イキナリ関東B〜突発的古巣乱入〜 09.3/8

この日は不思議な展開の一日となりました。
そもそもの発端は、いくつかの珍鳥情報をえたのでそれを見て廻ろう、
という魂胆だった一日。そのうち1つがかつての古巣のすぐ側だったのですが
こいつは愛想がよいという話なので、すぐにクリアできるハズでした。
しかし、これが話と違って超愛想ナシ…
待ちくたびれてイヤになった私は、そういえば古巣の観察会がこの日だと
いうことを思い出して、思わず乱入してみんなを驚かせてみたり(笑
久しぶりのフィールドで懐かしい時間を過ごす、
予定外にちょっと嬉しい展開の一日となったのでした☆

<1>藤沢市周辺

  
まず日も上らぬうちにやって来たのは、昔懐かしいとある谷戸。
小さな水路に網を入れると、カワトンボ類のヤゴ(左)が網に入りました。
旧ヒガシカワトンボですね。このあたりじゃ少なくなっているはずだけど…
なかには、なんかクロっぽくて不思議なプロポーションの個体(右)も
いました。節が延びてるし、これって脱皮直前なのか?

  
あとは、お約束ながらもキリウジガガンボ類(左)も採れましたが、
期待していた某珍品水生昆虫は見つからず。
かわりに、小さな水たまりでヤブヤンマ(右)が見つかったりしました。

  
そして、やはり嬉しかったのは、お久しぶりの出会いのコチラ。
ホトケドジョウです。相も変わらずかわいらしいなぁ♪
そんなこんなで、早朝トライアルは終了。最初の目的地へ移動することに…

  
しかし、なかなか夜が明けないナァと思っていたら、ものすごい曇天(左)。
昨日の大快晴はどこにいったのやら、メチャクチャ暗いんです。
それでもうろうろしていると、タコノアシの枯れ穂(右)が見つかったりしました。

  
歩き始めると、さっそくキジ♂(左)が堂々と登場しました。しばらく歩いていると♀(右)も
出現しましたが、はっきりいってデジスコじゃ撮影にならないくらい暗いんです。
これじゃぁ、狙いの鳥が出現しても相当厳しいナァ…

  
そう思っていると、クイナも登場。しかし、開けた場所だとトトッと走るので、
SS6/1秒とかでは勝負になりませぬ。結局撮れたのは、ゴチャゴチャした場所で一瞬
立ち止まった時に、ホンの数カットだけ。あとはブレるどころか幽霊画像ばかり…
しかし、ここの目的の珍鳥は愛想が悪くても1時間も待てば、という前評判だったのですが、
2時間待っても出現しないんです。気温は上がらず、そこに冷たい風がピュ〜ピュ〜
吹き込む感じで、つまりはメチャクチャ寒い。こりゃ、相当辛いぞ!

  
どれくらい待ったでしょうか、ふいに小さな鳥が出現しました。
目的のオガワコマドリです!
とりあえずズームする前にワイド端で1枚(左)撮ったとたんに、この暗いのにチョロチョロ
走りまわりやがって、なんとかさらに1枚(右)撮ったとたんに、
なんともウソみたいですが、いきなりのバッテリー切れ。おい、マジか。
んで、当然ながら取り替えている間にオガコマ君は消えてしまったのでした…

その後、さらに1時間半粘るもオガコマ君は再登場せず。
しかし、この場所はやたら距離があるし、見下ろす角度で撮りにくいし、暗いし、
なんかだんだんとやる気がしなくなってきて、ギブアップ。
3年前、デジスコ持っていない時代に横浜で撮ったことがあるのですが、
そのリベンジ、という意味合いが強かったのですが、これだとデジスコでもヘタすりゃ
大差ない大きさにしか撮れそうにないんですもの。なんだかなぁ〜。

  
そこで思い出したのは、昔からお世話になっていた「大庭自然探偵団」の観察会。
ちょうどいい時間だし、結構近いし……ちょっと顔出していこうかな♪
ってな感じでいきなり顔出すと、さすがに結構驚いていただけてシテヤッタリな感じ(笑
観察会に参加したのは…ありゃ、計算すると5年ぶりとかなんですねぇ。
なつかしい遊水地(左)をのぞいたり、道端のトウダイグサ(右)を撮ったり、懐かしい
フィールドを、のんびりと歩く時間はなかなか楽しいものでした☆

  
水田地帯には、ナズナ(左)などの早春の花がいい感じに咲いています。
早くもコオニタビラコ(右)が咲いてたり、やっぱりなんてことない風景の中にも
いろんな出会いがあって、なんとも嬉しくなります。
最近、あれこれ狙いすぎて、のんびり無目的に歩くことが少なくなったなぁと反省したり…

  
川では、案内人さんがガサゴソと魚捕りを披露(左)してくれて、その成果を
みんなでじっくり観察(右)します。こんな雰囲気も久しぶり☆

  
さて、成果はというと、ヒラテテナガエビ(左)やら、ミナミテナガエビ(右)やら
といったあたりが捕れていました。ちなみに、最近ヒラテが増加傾向だそうで。

  
魚は、でっかいヌマチチブ(左)や、シマヨシノボリ(右)、タモロコなどが
採れてました。見てると、なんか久しぶりに昔のフィールドで魚捕りしたくなりますね。
案内人さんが「昔は魚捕りで珍しいのが取れると嬉しかったけど、最近は
魚捕りやっているだけで楽しいのはなんでなんだろう?」なんて
おっしゃってましたが、いつもの顔に挨拶する楽しみがあるからなのかもしれません。

