裏目的ラッキーデー〜無計画ウロウロ〜 09.3/15

<2>六甲山森林植物園

  
お次やってきたのは、六甲山森林植物園。ええ、噂の赤いヤツ狙いです。
歩き始めると、実をたくさんぶら下げたフウ(左)がなかなか見事。道端の萩の藪の中には
鳥の古巣(右)もありました。場所的にホオジロあたりなんですかね?

  
歩いていくと、いいかんじに咲き始めたサンシュユ(左)なんぞ発見。
ロウバイ(右)はとっくに盛りを越して、かなりクタビレた状態でした。
んで、そこらで鳥屋さん集団に遭遇したのでお話を聞いてみると
「いや、いないんすよ。昨日まではいたって話なんですけどね」……なんですと〜?

  
それでも諦めきれずにポイントまで行くと、かわりにこちらの赤いヤツが遊んでくれました☆
かわいらしいアカウソです。なかなか赤が濃くてキュ〜トじゃないですか☆

  
見ていると2羽いて、至近距離でチョロチョロ。大興奮しながら撮りまくりましたが、
ゴチャゴチャした場所に入るので、数捕った割にはろくなショットは撮れず。
その後もしばらく未練たらしく歩き回るも、本命の赤いのは出ませんでした。とほほ。

  
けっこう青の濃いルリビタキ(左)がいたり、至近距離で遊んでくれる
ジョウビタキ(右)がいたりもしましたが、全体に鳥影は少なめ。人が多かったしね。

  
大満開でなんとも見事なマルバマンサク(左)もありました。
かわいらしいあたりでは、地味な花がステキなツノハシバミ(右)も発見。

  
結構嬉しかったのは、ものすごい花盛りだったアオイスミレ。
花期が早いので、ここまでの大満開はなかなか会うチャンスがないので嬉しい限り☆
「ウサギ耳」と呼んでいた方もいらっしゃいましたが、実にそんな雰囲気の花ですよね。

  
フキ(左)もいい感じに咲いていました。そして、園内の一角にフクジュソウ(右)も
植えてあって、ちょうどいい雰囲気の株があったのは予想外の嬉しさ。

  
そのあたりは早春の花を集めてあるようで、お約束のセリバオウレン(左)やら、
コチャルメルソウ(右)なんかも、ちょうどいい雰囲気に咲き誇っていました。

  
そして、なんといっても見事だったのが、ものすごい群落になっていたユキワリイチゲ。
なかなか全開状態の花には会えていないのですが、これはもう嬉しくなるほどの大全開♪

  
さらに、ミスミソウも植えてあって、白っぽい株から、かなりピンク色がかった株まで
いろんな色合いのものが咲き誇っていました。
本命は外したわけですが、予想外の嬉しい出会いの連続に、入園料はムダじゃなかった、
と小躍りしながら、それではと最後の目的地へ足を伸ばすことにしました。

<3>東播磨某所

  
最後にやって来たのは、東播磨にある昨日とは違う湿地。
水辺を歩くと、早くもキセルアザミの芽生え(左)がいたるところにありましたが、この日も
まだ相当に増水状態らしく、水中に生えているツクシ(右)なんてあたりも発見(笑

  
道端には、あちこちにツチグリ(左)がありました。雨上がりだから元気な雰囲気だね。
ここで気合を入れて湿地の落ち葉をめくっていきますが、出てくるのはスジブトハシリグモ(右)
とか、地道なクモばっかり。う〜ん、今回も空振りかなぁ…


とか思いつつ、諦めきれずにウロウロしていると、薄暗い湿地の中に、怪しい影。
いた!いました!ヒメタイコウチです!
東播磨の湿地を代表する珍虫です。結構広く分布しているんですが、
なんでかワタシは縁が薄く、出会えたのはえ〜と5年ぶりかな?

  
というわけで、さっそく明るい場所に動かしてバシバシと撮影。
ズングリムックリの体型で、マッチョなウデと尻切れトンボなシッポが、
なんともアンバランスでかわいらしい虫です。いやぁ、ラブリ〜♪

  
その後も落ち葉をひっくり返すと、ハラビロトンボのヤゴ(左)も発見。
水辺では、早くもハネナシアメンボ(右)が活動中でした。

  
さらに別の湿地に来ると、あちこちにトウカイコモウセンゴケ(左)の葉があります。
ニッポンイヌノヒゲかな?ホシクサ類の枯穂(右)もあっていい雰囲気でした。

  
早くもかなりいい雰囲気に大満開のミヤマカンスゲ?(左)に驚いたりもしましたが、
ここの湿地ではあんまり面白い水生昆虫には遭えないまま、そうこうするうちに
太陽は悠然と沈み、空に見事な余韻(右)を浮かび上がらせたのでした。

というわけで、あちこち無計画に転戦しまくった割に、成果多数の日でした。
といっても本来計画していたリベンジ×2は空振り。
それもいずれも「昨日が終認」という素晴らしい展開だったりしたわけですが、
別にそれがなんとも思わないくらいのオマケッぷりでしたものね。
やっぱりなにか一点集中でキッチリと頑張るよりも、浮気性な自分はこんな風に
アチコチと飛び回るほうが性にもあうし、楽しめるのでしょう。
しかし、前日とあわせて、やはり地元というか、兵庫〜大阪あたりにはまだまだ
楽しい出会いの多い場所が多いコトを痛感します。
特にやっぱり、播磨の底力はスゴイなぁと。
もう少ししたら、なんだかよくわからない景気対策とやらで高速道路代が安くなり
おそらくついつい超遠出が増えてしまうのでしょうけど、
やっぱりもっと「地元学」も学ばねばなとつくづく思ったのでした。
学ぶべき項目はいくらでもあって…一生かかるんでしょうね。頑張るぞ♪


次⇒

topへ⇒