奥滋賀突撃〜予想外の大収穫〜 09.4/5

<2>奥滋賀周辺 続き

  
さらにうろうろしていると、沢沿いになんか面白げな花を発見。
どれどれ、と何気なく近づいていった私は本気でフリーズしました。
こ、これは、キバナノサバノオじゃないですか!

  
慌てて周辺を見渡すと、予想外に結構な数の花を見ることが出来ました。
超稀産種なので、こんなにみれたというだけでビックリなのは当然なのですが、
それ以上に驚いたのは、本来は4月下旬の花なんですよね〜。
こんなに早い時期から咲いているなんて、予想もしていませんでした…

  
嬉しかったので、花のドアップ(左)も撮影。う〜ん、かわいらしい花じゃ。
今年は地元でもなんとか見つけたいものですなぁ。
ちなみに、探索中、しょっちゅうミソサザイ(右)もさえずってました。
ちょこまか動くので、撮れたのはこのド逆光だけでしたけど。

  
近くには、チャルメルソウ(左)も早くも咲いている株がありました。
胞子をたくさんつけた、ホソバトウゲシバ(右)も発見。

  
大満足しながら山道を戻ると、道端にまだいい感じに咲いているバイカオウレンを発見。
次々と続く予想外の成果にすっかり心満たされ、意気揚々と引き上げることに
したのでした。本命空振りでも、これだけ成果がありゃ文句もつけようがないわい。

  
んで、ついでに思いついてグンと足を伸ばしたのは琵琶湖の湖岸。
なにげなく沖合いを見ていると、黒い鳥が次々と沸くように飛んでいて(左)、なんじゃこりゃ
と驚いたのですが、これがよくみると、オオバンの大群(右)なんですね。
数百羽いそうなレベルでした。ホンマに増えているんだなぁ…

  
近くでのんびりしていたコガモ(左)なんかみながらウロウロすると、
越冬明けのヒオドシチョウ(右)なんかも登場。ちょいくたびれた風情がいいですね。

  
さて、そのあたりでちょいと再び花探し。
最初はグンバイナズナ(左)やら、セイヨウカラシナ(右)ばかりで
やはり時期的に早すぎたのかな、と思っていたのですが…

  
やがて、目的の花を発見。こちらも稀産種の、タチスズシロソウです。
それも結構な群落になっているし、株によっては花盛りという雰囲気♪

  
というわけで、ウハウハ喜びながら、ムチャクチャに激写しまくりました。
昨年見つけた時は、すでに日没後でロクに写真が撮れなかったので、リベンジが
できたのは嬉しい限り。しかし、本来はこいつは白い砂浜に、といったショットが
いいんでしょうが、このあたりでは砂浜から一歩下がった荒地にばかりあるんです。
そんなわけでイマイチ決まりませんが、まぁこれだけ撮れたら充分かな。

  
その後、まだ時間的に余裕があるからということで、ギフチョウでも探そうなどと
思い切ってマキノ町方面まで足を伸ばしてみることに。
うろうろすると、ノウルシの群落(左)やら、トリカブト類の群落(右)なんかも見つかります。

  
ふと、道端に「近江かたくりの里」という看板(左)を見つけました。
聞いたことないけど、カタクリの群落があればギフが見れるかもしれない。
そんな短絡的な思考で立ち寄ったのですが、それが大間違いでした。
入場料500円というのでとりあえず支払ったのですが、係員曰く
「車はここに停めて歩いていってください。看板がありますから道は分かります」
へぇ、と思って特に疑問ももたずに歩いて行きましたが、歩けど歩けど目的地に着きません。
道に迷ったか、と思いたくなるほどでしたが、看板はきっちり整備されていて
そうではないのは明白……んで、結局歩くこと30分以上()。
ハラが立つを通り越してゲンナリし始めた頃に、ようやく到着しました。カタクリ群落(右)。
ちょ、ちょいまて、なんかすごくショボいやんけ!
こんだけ歩かせといてからにこんなんかい!
いや、たしかにカタクリの群落ではあるんですが、密度が薄い。
おまけに林だったところを切り開いたらしくて、切り株だらけ、伐採跡の枝だらけ。

  
悔しいので、密度の高い場所を選んでなんとかそれっぽい写真も撮影。
しかし、この頃には風も強くなってきて、ギフチョウは期待薄な雰囲気というのは明白。

  
ちょっとだけ嬉しかったのは、白花のカタクリが何株かあったこと、かな。
でも私はそもそもカタクリそのものが目的ではなかったので、気分は超複雑。
ってか、カタクリ自体はあちこちに咲いてるものだし、確かに総株数は多いとは思うものの
これくらいの密度の群落でキッチリ金取るのはいかがなもんかとマジで思います。

  
マキノスミレ?(左)もポツポツありましたし、カケスの羽(右)が落ちているという
嬉しいラッキーもありましたが、それだけ。なんかメッチャ期待はずれ。
もうイイとっとと帰ろう、と思ってふと看板を見ると、「駐車場1.6km」って書いてあるんです。
ちょっと待て、そりゃ遠いわけだわ!
それも花の咲き乱れる山道ならともかく、道中は普通の車道なんですから…
てなわけでしたんで、皆さんご注意を(>_<)!

  
帰路に、道端でヤマエンゴサク(左)を見れたのと、ものすごい勢いで
走っていたヒトリガ系の幼虫(右)が少しだけ面白かったかな。
というわけで、ギフチョウ探しに一番いい時間を見事にバッチリ無駄遣いしてしまい、
最早時間的には遅いというのは明白だったので、目的を変更して、昨年見つけた
面白そうな沢で、「鯢探求」の第二段をやろうということに方針変換。

  
ところがこの日は最後までシマらない。その沢へ行く道がわからなくなったんです(笑
道中、トサミズキ(左)やら、ツノハシバミ(右)やらの花は見れたんですが…

  
あっという間に日も沈み、相当うす暗くなった頃にようやくモミジチャルメルソウ咲く
沢に到着。まだ咲き初めで花穂も数本だけでしたけど…
んで、そこの沢でとりあえず頑張ってみたものの成果は全くなく、
なんともシマらぬ雰囲気でこの日の探索は終了となったのでした。
まぁ、最初が成果続きでしたから、±0かな?いや、一応プラス側かも。

というわけで、最後がちょっとイマイチでしたが、楽しい一日でした。
本命こそスッ空振りでしたが、「鯢探求」も幼体・亜成体ばかりだったとはいえ
お初のハコネを含めた2種類がきっちり見れましたし、
なによりも予想外のキバナサバノオ、タチスズシロソウなんて嬉しい限り。
このあたりはまだまだ面白い花もたくさんあるようですし、
ハコネサンショウウオの成体や、ナガレヒキガエルも探したい、
ということでまた季節を変えて挑戦することになりそうです☆
しかし、ふらりと立ち寄ったマキノ町の「近江かたくりの里」はビックリでした。
いや、最初からカタクリが見たくて、なおかつ30分歩くと分かってて
行くのであれば感想は違うんだと思うんですが、
まさか「専用駐車場」から1.6km歩かせるなんて思わないですし、
株数こそ多くても、とうてい写真にはならない密度だし…
ま、看板見て安易に立ち寄ったのがいけなかったですかね(笑
来週こそは、ばっちりギフチョウ狙いやる予定ですんで、乞うご期待です!


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