  
さて、なつかしい引地川を歩くと、カルガモ(左)がやたら多数。他のカモはこの日は
ほとんどいませんでした。そしえ、川の中には、あいもかわらず大量のコイ(右)。

  
橋の上にある、カエル合戦?の像(左)もなんとも懐かしかったりします。いい表情でしょ?
近くでは、はやくもオオアラセイトウ(右)が咲いてたりもしました。

  
昔、ナミテントウの集団越冬がよく見られてた石をひっくり返すと、マダラマルハヒロズコガの
巣(左)がありました。カビてる風だから、これはもう死んでるのかな?
コカマキリの卵のう(右)もあったり、ささやかな発見は続きます。

  
早くもヒメウズ(左)も結構咲いていました。小さなフキ(右)も結構あったり、
クソ寒い中でも、着実に春がすぐそこにきているという雰囲気を実感できます。

  
神社の境内では、ヨコヅナサシガメの集団越冬(左)を観察。かなり上だったので
撮影しにくかったのですが、落ちてきていた個体(右)がいたので、バシバシ撮影。

  
結構驚いたのは、放置されていた容器の中に、アズマヒキガエルの卵(左)が
あったのですが、大雨であふれたらしくて流れ出ていたんです。可哀想に…
そこらで観察会のご一行は昼食にするとのことだったので、挨拶して帰ろうとすると
案内人さんが一言「え、帰るの、じゃぁみんなの前でなんか一言しゃべってってよ」
……え、えと、それムチャブリもいいとこですが(^_^;
なんかシドロモドロなことしゃべって、引き上げると、道中の庭先で、
満開のシナマンサク(右)に出会えたりしました。

  
んで、オガワコマドリのポイントに再度立ち寄ったのですが、到着すると
「あ、間が悪いですねぇ、さっきまで出てましたよ」……え、マジッすか?
「ってか、さっきアナタが引き上げた10分後にも出たんですよ。んで、これで3回目」
そ、それはあまりにも悔しすぎるんじゃかろうか。いや、マジで。
そう思ってしばらく再度粘りましたが、遠くで羽干ししているカワウ(左)と、
草むらの中でウトウトしているキジ(右)が見れただけで、
やっぱりオガコマ君は現れず。なんか縁のない鳥ってありますよねぇ。
いいんです。距離あったし。悔しくなんてないんです。きっとそうです。ケッ。

<2>都内某所

  
諦めて移動してきたのは、一面の芦原(左)が見事な某河川敷。
うろうろしていると、ジョウビタキ(右)やホオジロがチョロチョロしてくれますが、
この頃にはまたすっかり暗くなってしまったのがまたなんとも残念無念。

  
んで、鳥屋さんに混じってしばらく探していると、フイに怪しい声。
そして、チョロチョロと動きまくりながら登場したのは、噂のムジセッカなのでした。
しかし、クソ暗い中、ちょこまか動く鳥がデジスコで撮れるはずもなく、
結構近かったのに、なんとか姿が捉えれているのはこの2枚のみ。
まぁ、これでも撮れただけ大ラッキーかな?
その後も、草むらの中でずっと声はしていたものの、結局表には全然出てきてくれず、
ここでも再度粘り負け。運がよきゃかなりいい場所にも出るそうですが…

  
んで、最後にやって来たのは、皇居のお堀。
すでに相当数ぐらい中、オカヨシガモ(左)なんかに混じって、なんとか
クビワキンクロ雑種(右)に再会し、2日前よりはだいぶマシなショットもGET☆

  
結構近くまで来てくれもしたのですが、さすがに暗くて、あまりキッチリした
ショットは撮れずじまい。でも前よりマシだからまぁいいかな?
ちなみに、この日はヨシガモとかは姿を表さずでした。

  
見てるほどに、彼女は羽繕い(左)をはじめて、羽を広げて(右)もくれましたが、
結局羽ばたきとかは披露してくれず、最後には遠くにグングンと消えちゃいました。
〆括りにカモメ類を探してみるも、ネグラに帰ったのか、怪しい個体は見つからず
ちょいと尻切れトンボな感じで、イキナリの関東遠征はendingとなったのでした♪

というわけで、本来の予定からするといまいちな〆括りでは
ありましたが、思いがけず懐かしいフィールドをのんびり歩けたので
結構楽しい一日となりました。えと、みなさまお騒がせしまして(笑
やはり、なじみのフィールドは懐かしくそして楽しいものです☆
う〜ん、最近はこのHP用のネタを揃えようと
あちこち走り回りすぎて、じっくりゆっくりいつもの場所を歩くという
感覚を忘れつつあったなぁと反省したりもしました。
また機会があれば、イキナリ遊びに行きますのでヨロシク〜♪
んで、ちなみにこの日は、昔よく通ったなじみの定食店でゆっくり晩飯食って
結構のんびりと帰路についたのですが、7時に藤沢を出て、
途中で軽く事故渋滞にはまったのに、自宅到着は1時半でした。
つまり、所要時間は6時間半。これが分かったのが一番の成果かな?
このくらいの時間だったら、はっきりいってなんてことないレベルです。
高速道路が安くなったらヒョイヒョイ遊びに行ってしまいそうですゾ(^^;


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