奥滋賀突撃〜予想外の大収穫〜 09.4/5

この日は、いきなり奥滋賀まで突撃してきました。
目的は、本来は情報をいただいた某赤い鳥。昨年のリベンジですね。
しかし、本文中にも書きますがこちらはサクッと空振りし、
う〜ん無駄足だったか、と涙ぐんだりもしましたが、
ついでに前々から狙っていた「鯢探求」方面に特攻してみると
予想外の成果をこれまたサクッとGET。
予想外のオマケもたくさんついてきて楽しい一日となったのでした。
最後に、ちょっと大クレームをつけたくなるような悲劇もありましたが、
こちらは本文をお楽しみください。皆さん、あんな場所に騙されないように!

<1>奥滋賀某所

  
というわけで、まず早朝に山道をひた走って目的地に向かうと、林の中からコチラを凝視
しているニホンジカ(左)に遭遇。おっしゃ、と思って1枚撮りましたが、
このあたりの杉林、なんでかビニールひもを巻いてんですよね。これじゃ動物園風だなぁ。
んで、目的の山に入ると、大満開のキブシ(右)がさっそくお出迎え。

  
最初に気になったのは、かわいらしいキンキマメザクラ(左)。
アップ(右)で見ると、花1つ1つが面白い造形していますよね〜♪

  
さて、歩きはじめると、狙いの某・赤い鳥がすぐに奥のほうを飛ぶのが見えました。
おっしゃ、と思いましたが、なんとそれっきり二度と姿をあらわあらわさないんですよ〜(^^;
待っている間に近くにアオゲラが出現したのでバシバシ撮影しましたが、
これも枝のゴジャゴジャッとした中に混じってしまってなんともかんとも…

  
周辺をウロウロすると、湿地にはちょうど咲き始めのザゼンソウ(左)がなんとも
かわいらしい感じ。沢には、サンショウソウ(右)なんかもありました。

  
オオカメノキ(左)も花芽をつけ始めていました。満開になったら見事だろうな〜。
近くではコガラ(右)なんかも登場しましたが、デジスコ出すまでは待ってくれなかったりして。

  
うろうろしていると、早くも咲き始めのスミレサイシン(左)に遭遇しました。
あと、山陰型コタチツボスミレ(右)も発見。結構いろいろ咲いてるもんだね。

  
んで、この頃には鳥方面はすっかり諦め、裏テーマである「鯢探求」へ突撃。
汗だくになりながら山道を登っていくと、あちこちにマンサクが見事に咲き誇っていました。
このあたりだと、オオバマンサクになるのかな? 

  
さて、狙いの沢まで到着し、いつも通り網を下にセットして、石やら倒木やらを
ひっくり返すという方法で探してみることに(この方法が正しいかどうか知りませんが)。
すると、初手から網に入ったのは、おもしろげな亜成体。
これ、現地では面白い模様のヒダサンショウウオだなぁ、とか間の抜けたことを考えて
いたのですが、調べてみると予想外のハコネサンショウオだったと分かって
二度ビックリ。こんな場所にもいたんですねぇ。

  
その後、しばらく頑張ると、小さな幼体がたくさん捕れました。
黒っぽい体色の個体(左)と、黄色っぽい個体(右)が両方いましたが、顔つきなんかから
みると、全部ハコネサンショウオであっているようですね。
大小両方いるということは、上陸まで2年以上かかるってことか。気が長いな。

  
諸事情で今回捕獲した個体は持ち帰れないと分かっていたので、その場で沢の中を
歩いてもらって、やらせ写真もバシバシと撮影。本当はもっと沢っぽく分かりやすい環境が
いいんでしょうけど、流れが強いもんで、こんなとこでしか撮れませんでした。
ちなみに、頭が扁平なのがよくわかりますねぇ。流されないような適応ということか。

  
しばらく頑張ってると、ちょっと大きなヒダサンショウウオもGET。
こいつは成体だろうと思ったくらいのサイズでしたが、よくみるとまだエラがあるので
亜成体なんですね。前回見た成体と比べると色合いが全く違うのが印象的でした。

  
悩んだのがコチラ。いや、現場では色の薄いヒダサンショウウオの亜成体という
ことで特段疑問にも思わなかったのですが…頭も平たいしハコネサンショウウオにも
見えるんですよね。う〜ん、これってどっちなんだろ?
その場で特徴をきっちり調べないといけないということを痛感したのでした。
ま、今回はハコネが出るとは夢にも思ってなかったのが敗因ですが…

  
おまけは、かわいらしいムカシトンボの幼虫(左)。羽化個体を探してみましたが、
まだ時期が早いのかこちらは見つからなかったのが残念。
久しぶりのヤマトクロスジヘビトンボ幼虫(右)なんかにも遭遇しました。

んで、思いがけない成果にほくほくしながら下山したのですが、そこで見たのは
途方に暮れつつ某赤い鳥を探している鳥屋さんたち。
そう、結局この日は某赤い鳥は、あのあと出現していないようなんです。とほほ。
んで、そこでいろいろと歓談している時、「ヒダ撮れたからまぁ来た甲斐はありました」
などと話していると、その方が一言「このあたりは両生類も面白いよね、このとなりの沢は
滝のあたりまで登っていけばナガレヒキガエルも見れるしね」
………ええっ!なんですと〜(@o@)!

  
というわけで、急遽目的変更して、そちらの沢へ向かうと、道沿いにはあちこちに
大満開なイワナシ(左)があって、思わず溜息が出ます。
そして、予想外にもギリギリ咲き残っていてくれたバイカオウレン(右)にも遭遇♪

  
沢まで登っていくと、いきなり頭上にゴジュウカラ(左)も出現しました。
あんまり愛想はよくなくて、これ1枚しか撮らせてくれませんでしたが…
面白かったのは、樹に着生するように生えていたエビネ(右)。すぐ目の前の高さでしたから、
2m近いとこですよね。ここで咲いたらきれいだろうなぁ。

  
さて、沢をのぞいていくと、タチネコノメ(左)はいくらでもみることが出来ましたし、
かわいらしいコチャルメルソウ(右)もいい感じの群落をたくさん発見。

  
エンレイソウ(左)もポツポツと咲いていました。沢の中には、ニホンジカの骨(右)
なんかも落ちていましたが、いくら探せどナガレヒキガエルは見つからず。
後で調べると、産卵期には少し早かったようですね。再挑戦しなきゃなぁ。

  
しつこく探していくと、ミヤマカタバミ(左)があちこちでいい感じに花開いていて、
ツクバネソウ(右)も早くも花芽をつけている株がありました。

  
なんかいい雰囲気に咲いているワサビ(左)も発見。分かりにくいのですが、
マルバコンロンソウ(右)もあったり、面白い出会いが続きます。


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