満員電車的鳥見〜野原騒動〜 09.2/21

この日は、いきなり予定が決まった一日でした。
この週末は、鳥屋さんにとっては全国的一大イベントが発生したのです(笑
わかりやすくいうと、とあるド珍鳥の情報が駆け巡ったわけで、
私も1も2もなくその現場へ向かいました。だって次はいつ会えるかわかんないし…
しかし、今回の鳥は珍鳥度がかなり高いので、爆裂な人手が見込まれる、
ということでド早朝からの突撃としたのですが、
結果は予想以上の「大混雑」。つまりは、もう満員電車状態(笑
しかし、なぜかしら幸運に助けられてバシバシと撮影できたものの、
そこで幸運を半ば使い果たしたような、ハンパな展開となった一日でした(^^;

<1>京都府某所

  
というわけで、まだ薄暗いうちに某所に到着…のハズでした。
正確に言うと駐車場には到着しました、が、そのあとどこをどう間違ったか道に
迷ってひたすらウロウロ。すると、道中でハヤブサ(左)に遭遇したりとか、
黄色い実をぶら下げたワルナスビ(右)を見つけたりとか。
んで、10分弱の距離をなぜか30分以上迷って到着すると、まだ薄暗いのにポイントには
人だかりができていて、よい場所はすでに確保不能。スゴいなぁ。
よくよく見ると、関東組もかなり来てるし、本当にお祭り状態です。

  
んで、隙間にデジスコを設置して待つほどに、目的の鳥が登場!
ノハラツグミ様です!
全国でも10例程度、西日本初記録という大珍鳥。ありがたや。
し、しかし、待機場所が悪かったので、デジスコでは全く撮影可能な角度ナシ…
しかたないのでPowershot持って隙間からのぞいてみると、
なんかえらく至近距離まできてくれてるじゃないですか!
というわけで、この2枚、デジスコじゃないんです。初手からこれですよ♪

  
ほどなくノハラ君は飛んで消えましたが、うろうろすると少しはなれた草地の中に
潜り込んでいるということが発覚。じっくり粘っていると、ここでもかなり至近距離に来て
くれました。こちらも角度の問題で両方ともPowerShotで撮影。近い!

  
その後、しばらく彼は草地の中に潜り込んで見えなくなったので、みんなで待機。
近くには、ものうげにたたずむアオサギ(左)がいたり、ヒョコヒョコと泳いでる
カワウ(右)がいたり、なかなか賑やかでした。
そうして待つほどに、さらに次々と鳥屋数が増えていきます。
到着する車も、他府県ナンバーなんてレベルじゃなく、北陸、関東、九州もあって
あちこちで「お久しぶりです」の声。あはは、鳥屋さんの同窓会状態ですね。
「どれくらいいるんだろ?」と端からカウントしていたO氏が戻ってきて一言。
「ちょうど108人いました。煩悩です。鳥屋の煩悩の数だけ集まってるってことですね。」

  
そんなこと言っていると、ノハラツグミ君がヒョイと再登場。
しかも、なんか嬉しいことに、ちょうど私がデジスコ置いた前あたりの草地をウロウロ
してくれるんです。というわけで、はみ出しげなショットを大量に撮影成功☆

  
その後も、なぜか目の前の空間ばかり続けて登場。ありがたや。
しかし、この場所に陣取ったのは、本来「オススメ」と言われていた空間を確保
できなかったからの結果論なわけで、いやはや、本当に嬉しい誤算ですね☆

  
ほとんど静止せずにチョコチョコ動くんで、デジスコだとかなりのシャッターチャンスを
逃がしてしまいましたが、それでもかなり堪能できました。
特に右のショット、ほとんど真上から見下ろす風ですよね、いかに近かったかの
証明になるかと思います。遠方から来るだけあって警戒心は少ないのかな?

