然出現したので、久しぶりの花たちと、
1年ぶりのスギルリへの再挑戦が主眼というわけです。
しかし、天気予報は晴れだったはずが、現地に行くと怪しい雲行きから
突然の予想外の雨に。というわけで、蝶もトンボも期待できないので
短時間ながら思い切って山を登ってみると、そこでは
予想外の成果が待っている、そんな不思議な一日でした。

<1>雪彦山系某所

  
というわけで、ヒメレンゲ(左)なんかの咲き誇る沢沿いを歩くと、
あちこちにトチノキ(右)の美味そうな新芽があります。
これはちょうど時期的には期待できるかなぁ、なんてこのころは思ってたんです。

  
沢沿いをうろうろすると、数株だけでしたが、コミヤマスミレ(左)も咲いてました。
あとは、あちこちで一面に散らばっているカンツバキの花(右)が印象的。

  
道端には、イチリンソウ(左)も結構咲いていました。
これまた面白かったのは、散らばりまくったイタヤカエデの花(右)

  
よく見ると、ヒメザゼンソウらしき葉(左)もけっこうありました。
タチネコノメソウ?(右)もありましたが、花は終わりかけな雰囲気。

  
そして、うれしかったのは今年も健在だった、播磨の至宝、オチフジ。
ちょうど一番いい時期だったようで、大満開でした。うれしい限り♪

  
しかし、何度見ても面白い花ですよね〜
地味ですけど、葉の紋といい、花の雰囲気といい、独特です☆

  
大満足して、さらに沢沿いを歩くと、このころから小雨がぱらつき始めました。
あちこちにサワハコベ(左)が咲いていたり、早くもナチシダ(右)が
展葉しはじめていたりしますが、これでは蝶は期待薄だなぁ…

  
小さな滝には、なんか面白そうなスゲ類(左)もありました。ミソサザイ(右)はあちこちで
鳴きまくっていましたが、暗いのとすばやいので、撮れたのはこの1枚だけ。

  
しばらく待てども雨のやむ雰囲気はまったくないので、思い切って山を
登り始めると、ハナネコノメ(左)が何箇所かで咲いていました。
マルバコンロンソウ(右)もあちこちにあったり、なかなか面白い雰囲気です。

  
イワボタン?(左)も何箇所かで咲いていました。そして、意外だったのは
結構あちこちで咲いていたオチフジ(右)。限られた範囲にしかないと思い込んで
いましたが、この山系だと結構広い範囲にあるのかもしれません。

  
ゴマギ(左)も咲き始めの花がありました。気が早いなオマエ。
フイリシハイスミレ?(右)も結構あちこちに咲いています。


そんなこと考えつつも、結構な登り坂に汗だくになっていると、ふいに道端に怪しい花を発見。
……うわっ!これ、イチヨウランじゃないか!
予想外の展開に大興奮してさらに汗だくになりつつ、バシバシ撮影♪

  
正面顔で見ると、なんともいい雰囲気ですよねぇ。
しかし、どこにいけば逢えるんだろうと思っていた憧れの花だったんですが、
こんな場所にあるなんて結構びっくりでした。それも、この後も何株か
見つけれたんで、どうも個体数的には少なくないものみたいなんです。

  
思わぬ出会いにスキップを踏みつつ、さらに登っていくと、
またさらにうれしい出会いが待っていました。大満開のアカヤシオです。
こんな場所にもあったんですねぇ。しかしなんとも見事♪

  
花のアップも撮ろうと四苦八苦しますが、すべての木が崖際にあって
なおかつ崖のほうに向かって咲いているので、うまいこと撮れません。
曇天だから空抜けだと超逆光だし…しばらくがんばってもこれが限界(^^;

  
コバノミツバツツジ(左)も大満開の株がたくさんありました。
あたりには、ミヤマシキミ(右)も多数発見。いやはや、面白い場所だぞ。
そんなこんなと思っているうちに、遊びすぎて時間がなくなってきたので
大慌てで下山。引き上げることにします。

  
でも、少しだけ時間に余裕がありそうだったので、近くの谷に寄ると
ここではこれまた超大満開のサツマイナモリが待っていてビックリ♪

  
アップで見ると、これもなんとも独特な雰囲気の花ですよねぇ。
今までは対岸に咲いているのとか、咲き残りとかしか見てなかったので嬉しい限り。

  
さらにほかの沢では、これまたいい雰囲気に咲いているナラガシワを発見。
これは時期に来たらゼフくらいいるかなぁ、そんなこと思いつつ、
時計を見てちょい悲鳴を上げてフルスピードで帰路に着いたのでした(笑

〜おまけ〜

  
おまけに、飼育中のベニモンカラスシジミを2枚ほど。
驚いたのは、こいつは数mmの弱齢幼虫で捕獲したんですが、数日後に
再度見るとすっかり終齢。近いうちに撮らなきゃ、なんて思ってると
翌日にはもう前蛹(左)で、さらに数日後には蛹(右)に。いや、早すぎ!
というわけで、せっかく飼育したのに、終齢の写真は撮れずでした(^^;
むむむ、これはまた再挑戦しなきゃいけませんね。

  
それと、こちらも自宅で羽化したトラフトンボ(左)。
せっかくなので羽化殻(右)も掲載しますが、こいつは恥ずかしながら
羽化するまでコフキトンボだと思い込んでました。ヤゴも難しいもんです(笑

というわけで、半日ながらかなり楽しめた一日でした。
スギルリについては、今年は再チャレンジすら出来ない状態で残念でしたが、
とりあえず天下の至宝オチフジの健在が確認できたのと、
思った以上に広い範囲に咲いていることが分かっただけでも嬉しい限り。
さらに本当に驚くようなオマケもたくさんありましたし、
やはり雪彦山系は楽しい場所です。
お次は、目指せ、セッピコテンナンショウかな(笑)?
やはり地元播磨の底力はスゴいということを毎度ながら痛感した一日。
高速道路が安いんで今のうちにと遠出しちゃいそうですが、
こういう半日休暇なんかを上手に活用して、あれこれ挑戦したいと思います。
よく考えたら、雪彦山系には夏に挑戦したことがないし、時期を変えて
また来るのが、当面の目標ということにしようかな♪


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