地元学独自受講〜鯢探求+α〜 09.3/20
ここの日は、地元学の独自受講としゃれ込んだ一日でした。
本来は3連休初日ですから、目の色を変えてどこかにスッ飛んでいくべきとこ
なのですが、ちょいと所用があったりしてあまり遠出できなかったもので、
それならば地元の底力を再確認という短絡的思考回路によります。
そして、その中で設定したサブテーマが「鯢」。
そう、地元にもいるはずのサンショウウオを探そうという浅はかな計画。
当然ながら、そんな大それた計画はうまくいくはずもありませんでしたが、
多数の嬉しいオマケに小躍りしたり、
最終的には裏技ながら鯢探求も達成できた、実り多き一日でした♪
<1>たつの市周辺 |
というわけで、朝一でやってきたのは、いい雰囲気の渓流。
歩き始めると、ミヤマカンスゲ?(右)があちこちで花盛りになっているのが目につきます。
ナガバノタチツボスミレ(左)もポツポツと開花中でした。そして、かなりビビッたのは
あちこちにあったセツブンソウの葉(右)。こんなとこにもあるのね。花は皆無だったけど…
#右はイチリンソウの葉だそうです。セツブンソウの葉もあったと思ったんですが(^^;
大満開のアブラチャン(左)も見事でしたが、渓流を遡っていくと、谷を覆うように
一面の倒木(右)。こ、これはこれ以上は遡るのは不可能だなぁ。
というわけで、ちょっとまだ水深が深めな気がするけどこのあたりで挑戦開始!
そう、実はこのあたり、過去にヒダサンショウウオの記録がある地域なんです。
というわけで、石をひっくり返したり、網をふりまわしたりしますが、
サワガニ(左)はいやになるほど捕れるものの、さすがにそうそううまくは話は進みません。
こんな場所でも大きなカワムツ(右)が捕れたのには驚きましたが、
他にはお約束的に、タカハヤ、カワヨシノボリがワサワサ捕れるばかり。
もちろん、水生昆虫系も面白いものがたくさん捕れました。
ものすごく鮮やかなオレンジで印象的だったマエキフタツメカワゲラモドキ(左)と、
えらいこと巨大なオオヤマカワゲラ(右)なんかが特に面白いあたりかな?
ダビドサナエ?(左)や、オジロサナエ(右)なんかも捕れました。
でも、意外にも確実に見れると思っていたムカシトンボは姿を表さず。なんでや?
そして、何よりも一番驚いたのは、こちら。アカザなんです。
小さな個体(左)のほかに、巨大な個体(右)もGET。いるんですねぇ、ここにも。
たしかにこの川の下流にいるのは知っていましたが、この場所はダム湖の上の渓流
なんですよ。細々と生き残ってきたということなのかナァ。
さらに小さな沢に攻め込むと、ユキワリイチゲ(左)を1株だけ発見。
でも結局この場所では、サンショウウオは全く見つかりませんでした。とほほ。
諦めて少し里のほうまで戻ると、実をつけたセツブンソウ(右)を発見。
そういえば、花の頃に来ようと思っていたのに、すっかり忘れてたナァ…
んで、お次に来たのは去年も挑戦した某所。予報を裏切っての素晴らしい陽気の中、
民家のサンシュユ(左)やら、シキミ(右)やらが満開なのでバシバシ撮影。
うろうろしていると、ユキワリイチゲの小群落もありました。
さすがにまだ時間が早いので、ハンパな開き方でしたが、嬉しい感じ。
このあたりはいろいろと期待できそうだなぁ。
そう独り言を言いながら、クリ林の中をのぞき込んだワタシはそのままフリーズしました。
す、すげぇ〜〜!
なんと、そこにあったのは一面のミノコバイモです。
そう、実は地元でもこの花が見れる場所があるという噂を聞いて探しに来た
というわけだったのですが、まさかこんな場所に遭遇するなんて…
どうも地元の方が丹精こめて世話をされているようで、本当に見事な群落でした。
さらに、ちょうど花期的にもベストだったわけで、もう呆れるやら驚くやら。
よくみると、いわゆる素芯の花(左)も結構混じっていて、場所によっては
素芯の花だけの小群落(右)もありました。これまた予想外だなぁ。
どこをどうみても名場面ばかり。あまりにも株が多いので、なかには
真正面から花の内部が見える(右)という器用な株も存在しました。
すいません、あまりに見事だったので、さらにもうちょっと掲載しちゃいます。
ここらへんは逆光を意識して撮ったあたり。いやはや、ね、もうコレだけで充分という
気持ちになれるでしょ?ちなみに、この場所、3年がかりでようやく見つけたんですよ〜☆
あたりにはオオケタネツケバナ?(左)やら、ノジスミレ(右)というあたりも咲いていて、
じっくり探せば更なる出会いが続くことはほぼ確実、ということで気合を入れて歩くことに♪