  
しばらく至近距離をうろちょろしてくれたあと、彼は草薮の中でしばらくのんびり羽繕い(左)。
そして、ちょっと離れた枝にとまって(右)くれましたが、空抜けのゴジャゴジャで…
う〜ん、シャッターチャンスの割にロクなショットが撮れませんでしたが、
結構楽しめましたし、この頃にはさらに人が増えてすごいコトになってきたので、
とりあえず引き上げることに。しばらく滞在してくれたらいいんですけどね〜☆

  
んで、30分迷った道は、帰路は8分でした。どこをどうやったんだ?
あひこちでセイヨウカラシナ(左)やら、カラスノエンドウ(右)やらが大満開で春を感じます。

  
お次にチョコット寄った場所では、花をつけ始めたハナモモ(左)やら、
かなりの数の花をつけているユキヤナギ(右)やらを発見。

  
さらに、一面にオオイヌノフグリ(左)が咲いていたり、ナルトサワギク(右)が
咲いていたり、やっぱりなんだか春めいてきているんですねぇ。

  
松林を歩くと、大きなスズメバチの巣(左)があって驚きました。コガタスズメバチかな?
しかし、ここでは狙いの鳥はすっ空振り。なんかものうげな表情の
ハシボソガラス(右)がいましたが、お口にくわえているのはなぁに?

<2>平城京周辺

  
最後になぜかやってきたのは平城京。なぜかというと、先週のリベンジ(笑
うろうろすると、ダイサギ(左)がいたり、モズ(右)がやたら飛び交ってたり。

  
池ではコガモ♂(左)がのんびり浮いていて、近くでは♀(右)がせっせとお食事中。
のどかだなぁ、とか思いながらウロウロしていると、なんかケタタマしい声がしてきました。

  
おっしゃ!目的のアリスイです。
最初見つけた時(左)は、ゴジャゴジャした枝の中だったのですが、
しばらくすると地上に下りてきて餌探し(右)をはじめました。

  
ウロチョロするのでなかなか撮影できず、またこんな時に限って
バッテリーが切れたりして、取れたのは結局数枚。すぐに遠くに飛んじゃったし。
んで、さらにうろうろすると、目の前に別の個体(右)が登場したものの、枝の裏で
イマイチ…そして、なんとここで手持ちのバッテリー切れ全部アウトになりやがったんです。
なんかうまいこと充電ができてなかったということのようですが、このタイミングでかよ(ToT)

  
悔しいのでそのまま移動してきたのは、近くの川。最後に魚捕りで〆よう
という魂胆ですが、これがまたよくなかった。増水後だったからなのかもしれませんが
面白そうな環境なのに、魚捕りのできる場所が少ないんです。
砂地の平瀬で、よどみがほとんどなし。藻の類もナシなので、いい場所はないのかと
さ迷っている間に時間だけがひたすらすぎていきます。
結局、カワムツ(左)や、小さなカマツカ(右)なんかが拾えた程度。

  
悔しいので、少し山側の細い流れまで攻め込みましたが、
オオヤマカワゲラ(左)やら、コシボソヤンマ(右)やらが捕れたものの、それ以上の
面白い成果はなく、あっけなく日は沈んだのでした。チャンチャン。

というわけで、後半はイマイチでしたが、楽しめた一日でした。
大珍鳥に逢えたのも嬉しかったのですが、久しぶりに全国的お祭り騒ぎを
見物できたのがなによりも楽しい出来事でしたね。
結構入れ替わりも激しかったので、恐らく本日のトータルの人出は150人くらい
あったんじゃなかろうかという雰囲気。もはや、フェスティバルですな。
この日は、この場所から三田市を経由して帰るという関東勢も多かったようです(笑
なんとなく、男の勘だと件の鳥はしばらく滞在してくれそうな気がするので、
人が少なくなった頃に、もう一度ゆっくり撮りに行こうかなぁと考えてますが…
それにしても、今年は関西が熱いですねぇ。
今回スッ空振ったあたりも合わせて、また滞在しているうちにアレコレと
リベンジしとかなきゃいけないなぁと考えていたりします。
ここんとこ梅雨になったかのような空模様が続いていますが、
次は、魚採りもばっちりできる天候条件であることを期待しておこっと☆


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